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COCOのおいしい話

  毎日のごはんやお気に入りのおやつ、おいしそうなお料理やお菓子が登場する物語やエッセイを紹介しています。

*New Year Dinner 2022*

 

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

 

アメリカではカウントダウンパーティーを別にすれば、お正月をスペシャルなイベントとして特別なお料理で祝ったりする風習はないそうです。

 

でも、私はアメリカに住み始めてからもずっと、元日にはやはりお雑煮とおせちをホンの真似事に用意して(近年は日本のスーパーでセットを買ってみたりして^^;)お祝いして来ました…一昨年までは。

 

お正月のためのお料理は、毎年12月の下旬に冬休みを取って遊びに来る姉(現在はDC在住)と二人で作るのが、この20数年来の習慣だったのです。

 

が、去年、コロナの用心で姉が来ないとなっては、一人で作ってもつまらないのと張り合いがないのとで(いえ、食べてくれる夫銀之丞はいるのですが)、生まれて初めて「アメリカ風」の…要するに「何もしない」お正月を決め込んでみました。

 

いやあ、ラクチンでした。

 

昔(今もあるのかな?)お正月によく流れていたCMのコピーじゃないけれど、夕飯をカレーライス(レトルトじゃなかったけど)とシャンパンで済ませたりして(笑)。

 

そして今年も姉が来ないことになり…最後の最後までお雑煮その他を作るかどうか迷っていたのです。

 

いえ、実は「作らない気99%」でいたのです。

 

30日の夜になってから、一応夫に「どうしようかなあ? 日本のおせちもお雑煮も、そこまでして食べたい味じゃないわよね…?」と、やんわり聞いてみたところ。

 

「ボクは日本風のお正月、大好きだなぁ。朝からお酒が飲めるし…。」

 

「!!」

 

そうでした。

 

銀之丞と初めて一緒に祝ったお正月。

 

朝からお酒を飲むという習慣(これが一番気に入っているのだと思います)に、彼は目を丸くして驚いて喜び、「スゴ〜イ! アメリカにはこんな風に特別な食事を作って祝う習慣はないんだよ。」と、いたく感動していましたっけ…。

 

「わかりました、日本風にお祝いしましょう!」と私が決心したのは30日の夜9時過ぎのことでした。

 

前日に出向いた日本のマーケットで、1%の作る気が買わせたお雑煮の材料はありましたし、幸い鴨胸肉とカニの脚と刺身用サーモンのサクが冷凍庫にありましたので、手抜きながらも何とか形だけは整いそうでした。

 

大晦日、普段のお掃除とお洗濯だけして後はのんびり過ごすつもりだったところにお料理が加わり、にわかに忙しくなってちょっとくたびれましたが。

 

元旦の10時半、ペリニョンを開けて。

 

「アケマシテオメデトウゴザイマス❣️」

 

「コトシモヨロシクオネガイシマス!」シャンパンロゼワイン

 

 

*Japanese New Year Dinner with Mochi Soup

 

1%のやる気(しつこい)を奮い起こして作った祝膳です。

 

祝箸の用意もなかったので普通の割り箸で汗

 

私は仙台出身ですが、母から受け継いた我が家のお雑煮はちょっと変わっているんです→「エセ仙台雑煮と鴨のロースト赤ワイン醤油漬け」

 

 

*Mochi Soup with Oysters, Julienne of Daikon & Carrot, Fish Cakes and Mitsuba Green

 

ナルト巻きの散らし方にやる気1%(いい加減しつこい)というか…疲れが表れていますね。

 

いえそれ以前に、実はゴボウを買い忘れてしまい割愛してしまったんですよ〜(やっぱり1%…あせる)。

 

でも味は思いの外、悪くなかったです。

 

 

カニサラダは我が家では大晦日とお正月の食卓に欠かせない定番料理です…父の好物でした。

 

 

*Crab Salad with Cucumber and Boiled Egg

 

カニの身とゆで卵の白身、塩もみにしたキュウリをマヨネーズで和え、上に黄身の裏ごしをかけるだけの簡単なものです。

 

夫が最近好んで買う鶏卵は黄身がオレンジ色で大きいので、見た目が思ったより派手になってしまいましたが…お正月らしくていい…かな?^^;。

 

 

サーモンのカルパッチョにはレモン汁と白ワインビネガー、オリーブオイルで作ったドレッシングをかけ、ケイパーとピンクペッパーをあしらいました。

 

 

*Fresh Salmon Carpaccio with Capers, Pink Peppers and Sliced Onion

 

鮭をお刺身で食べることはあまりない我が家ですが、これは大好きです。

 

銀之丞も気に入ったようなのでお正月の新たな定番になるかも?

 

 

そしてこちらは「作る」と言ったら夫が小躍りして喜んだ、鴨胸肉の赤ワイン煮です。

 

 

*Pan-Roasted Duck Marinated in Red Wine & Soy Sauce, Chrysanthemum Shaped Pickled Turnip, and Turnip Leaves

 

このレシピも以前アップした記事に→「エセ仙台雑煮と鴨のロースト赤ワイン醤油漬け」

 

中心にレモンの皮のみじん切り(夫は「これゴマ?」と聞きました^^)をあしらった菊花かぶと、かぶの葉を添えました。

 

この鴨を作るのは久しぶりだったので火の通り具合が心配でしたが、まあまあ上手く行ったようで安心しました。

 

果たして銀之丞は…。

 

「ボクが作るダックよりずっとおいしい…。いや、今まで食べた中で一番のダック料理だ!!」

 

ハイ、2022年初のビックリマーク「今まで食べた中で一番」いただきました〜(笑)。

 

 

黒豆もきんとんも田作りも昆布巻きもお煮〆もありませんでしたけれど、一応我が家の定番のお正月料理を並べた食卓で新年を祝うことが出来て、何だかホッとしました。

 

去年の元日は楽で良かったんですが、やはり何か忘れ物をしたような、落ち着かない気分で過ごしたことも確かなので…。

 

来年は最初からやる気100%で、適当に力(と手)を抜きつつ、お正月料理を作ろうと思います。

 

願わくば姉も一緒でありますように…。

 

あっ、しょっぱなから鬼を笑わせるブログになってしまいましたが(もう、鬼と一緒でも何でも、笑って福を呼んでコロナを吹き飛ばそう!)。

 

どうぞ今年もよろしくおつきあいをお願いします❣️

 

 

 

 

 

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