任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
今日は星の日です。
先日、ティム君を振って、気分が落ち込んでいます。
ティアゴ君ともあの日からまともに顔を合わせられないし、ティム君とも気まずくなってしまいました。
私はティアゴ君とティム君という仲良しの二人を失ってしまったのでしょうか..?
モモ「お姉ちゃん大丈夫?」
元気のない姉を、モモが気遣ってくれた。
リンゴ「大丈夫だよ!それよりお菓子!」
小さな神様にお菓子をプレゼント。
セイにもプレゼント。
エナの子にはこの二人が選ばれたようです。
ヴェルンヘル殿下とアルシア。
光の花を探しているとバーニーから差し入れ、
ガインピッツァでした!
山岳兵しか作れないガインピッツァ!嬉しい。
リンゴ「うわー!ありがとうバーニーさん!」
バーニー
「最近リンゴちゃん少し元気ないから喜んでくれて良かった。ピッツァが好きだって聞いたから焼いてきたんだ」
リンゴ
「私ピッツァ好きだって、バーニーさんに言ったことあったっけ?」
バーニー
「昨日、酒場でティアゴ君が言ってたよ。だから今度焼いて差し入れしてあげてって言われたんだ」
リンゴの心臓の鼓動がドクンと高鳴った。
リンゴ(ティアゴ君..覚えててくれたんだ...)
バーニーさんが去ってから、再び光の花を探していると、魔銃師会の人の制服が目に入った。
その人はまっすぐこちらにやってきた。
ティアゴ「こんにちは」
ティアゴはいつもと同じように挨拶してきた。
リンゴ「・・!こ、こんにちは」
ティアゴ「ワフ虫がいっぱいできれいだね」
リンゴ「幻想的な光景ですね」
ティアゴ「・・・・」
リンゴ「・・・・」
ティアゴ「・・・話かけてごめん」
ティアゴは帽子を深く被って表情が見えなくなった。
リンゴ「な、なんで」
リンゴは涙目になった。
「なんで、そんなこと、言うの...」
ティアゴ「・・嫌われたと思ったから・・」
リンゴ
「どうして私が嫌いになるの...嫌われたと思ったのは私の方だよ..もう話かけてくれないのかと思った・・」
ティアゴ
「・・俺がリンゴを嫌うわけないだろ。..手を出したのは俺なのに..」
リンゴ
「そ、それは私が変なこと言ったからで..」
ティアゴ
「・・年上の俺がそれで手出しちゃいけないのに・・・・・リンゴが可愛いから.....」
ティアゴの言葉に、リンゴもティアゴ自身も恥ずかしくなって二人で下を向いた。
リンゴ'(わわわ私が可愛い?!ティアゴ君、今そう言った??!)
心臓が高鳴った。顔が熱い…
そこに
ガブリエル「導師はっけーん!」
ガブリエルがこちらを指差して子供たちとやってきた。その中にセイもモモも、アンヘラもいた。
皆、手に泥団子を握りしめている..
ティアゴ
「あ、アイツさっきもお菓子あげたのに!何度やればいいんだよ」
泥団子を武器にやってきたキッズ軍団にティアゴはため息をついた。
リンゴは笑った。
*リンゴはバルナバにお菓子をもらい続けた過去がある..
ティアゴ「これ」
リンゴ「え?差し入れ?」
ティアゴはリンゴにザッハトルテを渡した。渡される際にギュッと手を握られリンゴはドキリとした。
「小さな神様お菓子をどうぞ。これからもエルネア王国をお守りください」
リンゴ「!!わ、私子供じゃないー!」
ティアゴは笑いながら、ガブリエルたちから逃げてどこかへ行ってしまった。
リンゴ「ティアゴ君のバカ..」
差し入れされたものは、以前リンゴが好きだと言ったザッハトルテだった。
ヴェルンヘル殿下がやってきた。
香水をつけて上機嫌だった。
リンゴ
「それなにを持っているの?」
ヴェルンヘル「命名証書だよ」
・・・なぜ?
殿下に疑問を抱いているとバルナバさんが声をかけてくれた。心なしかバルナバさんは疲れいる感じだった。
バルナバさんとハーブ摘み。
その間にも、子供たちの襲撃を受ける龍騎士のバルナバさん。
リンゴ(これでバルナバさん疲れてるのかな?)
