任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
手違いで非公開になっていたので再掲します。
再掲にあたり一部の表現を変えています。
一部加筆修正しています。
2023年10月22日
導師に選ばれたティアゴにおめでとうと声をかけようとするとお腹すいたという選択肢が出たので選んでみると..
(数日前から多分ご飯食べ忘れてる..)
ティアゴ
「何も食べてないの?よかったらこのお弁当どうぞ♪」
リンゴ
「わあ、ありがとう♪
いただきます!」
リンゴの笑顔に自然とティアゴも微笑んた。
なにを貰えたんだろうと見てみると、
プリンアラモード!
今のところキッズコインでしか手に入らないと思われるデザートです..!
リンゴ
「なんでこんな凄いものが手に入るの?」
ティアゴ
「あらゆるルートを使って確保するんだよ。リンゴが知らないルートでね」
リンゴ(ティアゴ君のくせに..)
「そんな貴重なものもらってもいいの?」
ティアゴ
「リンゴが食べるかなと思って取り寄せたんだよ」
さらりと言うところはやはり年上の風格を感じる。餌付けしている感覚かもしれないが。
リンゴ「そうなんだ..ありがとう」
自分のために用意してくれた、という事実に嬉しさが込み上げる。
「そうだ、ティアゴ君、導師おめでとう」
当初の目的は、おめでとうというために声をかけたんだった。忘れないうちにと慌てて言った。
ティアゴ
「あー..ありがとう..俺はリンゴに投票したんだけどなぁ...」
あまり嬉しそうではないティアゴの様子にリンゴはピンときた。
リンゴ
「昼寝する時間が減るのと評議会とかが面倒なんでしょ」
ティアゴ
「・・その通りだよ。2年導師やったときに思ったよ..授業にでると顔覚えられてさ星の日に大変なことになるし..」
リンゴ
(導師になる前から星の日は大変そうだったけど)
バルナバさんが挨拶にきてくれました。
納会だったから魔銃師会の服に戻してましたが、着替えました。
妊婦さんにはこちらの方が暖かそう。
ってあれ、さっき話をしたけどティアゴ君の方から話かけてくれました。
ティアゴ
「 これから、魔銃師会の連中と酒場に行くよ」
リンゴ「みんな飲みにいくんだー」
ティアゴ
「人ごとみたいに言ってるけど、リンゴもくるんだよ?俺の隣に座ってね?じゃないと俺、またセシィーさんの餌食になるから…」
ティアゴ君にとってセシィーさんという存在は恐怖の大魔王なのか?そしてリンゴはその大魔王の攻略アイテムかなにかなんだろうか?
リンゴが成人した年の納会も、そんなに楽しいものじゃない、というような事を言っていた。今からの時間は忍耐の時間なのだろう。
リンゴ
「..今からグリーンジュース飲んどく?」
心中を察したリンゴはさっとグリーンジュースを差し入れした。
ティアゴ「ありがとう..じゃあ、行こう」
ティアゴは差し入れのグリーンジュースを一気に飲み干した。
リンゴ
(あれを一気飲み...ティアゴ君凄いな..魔銃師会にすっかり染まって.....)
魔銃師会の連中は頭がおかしい、と前にティアゴが言っていたのを思い出す。
(ティアゴ君も、もうそのおかしい人たちの方にいってしまったんだね..)
