予定より1日早く福岡に戻ってきた。
今年は実家に帰れたおかげで、年越し蕎麦もお雑煮も御節も寒鰤も食べれた。
壱州牛まで食べさせてもらった。
母親とまた一緒に御節を作れてとっても楽しかった。
少しだけど、本家である実家に集まってくる親族へのおもてなしや片付けを親を手伝うことができて親孝行もできた。
うちの両親は何も要求しないし、アテにもしていない。
自分たちが生きていくことに必死で、人様に迷惑をかけることを何よりも嫌う。
娘である私が幸せでいることを望んでくれる。
当たり前のように享受してきたこと。
去年、チーチーの実家へ行ってびっくりして、自分がどれだけ親に恵まれているか知った。
というか、子供の心配を全くしない親は初めてかもしれない。
チーチーのご両親というか家族。全員が自分のことしか考えていない。
親らしいことや家族らしい事は何もせず、みんなでチーチーにタカって、頑張って応えるとお礼も言わずに文句を行って次から次に要求してくる。
まだイケそうだという腹の内が見えるような行動をする。
支払いの時になると当たり前のようにみんながチーチーを見る。
尽くしても尽くしても言われるのは文句だけだ。
息子が帰ってきても優しい言葉も、もてなしも何もなくて本当にかわいそうだと思った。
ギャンブルや自分たちが飲みさらいて贅沢をする余裕はあるのに、チーチーの好物を作ったり、料理ができなくてもせめて買ってきたものでも並べたりとか、「よく帰ってきたね」の一言とか、そういうものは何度行っても全くない。
おかずすら出なかった。
そのことを考えればマシなのかもしれないが、封の開いた食べかけの豆菓子をだされて驚いた。
理砂がケチィ、ケチーと何度聞いたか分からないが、新婚旅行のお土産が豆菓子の小さい袋1個だったと言いながら、自分はスーパーの酒のつまみの安い豆菓子の食べかけを私たちに出している・・・。
推測だが、理砂さんは確かに普段からケチで性格も酷いけど、母親の好物が豆菓子だと思ったからそれを買ってきたのではなかろうかと思う。
お義母さんは知らなかったようだけど有名なお菓子屋さんの豆菓子だった。
そういう思いやりに「ケチィ」だなんて。
先日初めて品物が送ってきて驚いて、すぐにお礼の電話をお義母さんに差し上げたが、
低い冷めた声で「お正月はそっちに帰るとよね。」とか言われた。
当たり前だ。
何回熊本に行ったのか。
先日も頭のおかしな人たちに、山のおじさんが「死ぬ思い」をしている時に、おかあさんの「お祝い」をしようと言われ、
熊本まで呼び出され、ごちそうさせられている席でまで
「週何日働いているのか」と皆の前で責められたのだ。
お祝いの席だから我慢して口ごもる私を見て、さぞかし愉快だったろう。
「会いたい」と思うわけがない。
そういう言葉が毎回口をついて出るのも、私を見て顔をしかめるのもチーチーのお金を当てにしているからであって、私のことを金食い虫だと思っているからに他ならない。
私達は家賃も折半、税金や社会保険も全部別々、食費もそれぞれが自分のお給料と貯金で買い物をして夕食を準備してきた。当然、食費は私のほうが負担が大きい。
お米や食料も随分と実家から応援してもらっているのに、私の親へはずっとゼロ、親族への交際費は親が代わりに返してくれている。
車の分は全部チーチー持ちで大変だから、あのオメデタ親父たちと本家へのお土産などは私からだ。
うちの親の前でも私に対してその延長でのような態度。
親は激怒した後、これ以上関わり合いにはなりたくないと言い、関わり合う暇もないほど必死に働いている。
「大丈夫、お前たちがアテにしているお金は
もう既にお前たちの贅沢代で使い果たしている。」
と言ってやりたい。
私は通帳を見せてやりたいほどだ。
だが、あの親父たちは最後の1円まで使い果たしそうで恐ろしい。
「ボーナスはあるっちゃろ?」とか言っていてた。
チーチーのボーナスは私の18歳の時の賞与と同じ、私は賞与が年3回だったからそれ以下だ。
半分は車の定期点検や何やで使っているというと「残りは10万か」だって・・・。
何とか阻止しなければ。
やっと、「思い切って、冷蔵庫を買おう。今しかない。」と決断してくれたのに。
とうとう
「うちのほうばっかりこんなにしてもらって悪いわね。
たまにはご実家にも帰ってあげなさい」
とは、お義父さんからもお義母さんからも言って頂けなかった。
私が熊本へ行く度に山のおじさんに、たまには実家にも帰らなくてもいいのと心配されて、
「実家には中々帰れません」というと、お義父さんは「高っかけんな!!」だって。
パチンコで何万円もスルのは「高っかけんな」とは思わないらしい。
第一、熊本に行くほうが高っかとです・・・。交通費は同じ。
お土産は本家と2箇所。おつつみもいる。
見返りは文句と要求だけ。
私の実家に帰れば満足な食事も出るし、お米も野菜もお魚も手料理もお菓子も断っても「いいから」と言って持たしてくれる。
こないだは理砂さんからも「私たちにはお土産はないのか」と言われ、山のもう一人のおばさんからもお土産に「めんたいこ」を要求された。
熊本にこんなに頻繁に来て、要求ばかりで何もかも使い果たしているから、うちの実家には帰ることすらできないとは想像もつかないらしい。
疑うことを知らないチーチーは違うと言うけれど、自分たちの老後への援助と墓と家のことをいつ切り出そうかと身構えているのがミエミエだ。
これまでチーチーのことが好きだから、ずーーーっと我慢していたけどチーチーのことも大事にしていないのに我慢するのも馬鹿ばかしい。
人としても親としても敬えない。
「わしゃ、もう2度と我慢せんぞー!!」
あー、すっきり。
今度無理に呼び出されたら、みんなの前で自分たちがどんなことをして来たのかぶちまけて、その惨さを客観的に判断してもらおうかと思っている。