周りをみると子供たちが増えたいた。
リンゴもお菓子をあげ続ける。
リンゴ
「なんか子供たち多い..みんな集まってきてる?」
バルナバ
「近くに誰かいるのかも..農場代表のセスさんかリリー隊長とか、ティアゴ君が..」
評議会のメンバー、つまり各組織の代表ともなると名前も顔も知れ渡っているから子供たちに狙われやすい。
案の定、リリーが近くにいた。子供たちにイムムースを渡して泥団子の襲撃から身を守っていた。
去年リリーは星の日にいなかったからか、子供たちがワラワラと集まり、騎士隊長からのお菓子をもらおうとリリーを取り囲んでいた。
バルナバ「あれは大変だね..」
子供たちが少なくなって、リリーがやってきた。二人に挨拶をしてバルナバに差し入れをした。
「はい、バルナバ君。お菓子をどうぞ」
「・・リリーちゃん・・」
なにか言いたげなバルナバ。それでも差し出されたタルトタタンをしっかりと受け取っていた。
そこにティアゴが走り込んでくる。
なぜか後ろには小さな女の子ばかりが追いかけてきていた。
去年もティアゴは自分に群がる子供をなんとかしようとバルナバのところにいって多少撒いていた。
リリー「今年も大人気ね、ティアゴ君」
ティアゴ
「嬉しくないですよ..あげてもあげても追いかけくる..ダンジョンのまえは子供たちが封鎖してるし..」
バルナバ
「諦めよう..それが魔銃師会リーダーの務めだ」
ティアゴ
「いや、導師になる前からこんな感じなんですけど。誰かのせいで」
と、ティアゴはリリーを見た。
リリー「あの服似合ってたよ♪」
(ノエルの服、サンタのふくのことです。リリー時代に、ティアゴはサンタの服を着せられていた)
ティアゴ「・・・・」
ティアゴはリリーを睨むがそれ以上は言わなかった。リリーにはあまり反抗できない。
ティアゴ
「・・リリーさん、道連れにします」
リリー「道連れ?」
ティアゴはリリーの腕を掴んで走りだした。リリーの「ちょ、ちょっとまって!転ぶ!」という声がひきづられながら遠ざかっていく。
リンゴとバルナバはその姿を見て笑っていた。
ハーブ摘みを続行していると
囲まれたw
先に声をかけてきたのはルーク。魚釣りに誘われる。
釣りが終わってから、リンゴはふと思った。
このまま魔銃兵になったら、ルークと勝負する機会がないかもしれない..
リンゴ「よかったら練習試合の相手になってもらえないかな?」
ルーク
「もちろん!実戦練習は貴重な機会だからね。練習試合申し込まれたの久しぶりだなー、
最近みんな誘ってくれないし大体断られるし」
リンゴ(そりゃーカンストしてる国民のルークおじさんにみんな怖くて挑めないよ..)
そして
先制して
反撃を許すことなく勝利。
21日
山岳兵団のトーナメントへ。
今日は、男同士の対決。
バーニーさんと
バルナバさん。
今日はお守りは渡していません。
どうなるかな。
バーニーさんはお守りを使わなかった。
先制したバルナバさんが攻めきって
バルナバさん勝利。
今現在の結果。
接戦だった。
夜2刻になるまでダンジョンに入ろうととすると、炎獄の巣窟のダンジョンの前でティアゴがエルネア城の外壁にもたれて立っていた。
リンゴを待ち構えていたようだった。
リンゴ「ティアゴ君..どうしたの?」
いつからここにいたんだろう。
ティアゴ「こんにちは。もし時間があるなら、ダンジョン行かない?」
リンゴ「うん、いいよ」
リンゴとティアゴは炎獄の巣窟に入った。
メンバーを選ぶ画面でリンゴが固まっているとティアゴが切り出した。
ティアゴ
「この前。酒場の帰りにXさんに言われたんだけど..あの日、噴水通りの空き家から俺たちが出てくるところをXさんに見られていたみたいなんだ」
リンゴ「えっ・・」
ティアゴ
「レッドの話をするのに人に聞かれたらまずいからとりあえず空き家で話をしていた、そう答えた。..あながち間違ってないと思う..」
リンゴ「そうだね..」
ティアゴ
「まあ、そういうことだから。Xさんにそんなこと言われても動揺しないで答えればいいから..大丈夫だよね?」
リンゴ「う、うん・・わざわざありがとう」
ティアゴ「・・・」
リンゴ「・・・」
ティアゴ「・・・・」
沈黙が流れる。
目が合い、どちらともなく視線を逸らす。それでも用件を言い終えたティアゴがダンジョンから出ないのは、リンゴとこのままダンジョンに行く気があるのだろう。
なにか話を……
必死に頭を回転させると一つ思い出す。
リンゴ「そういえば星の日、バーニーさんからガインピッツァの差し入れをいただいの」
ティアゴ
「そうなんだ。山岳兵しか作れないやつだからラッキーだったね」
リンゴ「ティアゴ君が差し入れしてやってってバーニーさんに言ってくれたんでしょ?」
ティアゴ「・・そうだったかな」
リンゴ「私がピッツァ好きだから差し入れしてあげてってティアゴ君に言われたってバーニーさん言ってたよ。」
そう言うとティアゴは「俺が頼んだのは言わないでくれって言ったのに」と小さく呟いた。
ティアゴ
「・・あのころのリンゴは元気がなさそうだったから」
リンゴ(気にかけてくれてたんだ..)
「やっぱりティアゴ君は優しいね。」
嬉しい……
嬉しさが込み上げにっこり笑うとティアゴは一瞬固まる。視線をリンゴとは反対方向に泳がせコホンと咳払いをした。
ティアゴ
「・・・だ、ダンジョンいこうか。だれか適当に誘って。ティム君は喧嘩になるから勘弁してね」
リンゴ「うん、わかった」
といっても。
この時間の武術職はだいたい出払っている。
レベルの低い人を誘うと回復をたくさん使うことになるし、なるべく進めるところまで進みたい。
(バルナバさんとバーニーさんなら試合だったからいそう。でも、この微妙な空気を察せられても困る...)
苦渋の決断で、召喚した人物に、ティアゴは唖然とした。
召喚された人はティアゴをみて、睨み合った。