ワイオミングへ何マイル?-ベーコンをかみしめかみしめ、ユタ州パークシティー経由編 | COCOのおいしい話

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*Summer Vacation in Wyoming via Park City, Utah*

 

前回の「ラスベガスで中当たり?編」に続き、8月6日から夫銀之丞と行って来た旅行についてお届けしています。

 

 

以前書いたことがあったかと思いますが、私は血圧が低めで、普段上が80〜90台、下が50台くらいです(正常値は上が110〜120台、下が70〜80台)。

 

去年の夏、あまりにつらいので病院で診てもらいましたが、どこも悪いところはなく、単に血圧が低いだけ。

 

薬は処方されず、医師からは「水やスポーツドリンク等で水分を多めに取るように」と言われました。

 

お水なら毎日2リットルは飲んでるんですけどねぇ(こちらのスポーツドリンクは色も味も苦手なんです)。

 

冬場はまだ大丈夫なのですが、盛夏は疲れやすくなってダルさが抜けず、家の中で掃除機を持って階段を昇るのさえ辛い時があります(家の掃除機、重いんです)。

 

特に暑い日はシャワーを浴びているだけで、めまいや息切れがすることも。

 

何が言いたいかと申しますと。

 

これです。

 

 

*Room Service Breakfast at Bellagio Hotel

 

ベラージオでの朝食です。

 

この旅行中、朝食はホテルのルームサービスで済ませることが多かったのですが、私はほぼ毎日、ベーコンを頼んでいました。

 

(ちなみに写真の赤いジュースはスイカジュースです。甘くて美味しかった〜!)

 

こちらのベーコンは日本のと比べると塩気、脂気がかなりきつめですが、この塩分が私には必要だったんですねえ(お医者さんからは「塩分を取るように」というアドバイスはなかったんですが)。

 

夏のドライブ旅行は冷房をかけていても車中は結構暑くなりますが、今回は朝のベーコンのせいか、比較的調子良く過ごせたのです。

 

 

ベーコンと言えば…。

 

また話が逸れますが、昔(確か中学生の頃)読んだ雑誌「暮らしの手帖」に、アメリカ各地の朝食をテーマにした紀行文が掲載されたことがありました。

 

その中に、ニューヨークのキャリアウーマンが、カフェでカリカリに焼いたベーコンをつまみつつブラックコーヒーを飲む…と言うくだりがあったのです。

 

当時の私には「ベーコンにブラックコーヒーだけ」の朝食は魅力的とは思えませんでしたし、またアメリカという国に特に思い入れや憧れがあったわけではなかったのですが。

 

ニューヨークという街の雰囲気、活気とせわしなさのようなものに、微かに触れたような気がしました。

 

また、どこか南部の街の名物だったと思いますが、ホットビスケットに煮た牛肉を挟んだサンドウィッチが載っていたのを憶えています。

 

ホットビスケットはKFCに似たものがあったので知っていましたが、アメリカの牛肉の煮物(?)がどんな味なのか、当時は想像も出来ませんでした(今は想像出来ます…未だ、食べたことはないですが)。

 

日本でもおなじみの「目玉焼き」にしても、「家ではせいぜい1つか2つなのに、アメリカ人は一度に3つも落とすのか…でも卵は日本のと比べると随分小さいみたいだなぁ…」とか。

 

「どうしてパンケーキにベーコンが添えてあるのだろう…?」と訝しんだり…(この組み合わせ、当時の私にはホットケーキに塩ジャケがついてるのと変わらなく見えたのかもしれません)。

 

写真が多い旅行記事だったのと、何より増井和子氏の文章が面白かったのでワクワクしながら繰り返し読んだものでしたが。

 

「いつかアメリカに行って、こういう朝食を食べてみたい」という気持ちに全くならなかったのは。

 

「面白い」とは思ったけれど、特に「美味しそう」とは思わなかったから…なのでしょうか、やっぱり(笑)。

 

そんなわけで。
 

アメリカの朝にいて、ベーコンをつまんでぽりぽりかじり、その後口をブラックコーヒーで漱ぐ時。

 

ふと、感慨に浸る瞬間があるのでした。

 

