タルタルは飼育放棄犬ではありますが、おもちゃには興味を示しません。


そして5月に引き取ってから最近まで、犬用ベッドにいる所をほとんど見たことがありませんでした。



何故かこんな隅っこがお気に入りだったよう。
(床ビリビリにしたのは子犬さんでーす爆笑


タルタルは朝まで吠えることなく、一人で眠れる子なので、いつもは別々の部屋で就寝していましたが、
真夏の早朝散歩の期間は少し時間があったので、タルタルの部屋で仮眠することもありました。


そしたら布団に乗ってきた爆笑


それまだ敷いてないんですけどね~ニヤリ


本当は寂しいのかな?

サマータイムが終わっちゃって、また寂しい思いをさせてるかもしれません泣き笑い


タルタルに沢山愛情を注いでくださる里親さま、募集中ですよー!



焼き芋タルタル プロフィール


焼き芋譲渡の流れ



8月に亡くなったタケについて、私が出会ったときのことから振り返ろうと思います。

回顧録のためとても長くなると思います。ごめんなさいお願い


今回のことだけ知りたい方は

お盆頃 急に

まで一気にスクロールしてください。

 

 

 

 

23年1月、私が茨城センターへ見に行ったとき、痩せ細った子がいました。

同じ部屋に5頭くらいいて、野犬らしい瞳を向ける子もいましたが、その子はうるうるした優しい目でこちらを見ていました。


その子は後に、当時流行っていた某映画バスケのキャプテンの名前からとって、タケと名付けたのですが(全然キャラのイメージとかけはなれてたけど笑い泣き

外に出してみると余計にあばら骨が際立つくらいガリガリ。推定10歳と書かれていました。

 


見た目ですごく劣悪な環境にいた、もしくは放浪期間が長くて食べるものに困ってたことが、伺い知れました。


この子に沢山のものを食べさせてあげたい!栄養をつけてほしい!と思って引き取りを即決。

 

初期医療ではやはり貧血がひどく、すぐに去勢が出来ませんでした。

またフィラリア陽性でもあったので、ボルバキア治療を開始。先住犬デニーもフィラリア陽性で一年で陰転したので、タケも大丈夫!と思っていました。

 


タケは本当に穏やかで良い子。

他の預かりっ子とも問題なく過ごし、デニーのことは立ててくれていたので、デニーもタケのことは弟(年齢は多分タケのほうが上)だと思っていたと思います。



でもデニーにめちゃくちゃ気を遣ってる様子が可哀想でもありました。

だから私達は時間がかかっても、タケを里親さんのもとへ出したかった。



タケとは色んな思い出が出来ました。



ご飯が何よりも大好き。デブエット成功したのに、その後もずっと食べられるものは何でも食べようとします。おかげで仮家では実はピラニアという異名があったり(空振りの音が怖くて泣き笑い)、逆にダイエットも経験しました。

 


フィラリアも1年3ヶ月かかったけど陰転しました飛び出すハート


ご近所のプチケロ会にも預かりっ子として参加し、次は里親さんとおいでねって話してたなー。

今年意地でも企画すれば良かったな悲しい


 

不思議だったのは、これだけスタッフにも人気で可愛いと言われていたのに、全く応募がないことでした。

里親会に出ても、誰にも話しかけられることなく帰ってくる日々。

話しかけてもらえるだけで、とても嬉しく思えるくらいでした笑

 


でも去年の6月松戸里親会で、運命の出会いを果たしました。

さくらママさん預かりだった、柴犬♀あんず(こまち)ちゃん里親様です。

あんずちゃんは病気が見つかり、その時にはもう手の施しようがなく、その月に亡くなったばかりだったそうです。

 

そんな中で「タケちゃんのファンなんです」と声をかけて下さったN様。

ご近所さんで、もしかしたら応募してくれるかも~と思っていたけどご応募なく笑

昨年9月、たまたま私が家を空けるためにタケを預かっている人を探していて、N様にお願いをしました。

 

なのでタケのトライアルは半ば強制のように始まりました泣き笑いw

(もちろんN様も納得されて、ただのお泊り予定から後にトライアルになりましたよ。きっと突然のことで驚いたのはタケの方アセアセ

 

Photo by 里親様


でもパパのストーカーになるのに時間はかからず、ご家族に「タケピラブラブタケピラブラブ」と溺愛され、すっかり仮家生活のことは忘れてしまったタケ。



今春には公園にて、デニーと共に再会を果たしましたが、保護犬時代にはこの公園も何回も来ていたのに「知らない場所怖い!早く帰ろう!」とずーっとビクビクしていたタケ笑い泣き



それがタケに会った最後になってしまったね。

タケはおもちママのサロンにも通っていたので、会えるタイミングも会ったのですが、当日になって行けなくなってしまったり…あの時タケに何が何でも会っておけば良かったな悲しい

 

先住猫ちゃんとも仲良し


相変わらずご飯大好き。散歩中も食べられるものを見つけるのが得意だったというタケ。

N様と「何で道にあんなもの落ちてるんですかね!?危ないから捨てるの止めてほしい!」と文句を言い合いました笑

 

1年8ヶ月仮家では一度もやらなかった

へそ天を早々に披露


今回の件とは関係ないと思いますが、7月いただいたご報告では

急に腰の力がぬけるかのようにペタリと座りこんでおしっこもらしてしばらく動けない症状が出たんです。」と。


検査に異常がなく、大好きなパパさんに久しぶりに会えて興奮した後のことだったそうで、かかりつけ医からは

精神的なものと推測。今が安心できているからこそ、大好きなパパに会えなかったり留守番になると、不安定になるのかもしれない

というお話をされたそうで。N様はそれ以来、家族誰かしら家にいるようにしていると、タケのことを第一に考えてくださっていました。

 

これだけご家族で協力いただいて、タケは本当に幸せだったね。

 



 


お盆頃 急に

さて、ここからようやく今回の経緯についてです。

お付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。

 



お盆過ぎにママさんより「咳込み、食欲が落ちる等の症状があり、検査したら誤嚥性肺炎、心臓が悪いという診断だった」というお話がありました。

かかりつけ医のお話では「右心房に異常があるので、専門医にすぐ診てもらった方がいい」という話で、どこか病院を知らないかという相談でした。

 

私はご近所の卒業犬Mダックス♂優(ジャス)里親様に相談したところ、

アイドッグでもボステリ♀ももちゃん、ポメ♂イレ君がお世話になった病院をご紹介いただきました。

(何故かそのとき思い浮かばず煽り

優里親様、ありがとうございました!