魔銃師としてのティアゴの成長を垣間見てリンゴは彼の母親か親戚のような気持ちになった。
ただ魔銃師会に染まったのはいい成長なのかというとよく分からない。
感覚が麻痺してしまったほうが楽なこともある。
セシィーとXもリンゴたちと一緒に酒場に向かった。
酒場には魔銃師会のメンバーが勢ぞろいし、わいわいと飲んでいた。
そこに、バーニスがやってきて、アルディスと話しをしてからティアゴの方にやってきた。
ティアゴ
「ミラー隊長?何か用でしょうか?」
バーニス
「来年の導師はティアゴさんに決まったと聞いて。導師返り咲きおめでとうございます」
ティアゴ
「ありがとうございます。ところで何かありました?」
バーニス
「先程魔物が侵入しました。古くなった外壁に穴があり、そこから侵入したようです。幸い、すぐに魔物は退治されて大急ぎで有志の方々が修繕に取り掛かってくれています」
ティアゴ
「それは大変でしたね...修繕作業ありがとうございます。何かお手伝いできることはありますか?」
バーニス
「今のところは大丈夫です。年明けにも武術職を総動員しての掃討作戦を行う方針を陛下が先程決められました。魔銃師会も年明けになったらいつでも戦えるよう準備をしてほしいとのことです。詳細は明日、評議会議長選の時に説明があるらしいです。魔銃師会全体に把握お願いします」
ティアゴ
「..分かりました。伝令ありがとうございます」
バーニスとティアゴは頭を下げて、バーニスは酒場を去って行った。
X「掃討作戦...これはかなり大掛かりになるんじゃないかしら?外にいる魔物の数、凄いわよ」
苦戦が予想される掃討作戦。
それは圧倒的な魔物の物量。
数だけでいえば、人間側は圧倒的に不利だった。
セシィー
「陸路でこの国に入るのは今難しいって言われてるくらいだもんねー」
ティアゴは立ち上がり、酒場にいる魔銃師会のメンバーに今のことを伝えた。
伝え終わると、椅子に腰掛けて、リンゴに言った。
ティアゴ
「分かってると思うけど、リンゴは掃討作戦の間、この国で待機だよ」
言われたことに、リンゴは目をパチクリさせてから、
リンゴ
「・・えええぇ?!なんで?!」
と抗議の声をあげた。
ティアゴ
「なんでって..なんでって決まってるだろ?リンゴは妊娠してるんだ!しかも殿下のお子を..万が一があったらどうするんだよ」
説明するまでもないだろうという風に、ティアゴはため息をついた。しかしリンゴは引き下がらなかった。
リンゴ
「私は魔銃師会のメンバーだよ!しかも魔銃師なんだよ!カンストもしてるし!一応、ステータス的にはティアゴ君よりまだ強いんだから!」
ティアゴ
「Xさん…」
困った様子で、Xに助けを求めるティアゴ。見かねたXが優しく諭すように口を開く。
X「..リンゴちゃん、今回は危ないから待っていたほうがいいわ」
リンゴ
「足手まといになんてなりません。私と互角なの、この魔銃師会ではXさんとカリナさんくらいしかいないでしょ?」
龍騎士リリー・フォードの娘ということもあり、幼少期から鍛えられてきたリンゴ。その実力は自他共に認めるほどズバ抜けている。
X「でも..殿下は反対なさるんじゃないかしら」
リンゴ
「それはありません。反対なんてさせません」
今のヴェルンヘルは、リンゴに口出しするようなことはできない..
Xとティアゴを顔を見合わせた。
説得するのは難しいと判断したのかそれ以上は言わなかった。
X「・・どういう編成になるのかしら?魔銃師会は魔銃師会で出撃?それとも全体で1兵団となって出撃?」
ティアゴ
「それは明日話し合って決めるんだと思います。」
リンゴ
「外の魔物の中に、魔人はいるの?」
ティアゴ
「魔人の数も増えている、と報告が上がってる」
リンゴ
「魔人の数がどれくらいかで、作戦の難易度が変わりそう」
魔人は狡猾な種族だ。
人間と同じようにその場で臨機応変に攻撃の展開も変えてくる。
ダンジョンで相手するときは複数でも、それほど多くの数ではない。
外だと何十、もしくは百以上……奴らは連携をとってくるかもしれない。そうなれば魔人は掃討作戦では最も厄介な存在になるだろう。
ティアゴ
「確かにそうだな……魔人の動きに注視しよう」
武人としての顔になって真剣な様子のリンゴに、さっきまで待機と言っていたティアゴもリンゴの考えを汲んだ。
この日は、セシィーのノロケ話ではなく、近々行われる掃討作戦について話し込み夜はふけていったのでした。
30日。
「今年もリンゴと一緒にいられて、幸せな一年だったよ」
リンゴ
リンゴ
「ほんとにそうおもっているのデスカ?」
ヴェルンヘル「ほ、本当だよ!」
リンゴ「へー?」
冷ややかな目で夫を見る。
そんなやりとりをしている所にマキシムさんが乱入してきた。
彼は勇者だとおもう。
移動していたらお向かいさんたちと重なった。
イラリオ君はティアゴ君を引っ張り、レドリーはカトリーンさんを引っ張っている。
家族でお出かけみたいでいいな..