 

おっと、また前置きが長くなりました(ワイオミングにたどり着くのがまた遅くなってしまう〜!)。

 

 

さて、7日は9時半過ぎにネバダ州ラスベガスを出発して、ひたすら北を目指して走りました。

 

この日の目的地はユタ州のパークシティー。

 

2002年のソルトレイクオリンピックの競技会場にもなった、スキーリゾートで有名な街です。

 

どこまでも続く、「デザート=Desert」と呼ばれる荒野(個人的に「砂漠」と呼ぶには草木が多い気がします)。

 

 

 

 

生えている中で圧倒的に多いのは、「セージブラッシュ」と呼ばれるヨモギの仲間の多年草。

 

今年の冬は降水量が多かったので、これでも今まで見て来た中ではずいぶん緑が多い印象を受けました。

 

 

 

 

山に近づいては追い越し、また新たな山が現れ…。

 

これが何時間続いたでしょうか。

 

「ユタ州に近づくと景色が変わってすごいから、寝ちゃダメだよ!!」と前もって夫に何度も言われていた私。

 

以前サンフランシスコからミネソタ州に引っ越す際に同じ道を通った時、私、爆睡していたのだそうです(起こされて、所々で目を開けた記憶はあります^^;)。

 

 

*Virgin River Canyon

 

傾いた地層が目の前に迫って来ました。

 

確かに面白い…。

 

人間の概念が及ばないほどの長い時を経て作られた地層の壁の間を今、私たちが進んで行く…。

 

 

 


写真には到底収め切れません…伝わらないのがもどかしいです。

 

 

 

 

私が「おお〜っ」と歓声を上げるたび、夫の横顔が嬉しそうにほころびます。

 

「自分と違って山にもキャンプにもさして興味のない妻をつきあわせてしまったが、もし彼女が全然楽しめなかったらどうしよう…」と心配していたらしいのです。

 

地質学に詳しい銀之丞の解説を聞きながらのドライブ、とても楽しかったです。

 

お昼過ぎにユタ州に入りました。

 

 

 

 

が、ここからが思いの外、長かった。

 

目指すパークシティーはユタ州のずっと北、ソルトレイクの東側にあるのです。

 

 

 

 

ユタ州の面積は約22万㎢(全米では第13位。ちなみに日本の総面積は37.8万K㎡です)。

 

 

 

 

一日でほぼユタ州全土を南西から北東に、斜めに突っ切った感じです(遠かったわけです…)。

 

 

 

 

今回は殆ど通り過ぎただけで終わってしまいましたが、モニュメント・バレーやブライスキャニオン国立公園など、ユニークで雄大な地形と大自然が味わえる観光スポットが多いユタ州。

 

いつか改めて訪れる機会があるでしょうか…?

 

 

さて、夕方5時45分、やっと宿泊先のウォルドルフ=アストリア・パークシティに到着。

 

さすがに外に出掛ける元気はなくて、夕食はルームサービスを頼みました。

 

 

*Room Service Dinner at Waldorf Astoria Park City

 

二人とも体はヘトヘト、お腹はペコペコ。

 

シーザーサラダ、チャウダー(ロブスターとコーン入り、ちょっとメキシカン風)と、ステーキ(マッシュポテトの上に乗って来ました)をシェアして。

 

濃厚そうな甘みに惹かれて、普段なら頼まないデザート(マンゴーとココナツ入りライスプディング)まで頼んでしまいました。

 

ステーキがとっても美味しかったです…肉質も焼き加減も味付けも。

 

夫はかねて持参の^^ジンをロックで、私はソーヴィニョン・ブランを飲んで、とってもいい気分。

 

夫は「今まで食べた中で一番美味しいルームサービスだった」とまで言いました。

 

チャウダーが煮詰まっていて少し塩辛かろうと、プディングのお米が冷え過ぎでゴリゴリしてようと…。

 

ウン、最高のルームサービスディナーだったね、銀之丞。


 

初めて二人で訪れる、夫が大好きな山、グランド・ティトンがあるワイオミング。

 

次回、やっとたどり着きます。

 

 

 

 

 

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