朗読を追加しました🍀

心に無いことは
絶対に言わない
ま違って
伝わるから
うりゅ坊
あのとき
言ったよね
わたしのこと
嫌いだって
あのとき
言ったよね
そんなにいやなら
やめなさいって
あれは嘘だったの?
嫌いと言われて
傷ついた
やめなさいと言われて
辞めると言ったら
怒りだした
それっておかしい
それってへんだよ
そんなつもりじゃないのなら
言わなきゃいい
わたしを嫌いじゃなく
わたしの行動が
心配で不安で
大事な大事な娘が
心配でならないんでしょ
それはね
子どものわたしには
わからないんだよ
嫌いと言われたら
わたしのすべてを
嫌いなんだと思うし
存在さえ
否定された気持ちに
なるんだから
そんなことって
思うかもしれない
でも
そのひと言が
その
たったひとつの
言葉が
ずっとずっと
わたしのこころを
苦しめていたんだよ
大人になって
親になって
はじめてわかる
親の気持ち
でもね
それじゃあ
遅いときもあるでしょ
わたしを嫌いだと言った
そのひと言が
何年も
何十年も
こころに
引っかかって
自分のこと
否定するように
なってた
わたしがわたしを
好きになれなかった
それは一番
好きだと言ってほしい
人から
嫌い
と
言われたから
ねぇ、おかあさん
わたしが
苦しんでいたこと
はじめて伝えたとき
これっぽっちも
覚えていない
そんなわけないでしょ
なんて言いわけしないで
もっともっと
ほんとの愛を
語ってほしかった
愛を伝えて
ほしかった
でも
もういいよ
自分の気持ち
伝えたとき
おかあさん
泣いたでしょ
ぽろぽろ
ぽろぽろ
涙を流して
ごめんって…
それで
わかったんだ
ひとには
こころに無いことも
苦しいときには
口から出てしまうこと
苦しかったんだね
たまらなく…
だから
もういいよ
育ててくれて
ありがとう
ありがとうね
愛があるから言えると思っている。
けれど、愛が伝わっているかどうか
は
わかっていないことが多い。
そして、子どもも一人の人間であり
親とは全く別の生きもの。
たったひとつの言葉がその子の人生を
暗くもし明るくもする。
うりゅ坊
感謝
ありがとう