211年 誓い | エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
 
 
 
17日の朝。
リンゴはヴェルンヘルの考えているのとを察知して、先に仕掛けた。
 
 
先にこうすると、求められないらしいとどこかで聞いた気がした。効果は多分あった。
 
 
朝ごはんを食べると、ダッシュで家を出た。
 
リンゴ
(よし!これで大丈夫!
家から出ればもう安全だ!)
 
まるで星の日に朝食ムービーに巻き込まれないようにしている子供のごとく家を飛び出し、リンゴは真向かいのおうちに向かった。
 
 
ティアゴの妻であるカトリーンが出迎えてくれた。
 
 

 

リンゴ

「こんにちは。挨拶が遅れて申し訳ありません。向かいに越してきた者です。よろしくお願いします」

(前にジェレマイアファンクラブの会員証?をカトリーンさんが落としてリンゴが拾った関係ですでに友人ですが..)

 

カトリーン

「殿下の奥様..これはご丁寧にありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします」

挨拶にきてくれてジェレマイアの娘でもあるリンゴにカトリーンは喜んでくれた。

 

カトリーンとリンゴがにこやかに挨拶しているのをちょうど二階から降りてきたティアゴが複雑そうに見ていた。

 

リンゴ

「おはよう、ティアゴ君。寝癖ついてるよ」

 

ティアゴ「!!!」

ティアゴは鏡を見るためか慌てて二階に上がっていった。帽子を被るから寝癖があってもあまり関係ないのだが。

 

カトリーンとリンゴは顔を見合わせて笑った。

 

 

 

挨拶をすませて、リンゴはダンジョンに。

 

 

母のリリーとおじのバーニーを誘った。


 

 

攻撃を思った以上に受けて、珍しくバーニーがヘトヘトになったので18階で終了。

 


 

 

そうこうしていると夕方になった。リンゴはエルネア城で蜂蜜をとってから、酒場に行く。

 

Xが一人で飲んでいた。Xはリンゴに気づくと手招きした。

 

リンゴ「お疲れ様です、Xさん」

 

X「お疲れ様ー。結婚おめでとう。実は見学してたのよ。リンゴちゃん、本当に綺麗で可愛かったわよ」

 

リンゴ「ありがとうございます」

 

 

酒場にはXとリンゴしかいなかった。ウィアラさんは奥で作業をしている。

 

リンゴはお酒をコクリと飲んだ。

 

 

X「ねえ、リンゴちゃん...」

 

 

リンゴ「はい?」

 

 

X「・・・」

 

 

Xが何か言いかけたとき、ティアゴが酒場に入ってきた。

 

ティアゴ

「お疲れ様です。よかった、セシィーさんはいないみたいですね」

 

ティアゴは安堵しながらXとリンゴがいるテーブルの席に座って飲み始めた。リンゴとXはその様子に笑った。

 

ティアゴ

「そういえば、聞きましたか?また旅人が道中に魔獣に襲われて怪我をして運ばれてきたらしいですよ」

 

X「さっき聞いた..魔獣の数が増えてるみたいね。リリーが国外に出た時も多かったらしいけど。リンゴちゃんがレッドと戦った一年前は、どうだった?」

 

リンゴ

「あの時は..魔獣はほとんどいなかったような。でも、、レッドさんが花火魔法を派手に使っていたから魔獣が驚いて逃げてしまったのかもしれません」

 

X「でも、よく一人で行けたわよね。終わったあと道に迷って帰ってこれなくなったらとか思わなかったの?」

 

 

リンゴ

「そんな心配はしてませんでした。帰ってこれるなんて、思わなかったから」

 

ティアゴ「・・・」

 

リンゴ

「陛下は..なにか対策をしているんですか?」


 

X「リリーの指示のもと、城壁の補修作業がされてるくらいかしら」

 

ティアゴ

「このままだと少しマズイですよね。旅人がこう怪我してる状況が続けばそのうち死人も..」

 

三人は難しそうな顔をして酒を飲んだ。 

 

夜になったので、三人は酒場を後にする。

 

 

リンゴ

「じゃあ、おやすみなさい」

リンゴはティアゴたちから離れて歩き出した。

 

 

ティアゴ

「?  酔ってるの?リンゴは引越ししたから、俺たちと同じ方向でしょ」

 

リンゴ

「え?い、いや私ちょっと用事が、、だからまたね」

慌ててどこかへ行こうとするリンゴにティアゴは

眉をひそめた。


「ちょっと待った」

 

ティアゴは少し大きい声で言った。

 

リンゴ

(ギク)


ぎこちなくリンゴは立ち止まった。

 

ティアゴ

「まさかだとは思うけど。リンゴは殿下が寝静まってから帰ろうとしていない?」

 

