*Vacation in Jackson Hole, Wyoming*
登山はおろか、釣りやキャンプ、ハイキングなどのアウトドアには全く興味のない私が、今回ワイオミング州ジャクソンホール行きを決めたのは。
夫銀之丞が「出来れば僕の遺骨はこの山に撒いて欲しいと思っている」と言うほど愛してやまないグランドティートンの山々を、一度この目で見てみたかったから。
夫が「今回はキャンプじゃなく(するとしても一人で行くから)、リゾートホテルに泊まろう」と言ってくれたことも大きかったですね。
先月6日の日曜に出発してネバダ州ラスベガス(→「ワイオミングの夏休み-ラスベガスで中当たり?編」)と、ユタ州パークシティーで(→「ワイオミングへ何マイル?-ベーコンをかみしめかみしめ、ユタ州パークシティー経由編」)それぞれ1泊。
距離にして964マイル=1551キロメートルの道のりでした(夫が景色の良い道を選びながらドライブしてくれたので、実際はもう少しかかったと思います)。
飛行機でなら2時間半で着くところを、えっちらおっちら車で3日がかりで行ったのは、夫の釣り道具やキャンプ用品等を運びたかったからなのです(結局全く!使わなかったんですけどね)。
8日の火曜の午後、やっとワイオミング州に入りました。
これはアフトンという町で撮った写真ですが、この入り口のゲートが…。
エルク(鹿の一種)の角を組んで作ってあるのです。
「世界最大のエルクホーン・アーチ」だそうです。
こちらはジャクソンの町の公園の入り口です…一体何頭分の鹿の角?!
ちょっと車を降りて触ってみたい気もしましたが、そこまでの元気が無くて断念。
2時過ぎに、最終目的地のジャクソンホールにようやく到着しました。
イエローストーン国立公園やグランドティートン国立公園への玄関口であり、全米でも有数の観光地として、また冬も全米屈指のスキーリゾート地として賑わう町ジャクソンホール。
いやあ、ナカナカに遠かったです…車から降りたら少しめまいがしましたー。(@∇@;)〜°
夫がフォーシーズンズを取ってくれたので、ああ、これでゆっくりくつろげる…と思ったのも束の間。
夫は大好きな山々に一刻も早く挨拶をしたい様子(って、ハイジかな?)。
少し休んで、早速ドライブに出かけました。
お待たせしました(別に待ってなかったカナ?)。
銀之丞の心のふるさと、アメリカン・ロッキーの中で最も美しい山脈と言われるティートン連山です。
もたせっぷりした割には^^ぼんやりした写真でごめんなさい。
午後になると雲が出て、霞んだ景色になることが多いのだそうです。
夫が翌日撮った一枚を載せておきます(やっぱり朝靄がかかってますけど…)。
大きすぎて、一枚の写真には収めきれないのですが…。
銀之丞、以前にこの中の一つの山の頂上を極めたことがあるのだそうです。
一番高い山(グランドティートン)の標高は4,197m、夫が登ったスタティックピークは3,445mなのだそうです(ちなみに富士山は3,776m)。
遥か遠景に山と空。
山の手前に、低くまどろむ雲。
360度どこを向いても果てしなく広がって、まるで海を思わせる草原。
時折、セージブッシュのスーッとする香りを含んだ空気が静かに持ち上がって波打つように動き、そよ風が起こります。
こんな景色、今まで見たことなかった。
こんな空気、感じたことなかった。
思ったよりずっと心が動かされていることに、自分でもびっくりしていました。
「この辺りではいつもバイソン(バッファロー)が見られるんだよ」と夫が言うのを聞いて。
私、意外なくらい興奮してしまいました。
バイソンは大昔、サンフランシスコのゴールデンゲートパーク内で飼育されているのを見たことがあるだけです。
是非とも見たいぞ!野生のバッファロー!
