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スーツさんはきちんとした仕事をしており、お金も毎回出してくれて、婚活条件的には問題はないと思っていました。
性的には不満点はありますが、喧嘩もせず無難に付き合えてれば良いと思っていました。
なにより、もうすぐ35歳。
仕事も辛いし、もし結婚して子供できたら転職してストレスの少なそうなパート勤務になりたい等も考えていたので、ちょっとの不満(恋愛感情はもてない、話もあまり盛り上がらない)は気にしないようにしました。
結婚に恋愛感情は不要!
と当時は思ってました。
つまり私を養ってくれそうな人ならいいみたいな考え方でしたね…
(ATM目的。お恥ずかしながら)
そうして、旅行の日がやってきました。
都内の某ホテルで待ち合わせだったのですが、不慣れな土地と大きすぎる建物、人の多さで道に迷ってしまい、Googleを見ながらなんとかホテルの近くに来たものの入口が分からず、待ち合わせ時間に間に合わなそうなので、スーツさんに連絡しました。
「ごめん、ホテルの近くにいるんだけど、建物が大きすぎて、入口がどこかわかんない…。オシャレすぎてよくわかんない…」
焦るし、真夏だったのでメイクも汗で落ちてしまい不安が募って、スーツさんに電話すると
「よく周りを見渡すと入口があるはずだよ。そこのロビーにいるから。探してみて」
と言われました。
※スーツ、冷てぇ
(当時は、スーツさんを悪く思わず出来ない自分が悪いと思ってました)
えーー??と思い、パニクりながらバタバタと周囲を走り回って探します。
よく分からない…。スーツケースもあるし、荷物も重いしどうしよう、と悲しくなってきました。
今までならスムーズに時間通りに会えてたし、相手に迷惑かけずに、自分のダメなところやできない所がバレないように振舞っていたのに、会う早々から失敗した自分を責めました。
※自分に厳しすぎ
人に聞きたくても誰も歩いてないし、とにかく必死で辺りを探すと地下入口があり、そこからエレベーターで上に登れる様でした。
そこからホテルへ行けそうだったので、ロビーのある50階あたり(詳しくは覚えてませんが真ん中くらいの階でした)へ向かいました。
エレベーターの鏡を見ると、髪も乱れてるしメイクも汗で全部流れてしまいました…。
ロビーのある階に着いてからトイレへ向かいさっと直そうとしたけど、さっと直せるレベルではなく、待たせてるので慌ててスーツさんのところへ行きました。
すると、スーツさんはロビーのソファにノートパソコンを開いて涼しい顔して座っており、私が
「ごめんなさい!!すごい遅れちゃった!!!」
と謝ると、
ふっと一瞥してから
「大丈夫。じゃ、行こうか」
と、直ぐに立って、さっさとフロントへ向かいホテルチェックインをしに行きました。
全速力で走ってきて、息も絶え絶え、髪も振り乱してたので少し涼しいところで休みたかったのですが、30分以上遅れてしまったので何も言えず…。
スーツさんは黙って2人分のホテル代を払ってくれました。
その後、水族館へ向かうことになるのですが、スマホで調べたらちょうどそこへ向かうための電車が事故渋滞してるらしく、何駅分か歩ける?と言われて…。
かなり暑い日だったし、疲れてたので嫌だったのですが、遅れたのは私だし我慢しました。
※ホント主張しなかったなぁ、、
暑いのに手を繋いできたので、それもほんとはやだなと思ったのですが、当時は主体性がなさすぎたので黙って暑いところ手を繋ぎながら歩いて駅を目指しました…。
そんな中、スーツさんの会社が業績不振におちいり大勢の社員がリストラ対象になる話になりました。
スーツさんは若いのでその対象にはならないようですが、組織体制の変化や会社の今後などを考えると不安だろうなと思い、
「大変な事になったね…。大丈夫?」
と聞くと、
「うん、俺は大丈夫。俺の仕事には影響は無いし。ただ、1年後に戻るというのは難しくなりそう」
と言ってきました。
1年後にこっちに戻って来れないということは、遠距離恋愛が続くということか。でも、それならそれで全く問題ありませんでした。
寂しくないし、今の私の仕事は正社員だけど理不尽なハラスメントに不満を持ってたから、いつか仕事をやめてスーツさんのところへ行くことになるのかな…なんて勝手に思い浮かべてました。
「そっか。地元に戻ってくるのは難しそうなんだね。でも本社の仕事楽しいんでしょ?応援するよ!!」
と言いました。
「うん。本社の仕事、やりがいがあるからこっちで問題ないよ」
というスーツさん。
その後、水族館へ行き観光しました。水族館は、私が前から行きたいと言っていたところで、わざわざ連れてきてくれたことに感謝していました。
続く
☆こちらのワイドパンツ気になります!