任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
リアルの事情により、落ち着いてブログを書く時間がなくなり、記事ストックはゼロになっているためのんびりペースでアップしています。
本編です。
結婚式の朝。
家族と朝食を終えたリンゴはウェデングドレスを着て、酒場の前にいた。
酒場に入ろうとすると、現れた人物にリンゴはどきりとして足を止めた。
リンゴ
(こんな時間にこんな場所に..?)
*朝一刻
ティアゴ「えっと....おはよう..」
リンゴがウェデングドレス姿でいることに驚いている様子だった。
ティアゴ
「どこかで魚でも釣ろうかと思って誘いにきたんだけど..その格好じゃ、汚れたら困るね」
リンゴ
「大丈夫だよ。行こう。でもその前に酒場に寄っていい?ウィアラさんにドレス姿見せるって約束なの」
ティアゴ「そ、そうなんだ...」
ティアゴの視線はリンゴのドレス姿に注がれたまま。リンゴは恥ずかしくなって、
リンゴ「へ、変かな?」
ドレスのスカートを指先で持ち上げてみせた。
ティアゴ「・・すごく綺麗だよ・・ドレスが」
リンゴ「そういうと思いましたー」
リンゴは無表情になってため息をついた。その様子をみてティアゴは内心焦った。
ティアゴ「ーー嘘だよ、とってもキレイだよ」
慌てて言うがリンゴは無表情のままティアゴを一瞥した。
リンゴ「馬子にも衣装ですか?」
以前、リンゴがエナの子でドレスを着たときにティアゴはそんなことを言っていた。
ティアゴ「よく覚えてるね..」
バツが悪そうに、指先で首を掻いた。
リンゴ「言われた方はよく覚えてるの」
ティアゴ
「もしかして、まだ殿下にその格好見せてないの?」
リンゴ「うん、着替えたばかりだから」
ティアゴ「・・ふぅん、じゃあ俺が一番乗り?」
リンゴ「そうだね」
ティアゴ
「・・ラッキーだった。リンゴのドレス姿一番最初に見れて」
ティアゴがそう言って微笑むので、リンゴは目を見開いた。こんな事を言う人だったのだろうか?リンゴの身体が熱くなった。
ティアゴ
「すごく綺麗だよ。ドレスじゃなくてリンゴがね」
リンゴ「あ、ありがとう..ございます..」
ストレートに言われてリンゴは真っ赤になった。やはりティアゴにはかなわないなとリンゴは痛感する。ティアゴは、真っ赤になっているリンゴの様子に満足そうに微笑む。
ティアゴ
「酒が切れそうだから買っていこうかな」
二人は共に酒場に入った。二人の姿を見た途端、ウィアラが目を輝かせてとんできた。
ウィアラ
「リンゴちゃん!
ウェデングドレス姿綺麗ねー!」
リンゴ「ありがとうございます」
ウィアラ
「ティアゴさん、リンゴちゃん綺麗よね?」
ティアゴ「そうですね」
ティアゴは愛想よく微笑んだ。
ウィアラ
「ちょうど一年前だったわよね、導師が血相かえて私にリンゴちゃんの行方を探してここにきたの」
ティアゴ
「・・そうでしたね。ウィアラさん、リンゴとグルでしたよね。一体いくらリンゴにもらってたんですか?」
ウィアラはリンゴを見た。リンゴは苦笑した。
リンゴ
「ティアゴ君にはバレてるんです..説明はしてませんけど」
ティアゴ
「リリーさんが休む部屋を提供してくれて俺たちがこれない間のリリーさんの世話はウィアラさんがしてくれてた。ウィアラさんがあの件でも協力者だということは容易に想像つく。そしてリンゴはいつも金がなくてヒーヒー言ってる」
*100万以上ありますが、それは初代シルピアが稼いだお金。なるべく100万以下にならないようにしています。リリーの稼いだ金はダンジョン攻略、周囲の人間の育成の回復薬、龍騎士になった際の剣のレベルあげなどで消えた。
リンゴ
「ウィアラさんたちにはそんなに払ってないよ?いらないって言うからたくさん商品を買うくらいで..」
ティアゴ
「今度もしそんな必要があったら一言相談してよ。少しなら、金を用立てることはできる...」
*導師になったりしてるのでティアゴもそこそこお金を持っている
リンゴ「..うん、ありがとう..」
やっぱりティアゴは優しいなとリンゴは嬉しくなった。
ティアゴが買い物をすませると、二人は釣り場に向かった。
ティアゴ
(結婚式の当日に花嫁姿のリンゴを朝一で連れ回してるとなんか悪いことをしている気分だな..)