 


タケがその病院へ初めて行ったのが8/21。一日検査で診てもらったところ

元々フィラリアの後遺症で心臓が扁平してコブができている。そこへ肺炎になり肺動脈の先が狭くなり血流がわるくて低酸素症気味、所見は肺高血圧症の数値がでている

肺炎が原因なので、良くなれば次のステップにいける

という話から投薬を開始しましたが、数値が安定せず、合うお薬を探しているところでした。

 

8/27再診。肺の白さが軽減し、良くなってきていると感じられていました。

 

しかし8/28夜中3時頃、咳がずっと出て苦しそうなタケ。そのまま5時頃、息を引き取りました。

最後は眠るようにケージで亡くなりました。

しっかりうんちまでしていったそうです…タケらしくて笑っちゃったじゃん泣き笑い

 

 

1時間後、ママさんからの電話があり、報告いただいてお話している中で

「タケにもう一度会いたい。いくら食べてもいいから。いくら拾い食いしてもいいから」

と心からの叫びがあって、二人で大号泣えーんえーんえーん

 

色んな悪いタイミングが重なって、そういう運命だったのかもしれないという気持ちもありますが、

何でこんなに早く…?しかも前日は良くなってるって思ってたのに…?と、N様はとてもやるせない思いだと思います。

 

弔問した際も、3年連続でペットの看取りを経験されたと聞き、心が痛かったです。

「元飼い主がいるなら、何でフィラリア予防をしてくれなかったのか」とお話しされていました。その通りだと思います。

 

 


我が家のデニーもフィラリア陽性から陰転しています。

でも確かにタケと同じく、ガハッという咳をずっとしています。それはフィラリアの影響からなのかもしれない。

フィラリアは陰転しても、ダメージを受けた心臓は元には戻らない。

デニーを迎えたばかりの頃、審査が厳しいペット保険会社に断られたのはこういう理由からかと、数年経ってタケが教えてくれました。

 

こんなこと言うと「じゃあフィラリア陽性の子はやっぱりお迎えを辞めよう」という意見が出てしまうと本当に悲しいのですが(変わらず里親希望してあげてくださいお願いその子は待ってますお願い

フィラリア陽性を経験した子は、一度心臓の検査は受けておいた方が良いのかもしれません。

そしてリスクは理解しておいた方が良いのかもしれません。

心臓に虫が沢山いた卒業犬(一般の病院では去勢が難しいと言われていた子)も長生きしていたから、恥ずかしながらこんなに影響があると思っていませんでした。

 

 

突然のお別れになって、まだこれから沢山遊べると思っていたのに、N様とももっとお会いしたかったのに、もうタケはいないんだ…と思うと毎日本当に悲しいです。


誤嚥性肺炎にならなかったら、こんなすぐにはお別れしなかったのに。

でもなぜ肺炎を引き起こしたのか、分からないそうです。

防げるものなら防ぎたかったと、強くN様は思われてると思います…悲しい




今回タケが身をもって教えてくれたことは、フィラリア陽性を経験している子たちには伝わってほしいと思い、ブログに記しました。

長くなりましたが、どうか心に止めておいていただけると嬉しいなと思います。





我が家で1年8ヶ月

N様の家族になって11ヶ月


それまでのタケの生活は過酷なものだっただろうけど、この2年7ヶ月は少なくとも安心できる生活だったかな。


大好きなN様との時間を、もっともっと長く過ごしてほしかったな。

タケにはもっともっと幸せになってほしかったな。

ご近所の中型犬プチオフ会で、卒業犬になったタケに会いたかったな。

卒オフで一緒に過ごした子たちと「今幸せなんだよ」自慢をしてほしかったな。



あと3日で四十九日を迎えます。

このブログを書きながらどうしても涙が出てきてなかなか進まず、そのうち卒オフ会の準備に忙しくなり、今のタイミングでの投稿となりごめんなさい。


Photo by 里親様


タケちゃん、本当にうちに沢山の楽しい思い出を残してくれてありがとう。

またデニーとも沢山遊んでね!


N様、本当にお世話になりました。短い間だったけど、タケに最高な時間をありがとうございました。

浅草里親会の参加犬が決まりました




日時:10月18日日(土)12:00〜16:00


会場:エリール浅草3階(ローソン隣)


住所:東京都台東区浅草4-5-3


アクセス方法:浅草駅より徒歩15分

(東京メトロ銀座線・東武スカイツリー線・都営浅草線・つくばエクスプレス)


注意お車でお越しの方は、近隣のコインパーキングをご利用ください。


注意犬をお連れの方は、オムツやマナーベルトの着用をお願い致します。

フリーで遊ばせることは出来ませんので、リードの着用をお願い致します。



今回タルタルと私は欠席になりますが、1頭でも良いご縁が繋がりますようにおねがい流れ星

ぜひ可愛い子たちに会いに来てくださいねキラキラ


皆様のお越しをお待ちしています!