マキシムさんは奥さんが亡くなり、息子も結婚して今は一人で暮らしている..
彼の朝食シーンをのちに見たが寂しすぎた..
ユズを見かけたので声をかける。
あ、報告してなかった。一応報告を。
リンゴ「ユズも掃討作戦行くの?」
ユズ
「山岳兵団は子供以外全員出撃なの。総力戦でいくんだって。リンゴは待機してね」
リンゴ「いきます!私も戦いますよ」
ユズ「えー?殿下のお子を授かってるのに?導師も殿下も許さないでしょ?」
リンゴ「導師たちには止められてます..」
ユズ「でしょうねー。明日から導師、ティアゴさんでしょ...あの人、折れないと思うよ。絶対にリンゴを掃討作戦に行かせないから。アルディスさんならまだ可能性あったけど..」
ああみえてティアゴは王室への忠義の厚い人間として知られている。
王太孫となるお腹の子を危険に晒すようなことを許すはずがない。
次期王妃となるリンゴの意向だとアルディスさんなら渋々了承してくれるかもしれないが、掃討作戦は年明けで次の導師はティアゴである。
リンゴ「私もみんなと戦いたい...」
ユズ
「気持ちはわかるけど...そりゃ、導師だって魔銃師会としてもリンゴを連れていきたいはずだよ。なんたってカンストしてる数少ない戦力なんだもの。それを連れていけないのは大きな痛手だよ」
魔銃師会にとってリンゴは貴重な戦力。
それを連れていけないというのはどれだけ戦力が下がるか。
戦力の要の1人がいないというのは士気にも影響する。
リンゴ
「妊娠しなきゃよかった...」
思わず本音がポロリと出た。
ユズ
「そーゆーことじゃないでしょ?みんな心配してるんだし、赤ちゃんが無事に生まれることを願ってるんだよ」
リンゴ「はーい」
普段のダンジョンも、練習試合だって妊娠してても関係ないのに。
畑仕事をしているとエドモンドさん。
やはり掃討作戦の話題に。
エドモンド
「魔銃師会の導師って、アイツに決まったですよねー。混合の部隊になったら絶対導師部隊にだけは行きたくない..」
やはり、仲の悪い人たちは仲の悪いまま..
アラルコスは香水をつけていた
リンゴ
「香水つけて、汗だくになるとくさそうだね」
アラルコス「!!」
慌てて消臭剤で香水の匂いを消そうとしていた。
リンゴ「うそうそ、冗談だよ!!」
ティム君にも年末の挨拶。
リンゴは妊娠してるから掃討作戦に行けないかもとしゅんとしながら伝えた。
ティム
「導師たちの言うことはもっともだけど...」
リンゴ「そうだよね..」
ティム
「...そんなに行きたいの?なら、導師よりも発言力のある人を味方につけたら?」
しゅんとしているリンゴを見かねて、ティムは思いついたことを口にしてみた。
リンゴ
「導師よりも発言力のある人?」
ティム
「陛下を説得するんだよ」
リンゴ「.....」
ティム
「無理かな?さすがに、殿下のお子を授かってるわけだし...」
リンゴ
「やってみる価値はある..!さすがティム君、頼りになる!ありがとう!」
リンゴは意気揚々と走っていった。
ティム
(こんな進言したってティアゴさんにバレたら殴られるなー)
とは思ったものの、陛下がリンゴの出陣を許すはずがない……とティムは思っていた。
バルナバさんに遭遇。
年末の挨拶を。
