*Twin's Birthday Dine In & Out and "White Christmas" at Disney Concert Hall*
いよいよ今年も押し迫って参りました。
(この忙しい時期に予定日より2ヶ月近くも早くに生まれたJasmine、Cocoの双子の姉妹なのでした。)
さて、前回予告した通り、20日には夫がオニオングラタンスープを作ってくれました。
新しいオーブン、ちゃんと機能してます(笑)。
*Gin's Special Onion Gratin Soup in the New Miele Oven
私はタッチパネルにまだ慣れなくて、若干モタついてしまいますが。
ヴーヴクリコを開けて、柿とリンゴ入りの簡単なサラダを添えて、バースデーのおうちディナーの完成。
*Twin's Birthday Dinner with Caviar & Apple'n Persimmon Salad
銀之丞の愛のこもった(*^∇^*)\オニオンスープは安定のおいしさでしたが、この日の白眉は…。
姉が夫と私へのクリスマスプレゼントとして送ってくれたキャビアでした。
姉から「クリスマスプレゼントはキャビアでどう?」と打診があるとすぐ、私は抜かりなくキャビア用サーバーと真珠母貝のスプーンをAmazonで注文し、手ぐすね引いて待っていたのでした。^^
セットで付いて来たブリニとクレームフレーシュ(crème fraîche、サワークリームよりややさらりとしていて酸味も柔らかかな?)にゆで卵、玉ねぎとチャイブ、レモンを添えて…。
グレーの大粒でマイルドなキャビアには薬味はあまり必要なかったかもしれません。
姉はクリスマスディナーの前菜用にも、と3缶も贈ってくれたので、必要ならばおかわりも可能でしたが。
チーズたっぷり(私のリクエスト^^)のスープも結構なボリュームだったので、ブリニ3枚でお腹一杯…。
というわけで、キャビアとシャンパンの夕べはまだ続くのでした(おねーさま、どうもご馳走様でした)。
さて、3日後のイブの前日は、3人で恒例のディズニーホールでのクリスマスコンサートに出掛けました。
8時開演のその前に、夫が誕生日ディナーとしてホール横にあるフレンチレストラン「Patina」にテーブルをとってくれました。
*Amuse Bouche - yogurt with shiso and crispy quinoa
アミューズはドライアイスの煙と共にインパクトをもって登場しましたが…。
無糖のヨーグルトにローストしたキヌアと青紫蘇の葉をトッピングしただけかな?
酸味が強めで「アミューズ」と言うより「アイ・オープナー」のようでした。
前菜は、夫は「ジャパニーズ・シーブリーム(鯛)」を。
*Japanese Sea Bream - radish, finger lime, basil, smoked consommé
刻んだ鯛の身にライム、バジルを混ぜたものにラディッシュが乗り、燻製した香りのついたコンソメがかけてありました。
一口もらいましたが燻製コンソメが意外で美味しかったです。
こちらは姉の前菜、「アワビ」の一皿。
*Abalone - Scallop Mousse, nori, chrysanthemum, shimeiji mushroom
短く切ったうどんのように見えるのが「ホタテのムース」だったそうです。
ソースは和風だし。
柔らかいアワビの歯ごたえが気持ち良く(一切れもらいました)美味しかったのですが。
うどんのようなムースと青のりとだしの香りに子供の頃好きだったお蕎麦やさんの「はなうどん(天かすと青のり入りうどん)」を思い出しました(笑)。
そして私が選んだ前菜は。
メインと言ってもいいほどのボリュームで出てきました。
「スイートブレッド」、仔牛の胸腺です。
*Sweetbread - cauliflower, fried capers, toasted pinenut, brown butter sabayon
昔読んだ小説や随筆の中の食事のシーンに時々出て来ていた「リ・ド・ヴォー」又は「仔牛の胸腺肉」。
一体どんなものなのか、今のようにネット検索の存在しない時代でしたので子供には知るすべもなく…。
長じてからたまにフレンチレストランに出掛けるようになりましたが、料理の流行も変わったのか、メニューであまり目にすることもありません。
サンフランシスコでは一、二度食べたことがあったかな…?
ふわふわトロリとしているようで、噛むとプリッ、というかムチッというか。
卵の黄身入りのクリームソース(甘くないサバイヨンソース)に揚げたケイパーの酸味がピリリと効いて、とても美味しかったです。
夫はメインには鹿肉のクランベリーソース、柿とビーツ添えを。
*Venison - cranberry, persimmon, root vegetable, sauce poivrade
緑色のクシャっとしたものは一体何だろう?と思ったら、丸くくり抜いた白菜の葉でした。^^
クランベリーの少し苦味のある甘酸っぱいソースが、鹿肉の野の風味によく合っていました(以前こちらでいただいた味噌風味のソースよりもこちらの方が好きだと思いました)。
そしてバースデーガールズが選んだメインは…。
*Guinea Fowl for Two - parsnip, foie gras, braised celery, sauce perigourdine
ホロホロ鳥のトリュフソース、フォアグラとパースニップ(白にんじん)添えです。
皮の下に黒トリュフが透けて見えます。
こんがり焼けた大きなフォアグラに思わずゴクリ。
これは1羽で2人分ということで、切り分けてから改めてサーブされました。
このホロホロ鳥も以前本で読んで、長いこと食べてみたいと思っていたものだったので嬉しかったです。
残念ながら、少し火が通り過ぎていたかな…。
でもフォアグラは申し分のない焼き加減で堪能しました。
デザートは夫はリンゴのパイ、バニラアイスクリーム添えを。
*Apple - toffee, vanilla, persimmon
姉と私はこのレストランでは何度となく、夫が頼んだチョコレートのデザートを横目で見て「あっちにすればよかったかな…」と羨ましく思うことが続いたので。
二人とも「チョコレート」をチョイス。
*Chocolate - miso, blueberry, toasted brown rice
2種類のチョコレートのムースは最高の味わいでしたが。
メニューに「ミソ」の文字が隠れてたのに、今の今まで気づきませんでした(笑)。
この添えられたアイスクリームの微かな塩味に「このアイスクリーム、塩キャラメルだよね」と言って食べていたのですが。
今思えば「ミソアイスクリーム」だったのです!
