妙な夢を見た。
昔の恋人とランカウイ島のホテルのロビーで待ち合わせ、
私はラウンジでマンゴスチンののっかったトロピカルドリンクをストローで飲んでいた。
マンゴスチンってフランス語で何ていうんだろう。
彼にあったら尋ねてみよう。
毎日、ビーチで泳いだり、木陰で読書したり、午後は気だるく過ごし、
日暮れには夕日が沈むまで地平線を眺め、
そして夜は月が昇り、星が瞬くのをデッキで眺めて過ごした。
肌についた砂を払ってくれ、ローブでくるんでくれた。
手料理は交互に振舞った。
生パスタをこねる時の生地の弾力、オーブンでバゲットを焼く時のパリパリという音、美しいクープ、香ばしい香り。
夢の中なのにとてもリアル。
お互いの書いた論文を校正しあったり、最近思いついたアイデアについて、
読んだ読み物、これから興味を注ぎたいタームについて、話すことはたくさんあった。
そうだ!10年前に埋めたタイムカプセルを掘り出しに行こう!
そう言って秘密の場所であけたカプセルからは私の大事にしていた他愛もない物がたくさん出てきた。
失くしたと思っていた品物も出てきた。
なんだ、紛失したと思ったら埋めていたのか。
そう思った。
お互いに宛てたカードとは呼びづらいような小さな紙切れが出てきて交換して読み合った。
私の手にしたカードには、「今、隣にいたら結婚しよう」と書いてあった。
なんと書いたか忘れたので、盗み見ると10年前に私の書いたメッセージは、
「バカがみ~る~♪」だった。
10年前の自分の愚かさを呪った。(夢の中ではそういう設定)
さっきまでランカウイ島にいたのに、日本の温泉宿にいて妙に外が騒がしいなと思ったら目が覚めた。
自宅のベッドで何も着ずに寝ていた。
毛布は横にたたんであった。
明け方の寒さで起きたようだ。
数日前も明け方が寒いねとか毛布の取り合いになっていたと話したばっかりなのに。
自分が起きると同時に用済みだと畳んだのだろうか。
冷たい人だ。
風邪を引いて微熱・・・。