騎士隊と山岳兵団には龍騎士がいるけど魔銃師会にはいない。
精神的な拠り所がない魔銃師会から、カンストしている人が戦力としてかけるのはいたいところ。外の様子は相当ヤバイらしい。
評議会直前のエティ陛下を訪ねる。
掃討作戦に参加させてほしいと懇願した。
エティ
「気持ちは分かるが...無理して出る必要がない掃討作戦なのです。今は身体を大事にして無事に出産することだけを...」
予想通りの答えがかえってきた。
エティ陛下はとにかくリンゴには安全な場所にいて出産の日を迎えてほしい。
死者が出ても不思議ではない掃討作戦に出るなど到底許可できないことだった。
リンゴ
「陛下...ヴェルンヘル、この前旅人さんと浮気したんですよ..」
エティ「.....ま、まさか」
リンゴ「アイリーン..この名前ご存知ですよね」
名前を出すとエティ陛下の表情が凍りついた。
リンゴ
「世界はエルネア王国だけじゃない……他の国で再出発という考えもあります。私は結婚に失敗してしまったようですから」
暗にこの国から出ていって孫の顔も見せないぞと脅している。
エティ
「..分かりました。掃討作戦に行くことを条件付きで許可しましょう。前にでない、導師の側から離れない、いざとなったら導師を盾にする。いいですね?」
リンゴ(ティ、ティアゴ君の扱い..)
「分かりました。ありがとうございます」
玉座の間から外へ。
粉雪が降る身震いするような寒さ。
リンゴは空を見上げた。
(いっそのこと、
だったら出ていけ、と言われた方が……良かったのかもしれない
これからの生活が……ヴェルンヘルとの生活が幸せなものになるとは到底思えない……
ーーそれに、ティアゴ君……
国から出ていけば、彼を煩わす私という存在がいなくなる。
ティアゴ君の邪魔を私がしなくなる…)
妊娠していなければ、子供を産んだあとなら国を追い出されるだろうか。
否。
エティ陛下はよほどのことがない限り、そんなことをなさるお人ではない。
だからリンゴの出陣を許可して下さった。
ルークにも報告です。
ルークは来年の魔銃兵が確定しました!
おめでとう!
魔銃師会に入って早々に掃討作戦か。華々しいデビュー戦となりそうですね..かわいそうに
挨拶したけどブライアンとはほとんど絡みはありません..パスもほかのデータでなぜかとって本編では友人止まりの関係..
ブライアンは口が大きくてご飯が食べやすそうです..
(ほかに彼に関して感想をもて!)
実はこのコンスタンス君。
魔銃兵志願していました!
支援しようと思います。魔銃師会は男性が少ないので..カッコイイし..笑
マジカルコスメで確かどこかいじってる。フィリーちゃんの、彼氏になった時点で。
プルネラさんから差し入れをいただきました。
ありがとうございます!
エリザさんは最近やたら声をかけてくれる。
たぶん、親しい人たちがガノスに召されてリンゴとあと数人しか話す人がいないんじゃないかと思われる。あくまで推測ですが。
シアンにも報告です。なぜか彼女は眼鏡をかけてしまった。
知的でとても似合います。
前に書いたかもしれないが、シアンは仲人したジェラールと付き合いっている。
キノコ狩りのお誘いです。
分かってますよ、目的はキノコ狩りじゃないんですよね...