言われてみれば後味が、昔日本で食べた「味噌飴」の風味そっくりでした。
是非もう一度、改めて味わってみたいアイスクリームです。
さて、このレストランでは、記念日やバースデーであることを予め伝えておくと、プティフールのお皿にメッセージを入れて、最後にはチョコレートの小箱をプレゼントしてくれます。
こちらは今年の夫のバースデーの時のプレートです。
*Gin's Birthday Petit Fours Plate 2016
今回も夫が「妻とその双子の姉の誕生日です」と言っておいてくれたそうなのですが。
最初メートル・ド・テル氏が運んできたメッセージ付きのお皿に、プティフールは一人前しかのっていませんでした。
メートル・ド・テル:「今日はどなたかのお誕生日だそうで…?」
銀之丞:「彼女達二人のです。」
姉と私:「私達、双子なんです。」
メートル・ド・テル:「!!…大変失礼致しました。少々お待ちを…。」
恐縮してお皿と共にものすごい勢いで去っていったメートル・ド・テル氏。
てっきり大急ぎでもう一枚、メッセージを書いたお皿を持って戻ってくるかと思いきや…。
差し出された一枚のお皿には。
*Twin's Birthday Petit Fours Plate 2016
「×2」
と書き足してありました!
いやはや、みんなで大笑いをしてしまいました。
一年中で一番忙しい時期でしょうし、キャンドルが無くても×2でもいいんです。
思いがけず笑わせてもらい、楽しい夜になりました。
この「Patina」、このブログでご紹介するのはもう何度目になるでしょうか…?
お料理自体の満足度は、実は時々、「アラ…?」と思うこともないではないのですが、ディズニーホールでのコンサート前のディナーには何と言っても立地が便利なのです。
事実、今回も食事が終わって店を出ようとしたらダダ降りの大雨!
傘は持っていましたし、歩いて10歩ほどの距離なので多少濡れるのを覚悟で「さあ、行くぞ!」とばかりに一歩走り出そうとしたら。
「ディズニーホールにおいでに? では、こちらへどうぞ」と踵を返すメートル・ド・テル氏。
着いて行くと厨房のドアを開けて!中を通して下さいました。
広い広いパティナの厨房-ざっと見ただけで、コックコートを着た人が20人はいたような気がします。
いつも「キッチンはどんな風になってるのかな?」とキュリアスだったので急いで通り抜けながらもチラチラ観察してしまいました(写真が撮れなくて残念!^^)。
お陰様でひとしずくも濡れることなく、ホールにたどり着けました(一階のギフトショップの横のドアに通じていたのでした)。
この日の演目は「一緒に歌う『White Christmas』」。
去年の様にソプラノシンガーとパイプオルガンの演奏の夕べになるのかな?と予想していたのでしたが…。
ステージには大きなスクリーンが。
1954年のアメリカのミュージカル映画「ホワイト・クリスマス」の上演でした。
ご存知ビング・クロスビーの「ホワイト・クリスマス」は、この映画の主題歌だったんですね。
「一緒に歌う」と言っても姉も夫も私も、知っている曲はこの「ホワイト・クリスマス」だけという体たらく…。
私たちの後ろに座ってらした年配のご婦人はご機嫌で歌い通しでしたが(しかもとってもお上手でした)。
映画の最後、再び「ホワイト・クリスマス」が流れ、画面一面に雪景色が現れると…。
天井からスノーフレークが舞い降りてきました!
薄紙を雪の結晶の形に切り抜いたものでした(手にしたとたん、うわぁ、何人の人が何時間かかって何千枚用意したんだろう…?と考えてしまいました)。
雪を目にすることのないロサンゼルスの街中で、降り来る雪を見上げることができるなんて♪
嬉しいサプライズに観客はもちろん、見守るスタッフさん達も皆、満面の笑顔。
とても楽しいイブのイブ(?)になりました。
服に着いたものを持ち帰って来た姉のアイディアで、25日のディナーテーブルを飾ってみました。
*Sneak Preview of the Christmas Dinner - A Table Decorated with the Snow Flakes from the Disney Concert Hall
長くなってしまったので、クリスマスディナーはまた次の記事に回したいと思います。
お忙しい中、読んでいただいてありがとうございました。
どうぞお元気でお過ごし下さい。
ではまた。
きっと、年内に。