開拓民の水場を荒らす困り者でもあったけど、乾燥したふんは燃料になるし、毛皮も重宝するんだよね!(←全て、子供の頃読んだいがらしゆみこの漫画「メイミーエンジェル」から得た知識です^^)
…と言うことで、バイソンを探して夫がテリトリーにしている(?)キャンプ地のあたりまで行ってみることにしました。
が…。
行けども行けどもバイソンは影も形も見えず。
残念だったけれど、私も夫もさすがにドライブに疲れて来まして。
このジャクソンホールには5泊する予定でしたし、2日後にはプロのガイドさんと行く「野生動物見学ツアー」にも申し込んでありましたので。
「まだまだチャンスはあるさ!」と、ホテルに戻ることにしました。
帰り道、林の中の道を通った時に、あっ、何かいる?
エルク発見!
食事中の親子だったのですが、子供の方は茂みの陰に隠れてしまって写真が撮れませんでした〜。
これで何故か私の「野生動物を見る気」に火がついて。
「滞在中にバッファローとムース(ヘラジカ)と、できれば遠くからブラックベアが見たい」という目標を急遽立ててしまいました。
更に。
「山の上の方にはもっと色々な花が咲いていて綺麗なんだよ」という夫の言葉に、「山の上のお花畑!? 行きたい〜!!」と、まるでクララのようにすっかり山の虜に。
予定では、夫が釣りをする時は木陰で読書しながらその様子を見守り、彼がキャンプやハイキングに出かけたら、その隙に街に買い物にでも行こうと思っていたのですが…。
この私が、にわかにアウトドア志向になるとは、一体全体どういうことかしら…?
「山の空気のせいだよ。」というおんじの声が聞こえて来そうです。^^
念のためにハイキングブーツを持って来ててよかった…。
おぶってくれるペーターはいませんし、翌日は気合を入れて。
夫が「全米で一番お気に入りの場所」であるという、デス・キャニオン・トレイルへお供することにしました。
この日の夕食は、フォーシーズンズの一階にあるレストラン「ウェストバンクグリル」へ。
*Salad with Endive, Goat Feta Cheese & Rose Honey Compressed Apple
アンディーブとりんご、山羊のフェタチーズ入り(ますますハイジの気分♪?)のサラダをシェアして…。
*Corn Bisque with King Crab, Cirantro Crema, Charred Corn & Tortilla Crisp
タラバカニ入りコーンビスク。
私、疲れるとスープが食べたくなるんですよね。
シラントロ(コリアンダー=パクチー)を練りこんだクリームとトルティアが浮き実のメキシカンテイストで、想像していたのとは違ってたけど、美味しかったです。
夫はメインに、珍しく魚をチョイス。
いつもこの辺りでキャンプしてはマスを釣り、焚き火で焼いて食べていたそうなので、思い出して食べたくなったのでしょう(でもこのマスはアイダホ産でした^^。)
*Crispy Idaho Trout with Fingerring Potato, English Pea Puree, Charred Ramps & Smoked Steelhead Caviar
私も、私にしては珍しくステーキにしました。
*Corn Fed Beef Tenderloin
小さめ(6オンス=170g)のテンダーロインです。
前日のルームサービスで食べたステーキ(→「ワイオミングへ何マイル?-ベーコンをかみしめかみしめ、ユタ州パークシティー経由編」)があまりに美味しかったので頼んだのですが…。
でも二匹目のドジョウは…いませんでした〜。(^∨^;)フツーニオイシカッタケド…
疲れていたので二人とも甘いものが欲しかったのですが、サービスがゆっくりで時間がかかりそうだったのでデザートはパス。
お部屋に置いてあったトリュフをつまんだら満足しました。
突然、私の今回の旅の目標となったワイルドライフ・ウォッチング…ヘラジカ、バイソン、ブラックベア。
果たしてこれらの動物には出会えたのでしょうか…?
のんびりの更新ですみません。
次回へ続きます。