任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
令和の時代が始まりましたね。
令和の時代が少しでも、よいものになりますように。
テレビもほぼ見ないでひたすらエルネア王国をやっていました。進められる時に進めないと何日も出来ないとかよくあるので..
本編です。
リンゴは無事に結婚式を挙げて、ヴェルンヘルの妻となりました。
二人の背中にかけられるティアゴの言葉にリンゴは溢れる気持ちを必死で隠した。
式が終わり..
ヴェルンヘルは友人たちに声をかけられていてリンゴは神殿の端っこに行き壁に寄りかかった。
リンゴ(疲れがどっときた..)
ぐったりとして壁に寄りかかっていると、誰かが近づいてきた。
ティアゴ「リンゴ」
振り返るとティアゴがいた。
ティアゴ
「大丈夫?これ作ってきたんだけどよかったら食べてね」
ティアゴから差し出されたのは、リンゴの好きな食べ物の一つマナナパウンドだった。
リンゴ
「わあ、ありがとう、美味しそう!あとでゆっくり食べるね」
(そういえば朝会った時、ティアゴ君、マナナパウンド持ってたけど私に差し入れてくれるためだったんだ..)
イラリオ君も声をかけてくれる。
イラリオ「リンゴちゃんすっこぐ可愛いねー!」
リンゴ「ありがとう、イラリオ君」
ティム君も声をかけてくれる。
ティム「おめでとう、リンゴちゃん。」
リンゴ
「ありがとう。今日は式にきてくれてありがとう」
ティム
「流石おじさんキラーってあだ名があるだけの結婚式だなと感心したよ」
ティムはにやっと笑った。
リンゴ
「そ、そんなことないから。偶然だから。それより、ティム君の時は私も結婚式みにいくからね♪」
リンゴが無邪気に言うとティムは恥ずかしそうに
ティム「お、俺のってそんなまだまだ全然予定ないからっ...」
と否定する様が可愛らしくてリンゴはクスクス笑った。
ラナ
「リンゴちゃん、結婚おめでとう。とても素敵な式だったね」
リンゴ
「ありがとう。ラナちゃんの花嫁姿楽しみにしてるよ」
きっととっても素敵なんだろうなぁとリンゴは心を弾ませた。
ラナ「き、着れるかな?」
ラナは恥ずかしそうなのと少し心配そうに言った。
リンゴ「そんなに遠くない日にね♪」
ちらりとリンゴはティムを見た。ティムは逃げていて、なぜかティアゴに声をかけていた。
リンゴ(変な組み合わせ..)
そこに友人たちと会話が終わったヴェルンヘルがやってきた。
ヴェルンヘル
「リンゴ、オレたちの家に帰ろう♪」
ヴェルンヘルとリンゴは新しい家に向かって歩き出した。
ティムとティアゴ、バルナバ、バーニー、バーニスたちはヴェルンヘルとリンゴが神殿から出ていくのを見届けた。
ティム
「・・ティアゴさん、リンゴちゃんがお嫁にいって寂しそうですね?」
ティアゴの横顔をみていたティムが言った。
ティアゴ
「そうだなー...娘を嫁に出す父親の気分みたいな..まあ、俺には娘いないんだけどね」
無意識に哀愁が漂ってしまっているんだと思ったティアゴは特に否定もせず、言い方を変えて誤魔化した。
ティアゴ「ティム君、今から練習試合しようか」
ティアゴはがしっとティムの肩に腕を回した。
ティム「え?!い、いや遠慮します!」
(うわー反撃に出てきた..)
ティアゴ「なんで?一度くらいやろうよ」
とニコニコとしながら再度誘う。
ティム
「き、昨日、父さんとやってちょっと身体が痛いんであと数日待ってもらえます?」
ティアゴ「..昨日?」
ティアゴの声色が僅かに変わった。試合のある日は、使える時間は限られている。
バーニー
「ティム君とバルナバさん練習試合したんだ。まあ、バルナバさんの勝ちだろうけど」
バルナバ「当然」バルナバはフッと笑った。
ティアゴ「昨日、何時頃したの?」
ティム
「え?!な、何時だったかな..覚えてません」
昨日の二人の試合に関しては、からかうこともできない雰囲気の事だったからティムとしては、見てしまった事に気づかれたくなかったのだが、昨日試合をしたなんて迂闊に言ってしまい後悔した。
ティアゴとバルナバの視線があって、バルナバはふいっと視線を外した。
ティアゴ(リンゴとの試合、見られたんだな..)
家に着くと、ヴェルンヘルはリンゴに向き直った。
ヴェルンヘル
「リンゴ、すごく綺麗だね♪」
リンゴ
「ありがとう。ヴェルンヘルも素敵だよ」
ヴェルンヘル
「結婚式直後に、話すことじゃないかもしれないけれど..いいかな?」
改まった態度にリンゴはきょとんとした。ヴェルンヘルとリンゴは椅子に腰をかける。
ヴェルンヘル
「ここ数日、母上からリンゴの話を聞いたよ」
リンゴ「え?!」
ドキリとした。
ヴェルンヘル
「前にも聞いていたけれど、もっと詳細を聞かされた。この国のために尽力してくれたリンゴが妻になってくれて俺は心から嬉しい」
リンゴ「ヴェルンヘル..」
ヴェルンヘル
「この最近考えていたんだけど、有事の際の各武術職の対応とか...騎士隊は王が直接命令を下すから1番目に届くから問題ない。山岳兵団は、ファミリーでの結束も強く仲間意識もとても強いから問題はない。問題は..」
リンゴ「ガルフィン魔銃師会」
ヴェルンヘル
「そう。母上が矢面に立つところを、当時の導師であったティアゴ・バーナードとXのおかげでだいぶ緩和された。だが、ティアゴ・バーナードは、母上の妹、俺のおばさんの旦那の弟という関係がある。つまりラウル家の親戚だ。Xさんに関しては、レッドの関連は責任を感じている。」
リンゴ
「本当の意味での臣下がいるのか、ヴェルンヘルはそれを心配しているの?」
ヴェルンヘル
「それもある。魔銃師たちの住まいは川を隔てた向こう側だし、やはり距離があるだけ忠誠心にも距離があるんじゃないかって」
リンゴ
「魔銃師会の人たちは日々探索に明け暮れ、頭がおかしくなるまで仕事してるの。心配ないよ」
ヴェルンヘル
「それはある意味心配なんだけど..」
(魔銃師会って本当にハードなんだな..)