リンゴ「評議会どうだった?」
ティアゴ
「んーその話をしようと思ってたところ。最初は全軍で1兵団として出撃、頃合いをみて、三部隊編成になって敵に当たることになる。今回のリーダーは、バルナバ兵団顧問..現龍騎士に決まったよ」
リンゴ「うわぁ、なんか凄そうだね」
採取をしながら年末のご挨拶を。
リンゴ「一年間お疲れさま。
来年も良い一年になるといいですね」
ティアゴ
「こちらこそおつかれ。来年もよろしくね」
ティアゴ
「エティ陛下に何を言ったの?」
キノコ狩りに誘ってきたのは、これを聞くためだろう。
リンゴ「何の話?」
ティアゴ
「評議会で、リンゴは貴重な戦力だから連れていくように念を押された。絶対陛下に根回ししたでしょ?」
リンゴ「してないよ」
平然と一切表情を変えず嘘をついた。
ティアゴ
「リンゴは俺の部隊の配属で、俺から離れないようにと本人には伝えたって、陛下と話をしたってことでしよ?違うの?リンゴ『ちゃん』」
ティアゴはリンゴの肩に腕を回して体重をかけてきた。よくティムにやっているやつだ。
リンゴ「ティアゴ君ー重いよー」
そう言いながら、ティアゴの顔が横にあってリンゴの頭がティアゴに頰にピッタリくっついているのは状況的に嬉しいが...
ティアゴ
「俺は意地悪で言ってるわけじゃないんだよ?分かるよね、普段のダンジョンと危険度が全く違うってこと」
リンゴ「・・うん」
ティアゴが本気で心配してくれている。
その気持ちはよく分かっていた。
ティアゴは興味のないこと、どうでもいい人には一歩も二歩も引いたところから見ていて口を出さない人だ。
ティアゴ
「本当はリリー隊長の部隊の方が安心だと思ったけど、ジェレマイアさんもいるし..戦術的に、いざとなったらリリー隊長の部隊は敵に突撃することになってる。バルナバさんの山岳部隊も同じ。だからどうしても、俺の魔銃師会の部隊に配属が位置的には1番安全なんだ...こうなったからには一緒にきてもらうけど、絶対無理しないでね」
リンゴ「うん!分かった!」
掃討作戦に行けるとなってリンゴは目を輝かせた。
ティアゴ
「俺から離れるなよ。目が届かない場所に行かれたら守れない」
リンゴ
「大丈夫!私がティアゴ君守ってあげるよ!」
ティアゴ
「俺の話聞いてた?リンゴは誰か守っちゃっだめなの」
リンゴ
「魔銃師が導師を守るのは自然な事だよ?」
ティアゴ
「導師が王族守るのも自然なんですけど..とにかく約束して。一人で絶対動かない。必ず俺と行動を共にすること。怪我したらすぐに報告。作戦中は俺の指示に従うこと。危なくなったら俺の後ろに隠れるか撤退すること」
リンゴ「分かりました...ん?」
ティアゴの重みに耐えている時、視界の端に誰かが映った。
バーニーがなんともいえない顔で、突っ立ってリンゴたちを見ている。
ティアゴ「絶対だからね、約束してよ」
リンゴ
「約束する!それより、バーニーさんが..」
リンゴの視線の先のバーニーを見てティアゴは怪訝そうに声をかけた。
ティアゴ
「どうしたんですか?そんな所に突っ立って」
バーニー
「え?!いや、なんか、あんまり見ちゃいけないものかと困惑して..」
バーニーの存在に気づいても平然としているティアゴの様子に更に驚いているようだった。
ティアゴ
「なんでですか?ティム君にもしてることですよ」
ティアゴはあっけらかんと言い、リンゴを解放した。
(鈍いくせに、こーゆー事は気にするんだ..)
ティアゴ
「こうでもしないと逃げられるんで。うちの連中は、逃げ足が速いんですよ。リンゴは条件付きでの参戦のため、色々言い含めていたところです」
バーニー
「確かそうだったねー...ティアゴ君も大変だね。心配ではあるけれどリンゴちゃんは強いから大丈夫だよ」
(ティム君とリンゴちゃんを同じ扱いでいいんだろうか..?)