ティアゴ
「あの日からちょうど一年か。ちょうど一年後に結婚するなんて..」
リンゴ
「私もまさかあの日の一年後に結婚するとは思わなかった..」
あの日
レッドと対決した日のことを言っているのか、
それとも二人が空き部屋で過ちの一歩手前までいったことを言っているのか..
そこに、聞き慣れた声が響いた。
セシィー・ランフランク。
セシィー
「あー!やっぱりティアゴさん一緒だったー!」
やってくるなり、二人の姿を見てセシィーは楽しげに笑った。
リンゴ「やっぱり?」
セシィー
「エドモンドが言ってたのー。結婚式の前は花嫁さんはガチガチに緊張してるから、ティアゴさんは心配して絶対にリンゴちゃんの側にいるよ!って」
ティアゴ(あんな奴に見透かされてた..!)
ティアゴは少し恥ずかしそうにセシィーとは別の方向を向いた。
リンゴ
(ティアゴ君、私の緊張をほぐすために会いにきてくれたの?)
セシィー
「これから結婚式なんでしょ?リンゴちゃん、おめでとう!!ドレス姿綺麗だねー!」
セシィーは幸せオーラ全開で、リンゴを祝福してくれた。
リンゴ「セシィーさん..ありがとうございます」
セシィーが去っていくと、
ティアゴ「少しは緊張とけた?」
リンゴ「うん!」
緊張はとけたと言うリンゴをティアゴは眺めていた。リンゴの緊張は本当はちっともとけていないのだ。
ティアゴ(リンゴの奴、気づいてないな..)
「今日って何日?」
リンゴ「?16日だけど」
ティアゴ「そうだよね?」
意味ありげに見てくるティアゴにリンゴは怪訝そうにしているとアントネラがやってくる。
アントネラ「なにしてるの?」
リンゴ
「夏だし、ラゴでも釣りに行こうかなと思って」
ティアゴ
「アントネラちゃん、だっけ?このお姉ちゃん、今日結婚式だから、ドレスに匂いがついたら困るんだよ。だから、早くお風呂入っておいで」
ティアゴが優しくアントネラに諭すと、
アントネラ
「そっか!ごめんなさい、すぐお風呂いってきます!」
アントネラは慌てて浴場に向かってはしりだした。
その様子にリンゴは笑い出した。
リンゴ
「ガブリエルたちとの差!男の子にはしっしってやってたのにアントネラちゃんには優しいんだねー」
ティアゴ
「女の子にきつく言って泣かれたら面倒だろ。ところでリンゴは、ラゴを釣りたいみたいだけど、マトラファイターでラゴは釣れないんじゃないかな?」
*マトラファイターは8日だけに釣れるマトラに使う。8日以外はあまり使用しない。
リンゴ「あ..」
どうりで全然ラゴが釣れないと思った。ティアゴは笑っている。
緊張していたせいで釣り餌がマトラファイターのままなのにも気づかなかった。
ティアゴは時間を気にかけていた。結婚式までの時間を気にしてくれている。
ティアゴ
「いよいよ結婚式だね。おめでとう。大丈夫そう?」
リンゴ「だ、大丈夫..」
ティアゴ「緊張しすぎじゃない?」
ティアゴはリンゴの頭をポンポン叩いた。昔から不安そうにしていたり、悲しむリンゴに幾度となくこうしてくれた。
リンゴは子供じゃないんだからと言ったこともあったが、今はその大きな手が頭に乗って、その温もりがただただ心地よい。
ティアゴ
「挨拶したい人いるんじゃない?まだ時間はあるから行っておいで」
リンゴ「・・うん、挨拶してくる。ありがとう」
リンゴはそう言うと、ティアゴに近づいて、背伸びしてその頰にキスをした。ティアゴが驚いて目を見開いた。
ティアゴ
「なっ...!だ、だ、誰かに見られたら..」
赤くなって狼狽するティアゴからリンゴは離れてまるでイタズラをした子供のように無邪気に笑った。
リンゴ「ありがとうティアゴ君。大好きだよ」
そしてイタズラをした子供が怒られる前に退散するように、素早くその場から逃走した。
ティアゴはリンゴが走り去った方を呆然としながら見つめ、帽子を深く被った。
ティアゴ「・・人の気も知らないで・・」
ティアゴと別れて、動きにくいので一度服を着替えてから、まだ自宅にいるバーニーのところに顔をだした。
バーニー「おはよう!いよいよ結婚式だね!おめでとう!」
リンゴ「ありがとうございます!」
外にいたバルナバさんにも。
アラルコスにも。
リリー
「いよいよ結婚式だね。おめでとう」
リンゴ
「うん...ありがとう..母さん
今日までありがとう....」
リリー
「すっかり立派になって、私も嬉しいよ」
リリーは優しく微笑んだ。
探そうと思っていたら近くにジェレマイアがいた。
リンゴ「父さんおはよう」
ジェレマイア
「おはよう。いよいよ結婚式だね。おめでとう!」
リンゴ「うん..ありがとう、父さん。
今日までありがとう...」
ジェレマイア
「すっかり立派になって、俺も嬉しいよ」
朝4刻。いつ式が始まってもいいようにとドレスに着替える。
川辺にいくと、ティアゴとギオルギーがいた。
ギオルギーがリンゴに星空の砂をプレゼントしている間にティアゴが何かを地面に置いていく。
リンゴ「ティアゴ君!なにか落としたよ!」
(どう考えても落としてないけどね!)
