私の周り、5人インフルエンザ、1人風邪でダウンしています..私もそろそろ..((>д<))
ココアが免疫力をあげてくれるのでココアを毎日飲むようにしました。ココアオススメです。
作るのが面倒なので冷たい牛乳に入れるタイプのを買って少しでも面倒なのを減らして飲み続けようと思います。
皆様も風邪とインフルエンザにかからないよう気をつけてくださいm(_ _)m
本編です

未だに不穏な状態ではあるが、無事に収穫祭を迎える。
リリー
そして、
国は祭りに活気があふれた。
リリーは朝からマトラ釣りに精をだす。
子供達は目を輝かせて出かけていった。ジェレマイアもそわそわしながら出かける
お祭りが楽しみなのは子供も大人も変わらない。
神殿で、お祈りをしてから
酒場で食事をしていると、フィリーちゃんの恋人のコンスタンス君にダンジョンに誘われるも..
ん?
ダリル君..リリーの父である、ダリル・フォードは危篤になっていた。
キングマトラだけ納品して、リリーは実家へと走った。
リリー
「父さん、調子はどう?」
ダリル「やあ、リリーさん」
ダリルは起き上がっていたが足元はふらついていた。
リリー
「..どうかした?さっきからボーっとして」
リリーの声は僅かに震えていた。
ああ、危篤に気付いてきてくれたんだね
ダリルは娘の気持ちをすぐに察した。
ダリル
「昔のことを思い出してた
この歳までよく生きたよ」
「そんな・・らしくないこと言わないでよ。
20歳になってそんなに経ってないでしょ。まだまだ頑張ってよ」
リリーは目に涙をためて、ダリルを見つめた。
この姿を見るのが、今日で最後だなんて...
ダリル
「リリーさん、座って」
ダリルに促されて、リリーはダリルの正面に座った。
「リリーさん、エルネア杯で女王陛下がおっしゃっていた事を覚えてるかい?」
なにを突然とリリーは怪訝そうな顔をした。
ダリル
「軍勢をアベンの門の向こうに封じはしたが、今も世界には魔獣や魔人どもが姿を表し、我らの世界を虎視眈々と狙っていると」
エルネア杯の開会式の時にエティ女王陛下が言っていたことだ。リリーは頷いた。
ダリル
「最近、シルピアさんの夢をみる、、死んだ父さんの夢も..あぁ、ガイスカ兄さんの夢もみたな。
みんな言うんだ、リリーに気をつけろと伝えてくれ、みんなを頼むって。なんで、リリーさんに言わないんだと思ったらこういうことだったんだね」
リリー「..こういうこと?」
ダリル
「ガノスに逝くのが近いから、きっと私の夢に出やすかったんじゃないかな。みんなの伝言、伝えたよ」
ダリルの身体がぐらりと傾いた。リリーが慌てて駆け寄りベッドに寝かせた。
ダリルはもう起き上がることはできなかった。
リリーは言われたことを考えていた。
最近の異変に何か関係があるのか..
ダリルの見舞いに友人たちの出入りが激しくなった。
その中にロベルタさんの姿はない..
リリー
「ロベルタさんはいらっしゃらないのね..」
ポツリと呟くように言うと、ダリルは小さく笑った。
ダリル
「ああ、彼女は..こないよ。私の幼馴染なんだけど、独占欲が強くてね..旅人だったシルピアさんと付き合ってあっという間に結婚した私やシルピアさんが気に入らなかったんだよ..」
リリー
「気に入らないのに毎日父さんに会いにくるの?」
リリーは口を尖らせた。
ダリル
「ロベルタは美人で友人の多いシルピアさんに嫉妬してたんだ。だからそのシルピアさんの旦那である私を連れ回すことで、シルピアさんのものを奪ってるつもりにでもなってたんだろう..」
リリー
「なにそれ?なんで父さんもそんな女についていくのよ」
ダリル
「断ると、シルピアさんと一緒に居るときに誘いにくるようになった。断っても四六時中まとわりついてくる..断れば断るほど酷くなった。だから私は断る回数を減らしてしまった..」
リリー
「なんて女なの..」
リリーは憤慨した。
ダリル
「シルピアさんが亡くなってからぴたりと来なくなった..たまーに誘いくるけど..完全にシルピアさんに対しての嫌がらせだった...シルピアさんには嫌な思いをさせちゃったかな」
リリー
「ガノスにいったらお母さんにちゃんと説明してね。父さんは言葉がいつも足りないの」
娘に咎められてダリルは掠れた声で笑った。
ダリル
「...シルピアさんに会いたいな..」
ダリルは目を閉じた。
死期が迫るなか、ユズとルークが駆けつけた。
ユズ「父さん!早すぎる!!」
ユズは号泣していた。
ルークは唇をかみしめて、苦しげな顔をしていた。
ルーク
「父さん...」
モモも祖父を見舞う。
「おじいちゃん、どうしたの?モモがいいこいいこしてあげるから元気になって?」
モモが小さな手でダリルの頭を撫でた。
ダリルはその手を握って嬉しそうに笑った。
「ありがとう、モモ..優しい子だね。お母さんや、お父さん、リンゴやセイにもずっとこうして優しくしてあげてね。約束だよ」
「..うん」
しっかりと頷き、モモはしばらくそのままダリルの元にいた。
その光景をみて、リリーとユズはすすり泣きをした。
ルークは唇をかみしめたまま下を向いている。
男は簡単に泣けないのかもしれない..
家からでると、表札にはすでに
フォード家の名前がなかった。
ここはもう実家じゃない。
帰る場所はもうなくなってしまった。
「リリー」
遠慮がちにリリーを呼ぶ声がする。
振り返ると、ジェレマイアが心配そうに立っていた。
涙目のリリーをジェレマイアは抱きしめた。
鎧越しだから温もりはないけれど、彼の優しい気持ちが伝わってくる。
「もう遅いから、家に帰ろう..」
ジェレマイアはリリーの手を引いて歩き出した。
....帰ろう、我が家へ。