❽で終わりの予定でしたがまさかの文字数制限かかりました..
画像も入れてない状態で文字数制限かかってしまうとは....💦
では本編です
☆
画像がないので恒例の?当時人物たちです。
皆がエルネア城に向かったのでリリーはベットに横になった。
バルナバ「ジェレマイア君にきてもらう?」
リリー「...酔って寝てるから、そのままでいい。ジェレマイアは酔って寝ると朝まで絶対起きないの」
バルナバ「そうなんだ..」
リリー
「バルナバこそ..ルクレーシャさん、心配してるんじゃない?私は寝てれば大丈夫だから帰っていいよ」
バルナバ
「俺のほうは大丈夫だよ。リリーちゃんは何も気にしないで少し眠って」
バルナバはリリーの頭にそっと触れて、撫でた。
頭を撫でられてリリーはボーッとしてきた。薬が効いてきたのかもしれない。
バルナバの優しい手が自分を撫でている。山岳兵らしく、大きくてしっかりしてて、とても優しくて温かい。
なんだか夢を見ているみたいな心地だった。
こんな幸せな気持ちなら、このまま眠りに落ちるように消えてしまえたらどんなにいいんだろう。
もう、バルナバへの気持ちで苦しむこともない。
リリー
「あと1日早く産まれていたら..なにか変わっていたのかな..」
独り言のようにぽつりと言って、リリーはすうっと寝息をたてて眠った。
バルナバは目を見開いて、寝息をたてるリリーを見つめた。
リリーの言っている意味を一瞬で察した。
バルナバ
(なんで今そんなこと言うんだ..リリーちゃん)
リリーは1日生まれ。
あと1日早く産まれていれば、成人した時フリーだったバルナバにアタックすることもできた。
今となっては、どうしようもない話だった。
もし時間が巻き戻ったら
2人はここに居るんだろうか?
☆
温かくて柔らかい感触がして、リリーは目を開けた。
目の前にバルナバの顔があって目を見開いた。
バルナバはベットにもたれて頭をリリーのそばにのっけて眠っていた。
リリーの手をしっかりと握って。
どういうことなんだろうとリリーはまどろみの中で考えながら、嬉しくなってバルナバの寝顔を見つめた。
なんだか幸せな夢だな。
リリーはすうっと再び眠りについた。
☆
アドレーたちが夜遊びしていたクレメンスを連れて、魔銃導師の居室に戻ってきた。
X「ただいまー」
声をかけたが反応がなかった。
皆顔を見合わせて、リリーたちのいるベットのある二階にそっと上がると
寝息を立ててるリリーの横でベットにもたれかかって寄り添うようにバルナバも眠っていた。
2人の頭はピッタリとくっつき、バルナバの手はしっかりとリリーの手を握っていた。
「く、クレメンス、下でジュースでも飲もうか」
アドレーが慌ててクレメンスを下に連れていこうとする。
「なんでリリーちゃんがここで寝てるの?家出したの?」
疑問を投げかけるクレメンスを、アドレーは連れ出した。
Xとバーニーは無言で突っ立っていた。
2人はしばらくの間、幸せそうに眠っていた。
☆
王国を脅かす者はこれで終わりになります。
207年、リリーにとって身近な人の死が相次いだある意味呪われた一年でした。(詳細は次回に続きます)
207年の末にリンゴに引き継ぎ予定です。
リリーを、はじめXもバーニーもバルナバも、
アドレーさんもじわじわとお気に入りキャラになってきて
リリーたちにありがとうをこめてこのお話を書きました。
もうすこしの間リリーのお話が続きます(*゚ー゚*)