ティアゴ「結婚祝いにあげるよ」
ティアゴはスタスタと行ってしまった。
ギオルギー(結婚祝い..アレが?)
リンゴ「...これをどうしろと..」
クリスタキューブの使用方法を模索しているとバーニスちゃんがやってくる。
やはりもう一人の一匹狼もこういう時顔を出してくれます。
この方は食事に誘ってくれました。
移動中、イラリオに連れられいるティアゴ君がいた。
ティアゴ「イラリオ、ドレスを踏むな!」
独身最後、結婚式当日の食事は、通常の会話と変わりませんでしたー。
それにしても、ドレスが汚れそうなものを頼んでしまった..
時刻は昼。
結婚式の時間になりました。
厳かな雰囲気の中、式は始まった。

義父となるマドックさん
「がんばれよー!ヴェルンヘル!」
エティ女王陛下
「リンゴちゃんを幸せにするのよー」
涙声のジェレマイア
「リンゴ...幸せになるんだぞ!」
リリー「あなたったらみっともないわよ」
ヴェルンヘルの友人ヴァーノン
「しっかりなー!」
そして。
最後に声を出したのは、この人だった。
ティアゴ・バーナード
「お幸せに!」
リンゴたちの背中にかけられる、ティアゴの言葉にリンゴの目頭が熱くなった。
リンゴ(・・ティアゴ君・・!)
溢れそうな気持ちを必死で隠す。
ティム
(さすがおじさんキラーの結婚式..親友のバーニスさん以外、新婦側の参列者、男ばっかり)
*ジェレマイアたちの側の女性は知り合いじゃないのでたまたま居合わせてムービーに巻き込まれた人だと思われる笑
スクショが多い関係で、まだ続くのですが
次回に続きます。
あとがき。
今回はスクショがおおく、動画まであったので重くて見づらかったら申し訳ありません。
ティアゴとリンゴのケジメの回でもあった前回と今回のお話。ケジメのつもりで書いたのに書いてるうちにそうじゃなくなった感じが..
実は前回が出来上がりまで難航しすぎたのもあって燃え尽きた感があったのと、この回のスクショを貼り付けてもいないのでどれを使うかの選定作業からだったので今回は遅れてしまいました。
1番大きな理由は、一人の時間がなさすぎました..
結婚式のプレイの時に、ちょうどブログで
ティアゴとリンゴの関係が大きく変化していく時でした。
ブログでは二人が謎の関係?になり、プレイではリンゴが結婚して..感情が追いついていきませんでした。
結婚式最後のシーン。
あの立ち位置はバーニスちゃんだと思っていたので、ティアゴのセリフが出た時には本当に驚いて..
お前が言うのか!とリンゴに感情移入しているプレイヤーも泣きそうになりました。
*交友欄では親友は、恋人の下にくるのでバーニスちゃんは二番目、ティアゴは三番目にいる。
リンゴが着ているウェディングドレスは、リンゴの結婚式のあとに販売されたものだったのですがどうしてもあのドレスを着させたくて、結婚式直前の朝のセーブデータがあったのでそれを使って結婚式直前の朝から結婚式だけ撮りなおしました。
ドレスを着せて酒場前で突っ立っていたら(スマホに気をとられていた)ティアゴが登場して、やっぱりうちの一匹狼ってこういう時は絶対くるんだよなと思いました。
これが最初の結婚式シーン。
参列者がアラルコスがいる。ここだけが変わっています。上ではガブリエルに変わっています。ガブリエル..そんなに仲良かったかなー?
多分直前にガブリエルに話しかけて交友順位変わったんだと思う..覚えてないけど..
それから。
メッセージ、ありがとうございます。
趣味でやってる適当なブログを楽しみにしていていただきペタするためにアメーバブログを作ってくれた方までいらっしゃり..
本当にありがとうございます。。゚(T^T)゚。
質問についてですが、同じ質問がほかの方からもありましてのでそれを近いうちに番外編として回答させていただこうと思っています♪
これが平成最後の投稿になりそうです。
平成が終わる前に結婚式の記事までいけて良かった..
戦争がなく、皆が平和に生きれた時代に生きれたことに感謝しています。
次の時代も、戦争がなく平和な世の中でありますように。