トライアルのご報告が続きます。
今日は御年10歳のトミちゃんがトライアルに行ったことをご報告したいと思います。
トミちゃん
トミちゃんは、2019年に不適切飼育からレスキューされた猫たちの最後のひとりです。
トミちゃんたちは狭いケージの中に閉じ込められ、自由を奪われていました。
当時、神戸猫ネットが中心となって猫たちのレスキューに入り、惨状を目の当たりにすることになりました。
飼い主と粘り強く交渉して猫を引き出し、合計16匹(大変な数です💦)の猫たちをスミレさんの保護部屋で保護しました。
あれから4年の月日が流れ、その猫たちは1匹ずつ幸せになって、そして最後のひとりとなったトミちゃんは3月17日の神戸猫ネットのフェリシモ譲渡会に出場しました。
トミちゃんは、一畳あれば生きていけるのでは、と思うほど省エネタイプで、1日の大半を寝て過ごし、一番近いトイレに行き、寝床に置いた器のご飯をたべ、とにかく最小限の動きで過ごしているという超個性的な猫
フェリシモでトミちゃんが気になると言ってくださった里親希望者さんは、もう一度トミちゃんに会いたいとその1週間後にお見合いに来てくださったのでした。
里親希望者さんにナデナデしてもらうトミちゃん。
実は里親希望者さんは、卒業猫の上野ケイタ改めつくね君の里親さんのお知り合いです。
つくね君の里親さんが譲渡会の参加猫紹介をご案内くださり、そのブログを見て最初からトミちゃんが気になっておられたそうです
お見合いの日、省エネが特長のトミちゃんは、いつもいるソファーから一歩も動かずにしてトライアル切符をゲットしたのでした
赤い糸のご縁ならぬ赤いロープ🪢のような頑丈なご縁で結ばれていたに違いありません
そして、先週の土曜日、穏やかな暖かい朝にトミちゃんはトライアルに出発しました。
里親希望者さんのお家は、すごく景色が良く日当たりの良いマンションでした。
トミちゃんは、最初キョロキョロしていましたが、すぐに香箱座りになり落ち着いていました。
ベランダの綺麗なお花たちもトミちゃんを歓迎してくれているかのよう
里親様は猫を飼うのは初めてとのことですが、スミレさんは、お話をしてこの方なら安心してトミちゃんをお任せできると感じられたそうです。
トミちゃんは10歳、決して若くはありません。譲渡会でもなかなかご縁を見つけるのは難しいシニア猫です。
シニア猫は若い猫のように元気に飛び跳ねたり、おもちゃに飛びついたりすることはありません。
でもシニアにはシニアにしかない魅力があります。
寝ている時間も多いですが、その穏やかな姿を見ているだけで幸せな気持ちにさせてくれます。
そして気がつくとそっと傍に寄り添ってくれたりもします。
そんなシニアの魅力をわかってくださる里親様に出会えたトミちゃんは、まさにシニアの星・・・⭐️
獣医療の進歩により猫の寿命も伸び続け、20歳を超える猫さんも珍しくなくなりました。
10歳なんてまだまだ〜、ニャン生折り返し地点だよ
なんと里親希望者さんは、既にトミちゃんの新しいお名前を字画まで考えてくださっているのだとか・・・
良かったね!トミちゃん
ニャン生の前半生は不適切飼育で辛い時期もありましたが、もう大丈夫。
残りのニャン生は上り坂しかありません。