リンゴ

「...まさか、そんな訳ないじゃない。」

 

リンゴは笑顔で答えたが図星だった。

 

X

「ティアゴはリンゴちゃんとお向かいさんだから、ちゃんと連れて帰ってねー」

 

Xは意味深な視線をティアゴに向けると、帰って行った。

 

Xが去るのを見届けてからティアゴはリンゴに歩み寄った。

 

ティアゴ

「用事ってなに?」

 

リンゴ

「ヤーノ市場で買い物」

 

ティアゴ

「わかった、一緒に行くよ」

 

ティアゴがヤーノ市場に向かって歩き出す。

 

ティアゴ

「殿下はリンゴが帰ってくるまで起きてると思うよ。」

 

リンゴ

「そうかなぁ」


ティアゴ

「・・殿下とはうまくやってるの?」



リンゴ

「・・昨日は家帰ってから速攻で爆睡しちゃったし朝もご飯食べてすぐ探索出ちゃったからあんまり話してないけど、仲悪くはないよ」

 

 

 

ティアゴ

 「...(殿下が気の毒になってきた)」

 

 

リンゴ

「あ、私..ベラス釣らないと。ウィアラさんの依頼で..またね」

 

リンゴはエルネア波止場に向かおうとする。

 

ティアゴ「ちょっと待て」

 

ティアゴはリンゴの肩を掴んだ。

 

ティアゴ

「鞄の中見せて?ベラス...今日の分は十分足りるはずだけど」

 

リンゴ「..なんで、知ってるの?」

 


ティアゴ

「リンゴの考えはお見通しなんだよ。そろそろ帰ろう」


 

リンゴ

「ティアゴ君先に帰ってて。ちょっと散歩してから帰るから!」

 


ティアゴ

「ーーーあんまりワガママ言ってると無理やり抱えて殿下の所まで連れて帰るよ?」


困ったような声を出した。

 

リンゴ「ーーーー意地悪」

 

リンゴは口を尖らせた。

(本当に、意地悪..)

 

ティアゴ

「さすがに恥ずかしくて嫌でしょ。ほら、帰ろう」

 

リンゴはポケットに手を突っ込んだ。ティアゴは瞬時にその行動の意味を理解して、瞬きの蝶を取り出し、片腕でリンゴを自分の方に引き寄せた。ふわりとティアゴの匂いがした。

 

リンゴ「?!」

 

視界が揺れて、気がつくと、自分の家の前にいた。

 

ティアゴ「だからお見通しだって言ったでしょ」

 

ティアゴはパッとリンゴを離した。リンゴが転移魔法を使うのを察知して先に使ったのだ。

 

リンゴ「ーーーズルイ!」

 

 

リンゴはスカートをぎゅっと掴んだ。

 

「...ティアゴ君のバカ!!!」

 

リンゴは魔銃師会の方に走り出した。


ティアゴが何か言っているが走り出したリンゴにはよく聞こえなかった。





ーーティアゴ君


私の気持ちを知ってて……


どうしてそんなことを言うの?

どうしてそんなことをするの?


悲しい……


惨めだ……





前をよく見ずに全力で走ってると、誰かにぶつかってしまった。


 


「っわ!」

 

相手の胸元に頭突きするようにぶつかってしまいその人は痛そうな声をあげた。


 

リンゴ

「ご、ごめんなさい..大丈夫ですか?」


 

??

「・・こんな時間になにしてるんだよ。アンタはイノシシかなにかなのか?」

 

不機嫌そうなローデリックの顔が目の前にあった。


会いたくない人の一人だった..

 


ローデリック

「なんで泣いてるの?」


不機嫌そうな顔が無表情になってリンゴを見ている。

 


リンゴ「え..」

 

リンゴは無意識に目から涙が出ていた。

 

 

ローデリック「・・原因はあいつか」

 

ローデリックの視線の先に、リンゴを追いかけてきたティアゴがいた。

 

ローデリック

「俺が泣かして怒ってたくせに、自分が泣かしてるの?」

 


ローデリックはリンゴから離れて、ティアゴの横を通り過ぎた。


 

ローデリック「何してんの、ほんとに」


 

遠ざかるローデリックの背中をティアゴは無言で見送った。その間に、リンゴは禁断の森に逃げ込んだ。

 

夜3刻なので、ダンジョンには入れない。ダンジョンの前で、どうしようかと立っていると、音もなくティアゴが後ろからリンゴを抱きしめた。

 


ティアゴ「捕まえた」

 


 

リンゴ「・・!」


気配もなく現れたティアゴにリンゴは驚いたがその腕を振りほどこうとは思えなかった。


伝わってくる温もりと包まれる安心感に涙が出そうになる。


 

ティアゴ「ごめん、無神経だった」

 


リンゴは無言で俯いた。


 

ティアゴ

「でもそろそろ帰らないと殿下が心配するよ。新婚なんだから、奥さんが帰ってくるまで絶対起きてるよ」

 

リンゴの耳元でティアゴが囁くように言った。


リンゴ「それはティアゴ君の経験談?」


ティアゴ 

「・・・ま、まあ、そうかも・・」


言いにくそうにティアゴは答えた。

 

 

リンゴ

「あとで帰る・・ティアゴ君こそ、カトリーンさんが心配してるよ。早く帰ったほうがいいよ」

 

(自分が逃げていることは分かっている..)