リンゴ
「魔銃師会の生存競争は激しいから...で?ヴェルンヘルは何か私にしてほしいことがあるのね」
ヴェルンヘル
「流石、リンゴ。その通り。リンゴは魔銃師会の人間だからお金さえ払えば旧市街地に住むことができるはずなんだ。せっかく、城下に部屋に住まわせてもらえるけど...リンゴも職場が近い方が仕事もしやすいだろうし旧市街地に住んでみない?」
リンゴ
「私は構わないけど..職場の人たちと住まいが近い方が心強いし」
ヴェルンヘル
「俺は魔銃師会の人たちと交流しやすくなる。じゃあ、決まりだね。旧市街地に行って早速空きがあるか見てこよう」
ヴェルンヘルは外に飛び出していった。
入れ替わるようにアラルコス。
アラルコス「その服どうしたの?」
ウェディングドレスだよー!
旧市街地なA、Bはすでにいっぱいだったので魔銃師会から真っ直ぐ南下したところの奥に空きがあったので、適当にそこにした。
手前の二軒は空いていたけど、なんとなく奥がいあから奥の部屋を選んだ。
王国アナウンスにラウル家が引っ越しをしたというアナウンスが流れる。
ラウル家が引っ越しした家の真向かいの住民たちは驚愕した。
殿下の一家が旧市街地にやってきた..
ヴェルンヘルと旧市街地で別れ、リンゴは探索をしてから酒場に向かった。
酒場にはセシィーとセシィーの話を聞いてぐったりしているティアゴがいた。
どうやら無理矢理付き合わされているらしい。
ティアゴと目があった。リンゴはセシィーとティアゴが飲んでたらお願いだから俺たちの席にきてよと言うティアゴの言葉を思い出す。
リンゴは、覚悟を決めて、二人がいるテーブル席に勝手に座った。ティアゴはホッとしたような顔をした。
話題はリンゴの結婚式の話や、エドモンドがイムを追いかけて迷子になりかけた話だった。
しばらくしてセシィーは
セシィー
「そういえばリンゴちゃんたちって旧市街地に引っ越ししたんだね」
リンゴ
「はい。せっかく私が魔銃師だからヴェルンヘルが旧市街地で住んでみたいって言ってたので」
ティアゴ「へぇ、殿下が」
セシィー「でもC区かぁ」
リンゴ
「?ほかの区がいっぱいだったので空きがあったC区にしたんです」
ティアゴ「なんだ、たまたまなのか」
意外そうな声を出すティアゴにリンゴはきょとんとした。
リンゴ「なにがたまたまなの?」
ティアゴ「近所に誰が住んでるかみてないの?」
リンゴ
「お家決めてからすぐ探索に出ちゃったからまだ確認してなかった..明日ご挨拶しなくちゃ」
それを聞いてセシィーがクスクス笑った。
セシィー
「C区っていったら、1家族しか住んでないよ。
それで、お向かいさん、目の前にいるよ」
と、セシィーはティアゴをみた。
リンゴ
「え?まさか..」
ティアゴ
「うちだよ。わざわざ向かいに越してきたのかと思ったよ、喧嘩売りに」
リンゴ
「そんなわけないよ!っていうかティアゴ君は引越しが多くて導師じゃなくなってからどこに住んでるのか把握してなかったよ」
ティアゴ
「へーえ、てっきり、リンゴは俺と離れたくなくて向かいに引越してきたのかと思ったんだけど。そんなに俺が好きなの?」
ティアゴはニコニコしながら聞いてきた。ティムをからかう時もこんなニコニコ笑顔のことが多い。リンゴは驚愕してティアゴを見つめた。
リンゴ
「!!
ーーーそうだよ!ティアゴ君のこと大好きだからね。」
リンゴはまさかの返しをしてきた。
セシィーとティアゴはえっと驚いた。
ティアゴ
「ーー新婚のくせにそんな冗談、人にいうんじゃないよ」
ティアゴはそっぽを向いた。耳が少し赤くなっている。
セシィー
「これはリンゴちゃんの勝ちみたいだねー」
ティアゴの様子を見て、セシィーは楽しげに笑った。
しばらく飲み、夜になったので帰ろうと一行は酒場を出る。
セシィーは、エドモンドが騎士隊のため城下に住んでいるので酒場の前で別れる。
ティアゴ「じゃあ、俺たちも帰ろう」
家が真向かいだから、自然と一緒に帰ることになるのだが、
リンゴ
「わ、私はちょっと用事があるから...ティアゴ君またね」
リンゴは走り去って行った。
ティアゴ(・・・あいつ、まさか・・)
リンゴはエルネア城に行った。
ヴェルンヘルと結婚したため、温室での採取が可能になりましたo(^▽^)o
わーい蜂蜜だ♪
蜂蜜を採取して上機嫌のリンゴだった。