10分ほどの映画だけれど…
心がほっこり…
「犬が伝えたかったこと」 ストーリー
夫は定年を迎え工場を後にする。
妻は半年前に亡くなり
帰宅後の夫は仏壇の前でつぶやく
「おまえ、こんな面白くない男といて楽しかったか?」
そこへ妻が世話をしていた老犬フィロスが顔を出す。
「郁恵(妻)がいなくなってから散歩してなかったからなぁ…」フッと立ち上がり…
夫は犬と共に初めて散歩に出かける。
愛犬フィロスは嬉しげに紐を引っ張り
花屋の前で止まる。
花屋の主人はいつものように『おやつ』をくれ、優しい声をかける。
また歩き出す
学校帰りの女子高生たち
「フィロス」「フィロス」…と親しげに声をかける。
そして最後にたどり着いたベンチの前
犬はゆっくりと腰を下ろし前を見ている。
「なんだ…いつもここで休んでたのかフィロス…」そう言いながらベンチに腰掛け目線を遠くへ送る
なんとそこにあったのは
自分が長年勤めていた工場だった。
(回想…)
ベンチでおにぎりを食べる妻…
工場でおにぎりを食べる夫…
妻はいつもここで夫を想っていたのである
そんな気持ちに気づけた一瞬のひとコマ
犬に導かれるように歩く中で
妻が大切にしていたものや、亡き妻の愛情や想いに触れていく、愛と喪失、そして再生を描いた物語
サンクチュアリ出版の同名書籍を原作としています。原作の執筆者である山尾活寛が企画・脚本・音楽を担当しています。2020年に制作され那須ショートフェスティバルでも上映。現在は他でも配信されています。