 

ティアゴ

「俺のことはいい」

 


リンゴ

「っていうか・・

ティアゴ君の手が胸に当たってる・・」


後ろから抱きしめられているのでティアゴの手がちょうどリンゴの胸のあたりに当たっていた。


 

ティアゴ「・・・わざとなんだけど」


 

リンゴ「・・!このスケベ・・」


 

ティアゴ

「手出せないんだからこれくらいいいでしょ」

 


リンゴ

「いいわけがないよ...こ、こんな場所で...」


 

ティアゴ「旅人には揉ませてたのに?」


 

リンゴ

「あ、あれは揉ませてたんじゃなくて、勝手に触られただけでっ..」

209年 エルネア人の絆

 


ティアゴ「勝手ならいいんだ?」

 

ティアゴがリンゴの首に口づけをした。リンゴは赤くなって顔を横に向けてティアゴを見ようとした。

 

リンゴ「誰かに見られるよ...」

 

 

ティアゴは抱きしめる腕にぎゅっと力を入れてからゆっくりと腕の力を抜いて、リンゴから離れた。

 

 

 

そして、ティアゴは不安げな表情のリンゴの前で跪いた。


 

突然跪いて、膝を地面についたティアゴにリンゴは驚いて、ティアゴを見つめた。

 



「ーーティアゴくん?」

 

 

 


ティアゴ

「私、ティアゴ・バーナードは、いついかなる時も、リンゴ・ラウル様をお守りし、お支えしていくことをここに誓います」

 

リンゴの手をとって、その手の甲に口づけをした。

 



リンゴ

「ーーー!」

驚きのあまり目を見開いた。

 



ティアゴ

「リンゴは王家の人間になったからこれからは堂々とリンゴを守れる」

 



リンゴの手を握りながら、上目遣いでリンゴを見上げるティアゴ。


 

リンゴは跪くティアゴに胸の鼓動が速くなった。

 




リンゴ

(...なんでそんなにカッコいいことするの....!)

 

 



ティアゴ「お送りします、リンゴ様」

 

ティアゴはリンゴの手を握って、歩き出した、

 

リンゴ「えっ..ちょっと待って...」

 


 

華奢な身体つきのくせに、手は大きくて、その手で握られると安心する。



 

あっという間に家の前についた。

 

ティアゴ

「おやすみ」

 

とリンゴを家の中に入らせた。


 

 

家の中では、ヴェルンヘルがリンゴの帰りを待っていた。

 

 

 

リンゴ

ーーーーや、やられたーー!

 

 

 

やはりティアゴは策士だと思ったリンゴであった。






リンゴを家の中に入らせてから、ティアゴは大きなため息をついた。


ティアゴ

(・・・きつい・・)


早足で、自宅に帰って行った。




 

 

 

ヴェルンヘル「リンゴ♪」


 

リンゴ「なに?そんなにベタベタして..」

 

ヴェルンヘル「ねえ、リンゴ..子供ほしい?」


 

リンゴ「うん♪もちろん..」

 

二階に上がった瞬間に求められて、リンゴは動揺して断るという判断もできなかった。

断る理由はないけど


 

 

 

 

翌朝

 

 

そしてどうやら

 

 


 

一発でできたようです...




 


早々に報告しておきます。



 

ヴェルンヘル

「え?ほんと?やった!

えーっと、どうしよう。あ、そうか、生まれるのはまだ先か。からだには気をつけててね」

 

 

上機嫌で出かけるヴェルンヘルを見送り、リンゴは着替えて外に出ると、ちょうどティアゴも出かけるところだった。

 

話かけるとこの選択肢。


 

 

昨日の今日で報告したら、

昨夜やりました報告で嫌すぎる...

 

 

リンゴ「・・・ど、どこいくの?」


咄嗟に聞いてみたら緊張して声が掠れていた。

 

 


 

 

ティアゴ

「ヤーノ市場だよ。筋骨堂に用があってね」


リンゴ

「そうなんだ、いってらっしゃい」


見送るリンゴにティアゴは何か言いたげな顔をしていたが、すぐに背中を向けて出掛けて行った。