ティアゴ「...だといいんですけど..」
苦笑まじりに答えから、ティアゴはリンゴに向かって、
ティアゴ
「2日の仕事始めの挨拶のあとに、最終的なメンバー編成とかの打ち合わせを魔銃師会でするからちゃんとおいでよ」
そう言って、離れていく。リンゴはうんと頷いた。
ティアゴの姿が見えなくなってからリンゴは突っ立っているバーニーに声をかけた。
リンゴ
「バーニーさん、ハーブでもとりにいきません?」
バーニー「うん、いいよ」
ちょうどイラリオに引っ張られていくティアゴ。
アスセナちゃんにも妊娠報告。
セシィーさんとエドモンドさんの娘さん。髪の毛の色だけセシィーさんと同じピンクにしてみましたー。
ローデリックさんに声をかけられる。
ローデリック
「この香水使ってみない?」
リンゴ
「ありがとうございます!いい匂いー」
ティアゴ
「大丈夫?呪いの香水じゃないの?」
ちょうどティアゴの目の前で話をしていたから見られた。
ローデリック
「・・女心が分からない一匹狼には香水のプレゼントなんてしたことないだろ」
ティアゴ
「ぶっきらぼうな性格のローデリックに女心が分かってるのかなー?」
リンゴ
(人を間に挟んで言い合いをはじめないでよ。どっちもめんどくさそうな性格だよ..)
*確か、一匹狼もぶっきらぼうも優しさ−2..
「ローデリックさん、明日から騎士隊に入隊なんですね。おめでとうございます」
ローデリック
「・・どうもありがとう。アンタのお母さんたちにシゴかれそうで今から戦々恐々としてるよ」
ティアゴ
「すぐに魔獣掃討作戦があるから、ダンジョンこもってレベル上げておけよ。たぶん、3日だよ」
ローデリック
「その噂本当なのか..」
ティアゴ
「デビュー戦が掃討作戦なんて凄いじゃないか。せいぜい喰われないように」
ティアゴとローデリックと話し終えるとクレメンス。
移動していたらまたイラリオ部隊?に遭遇。こんなに重なるものなのか..
ラナちゃんにも年末の挨拶。
近くにティムがいたので声をかけた。
リンゴ
「ティム君!ティム君の助言のおかげで掃討作戦、参加できることになったよー♪」
ティム
「そっか...よかったのか分からないけど...でも危ないから複雑..」
陛下を本当に説得してしまうとは思ってなかったティムは、事の重大性に気づいて苦笑いした。
リンゴ
「大丈夫、ちゃんと気をつけるから」
ティム「うーん」
ティアゴ
「そうか、ティム君がリンゴに余計なことを言ったのか」
リンゴ「ん?」
気づくとティムの背後にティアゴがいた。ティムは驚いて逃げようとするが、ティムの肩に腕を回してがっしりと掴んだ。
ティム「地獄耳ですね...」
ティアゴ
「前からリンゴに情報漏洩してる奴がいるなと思ったらティム君だったんだなー。」
ティム「なんの話か分かりません」
ティアゴ
「今日こそ、練習試合しようか」
ティム「・・ちょっと今日は、身体の調子が..」
ティアゴ
「このまま噴水通りの空き部屋にティム君を連れこんでもいいんだよ?」
ティム「は、はぁ?!」
すっとんきょうな声を上げて驚くティムにティアゴはニヤリと笑って続けた。
ティアゴ
「空き部屋に連れ込まれるのと、練習試合するのとどっちがいい?」
ティム「ひ、卑怯ですよ..!」
逃げようともがくがティアゴが回している腕の力が強いらしくティムは逃れることができない。
ティアゴ
「情報漏洩した報いだよ。210年、俺がリンゴの警護をしていた情報を漏らしただろ?リンゴの奴気づいてる目をしていたもんなー」
リンゴは曖昧に笑った。
(けっこうバレバレだったけど..牧場に突っ立ってるとか不自然だっし)
*当時リンゴは農場管理官
ティム
「わ、分かりました...いつか練習試合を受けようとは思っていました..」
観念したティムはため息まじりにティアゴとの練習試合に応じた。
結果は先制したティアゴの圧勝で終わる。
色々あった211年がようやく終わりです。
来年は来年で色々ありそうだと思いながら、リンゴは家路につくのでした。
あとがき
掃討作戦は、スマホのイベントがベースになっています。
王国を脅かす者みたいに長くならずただの魔物討伐になる予定です。
通常プレイでも大規模作戦あると面白いのになぁ。