またまた久しぶりの更新になってしまいました。
もう早、世間は暮秋…どころか、そろそろ立冬の候でございます。
皆様、お元気でいらっしゃいますか？
さて、前回の記事で紹介したラスベガス旅行から帰ってからの私の１０月は。
それまでずっと「暑いから」とサボり気味になっていた家事のツケを、ひたすら払う事で過ぎて行ったような気がします。
オマケに２４日から１週間の予定で銀之丞の母親がミネソタ州から遊びにくることになっていたからさあ大変（笑）。
今月の９日に８９歳の誕生日を迎える義母、ベティーさんは、きれい好きでしっかり者。
５人の男の子の母親らしくさっぱりした気性ながら、同時に女性らしさも兼ね備え、いつもさりげないおしゃれを忘れないアメリカン・レディーです。
私の去年のブログをご覧になった方の中には、彼女がプールで泳ぐ勇姿をご記憶の方もいらっしゃるかもしれません（→「銀ママ、泳ぐー手巻き寿司ディナーと、ピンクシャンパンとチェリーとイエローピーチのサングリア」）。
好奇心旺盛でケータイはもちろんPCやiPadを使い（こなす、まではいかないみたいです＾＾）、そしていつも笑顔を絶やさず…（心臓の手術で入院した時でさえニコニコしていたのにはブッたまげました）。
間違っても窓の桟を指でこすっては「フッ…」とため息をつくような意地の悪い姑ではないのですが（事実、前もって「あまり頑張って準備しないでね」というメールを頂きました）、それはそれ、やはり他のお客が来る時とは掃除への気合いの入り方は違って当然ですよねぇ。
そして今回念を入れて家中の掃除をしたのにはもう一つ理由があったのですが、そのお話は次回に回すことにして…。
まぁ、義母は去年も来ているし（私達がミネソタからＬＡに越して来てからは今度が三度目の来訪）、私も適当にアメリカナイズされているので「イマサラ見栄を張ってもしょうがないし…」とさほど気負ってはいないつもりだったのですが。
今回はゲスト用浴室の、壁とバスタブの隙間のコーキング（目地）が壊れていたのを、生まれて初めて自分で直したりもしました（やっぱり気負ってた？）。
さて、ミネソタからデンバー（コロラド州）での乗り継ぎを入れて８時間程のフライトを経て、無事お着きになった銀ママ、ベティーさんです。
アンチョビ詰めのオリーブを入れたマティーニが彼女の好物です（元プロのバーテンダー、銀之丞が作りました）。
この年代でハードリカーを召し上がるご婦人って、私の周り（日本人）にはいないです…（下戸の私は羨ましい…。かっこいいですよねー）。
義母は、食事に関しても和食を始め外国料理にも果敢に挑戦するアドベンチャラーですが、長旅で疲れている時には簡単に食べられる物の方が良いだろうということで、この日はこういうメニューになりました。
＊Herb Marinade Roast Chicken
＊Linguine Aglio, Olio with Parsley
＊Salad with Boston Lettuce, Cucumber, Grilled Eggplant & Kabocha Squash and Red Onion with French Mustard Dressing
庭のハーブでマリネしたチキンのローストとパセリとガーリック風味のリングイネ（銀之丞作）とオーブンで焼いたカボチャと茄子入りのサラダにフレンチスタイルのドレッシングをかけたもの（COCO作）。
次の日は日本の居酒屋風メニューを並べてみんなでビールを飲みました。
＊Grilled Yellowtail Cheek with Grated Daikon Root & Lemon
＊Stew of Fish Ball, Potato, & Konnyaku Potato Jelly
＊Boiled Asparagus with Sweet Sesame Seed Sauce with Miso
＊Salted Rice Malt Pickled Vegetables (Orange & Yellow Bell Pepper, Cucumber, Fennel and Radish)
和食器にフォークではちょっと食べにくそうでしたが…。
ハマチのかまをオーブンで焼いたもの（大根おろしとレモンを添えて）、きんぴら入りさつま揚げボールとじゃがいもとこんにゃくの煮物、それに義母が私のブログで見て食べたがっていたきゅうりとパプリカ、フェンネル、ラディッシュの塩麹和えと。
それからアスパラガスに胡麻だれ（すり胡麻、味噌、醤油、砂糖を混ぜ、お水少々でゆるめたもの）をかけた物も。
１７年前サンフランシスコで、私が作ったほうれん草の胡麻和えを初めて食べて以来、彼女は胡麻だれのファンなのです。
そして私達のお気に入りのお寿司屋さん、ダウンタウンの「寿司元」にもお連れしました。
＊Appetizer (Edamame, Monk Fish Liver with Ponzu Sauce and Salmon Skin Salad)
＊Sushi Assorted (Amaebi Shrimp, Fatty Tuna, Jack Mackerel, Yellowtail, Gizzard Shad, Halibut Fin, Omelet, Sea Urchin & Gourd roll)
まずは義母の大好物の枝豆と夫の好物のアンキモ、鮏の皮を散らしたサラダでビールを飲んで…。
お寿司はこの日のおすすめだった甘エビと中トロに、アジ、ハマチ、コハダ、ヒラメの縁側、玉子、ウニにかんぴょう巻き…。
空腹だったせいか（私が＾＾）、ちょっと頼み過ぎちゃったんです。
ベティーさんと夫が食べきれないというので私が二人の分まで頂いてしまいました。
一度に中トロ４つ、甘エビとウニを３つずつ食べたのって、多分生まれて初めてで…ああ、幸せ♡（笑）。
「お寿司は別腹」とばかりにスイスイ平らげる私を、二人は最初は驚愕の目で、後の方は大笑いで見ていました。（≡∨＿∨≡）＼
「どこにも行かなくていいのよ、あなた達と一緒に過ごせれば」とおっしゃるベティーさんから、今回唯一行きたいとリクエストがあったのが美術館の「ゲティセンター（Getty Center）」でした。
ホームページはこちらです。→「The Getty Center」
中世から現代までの西洋絵画やドローイング、装飾写本、彫刻、工芸品、写真が収蔵されているゲティセンターは、アメリカでも有数の美術施設です（入場は無料、駐車は有料、月曜は休館です）。
銀之丞と私は今回が４度目くらいだったでしょうか。
この美術館、高台にあるので景観も素晴らしいのですよ。
ここ数日はちょっと雨がパラついて、今頃にしては珍しく雲の多い空模様でした。
西側を臨むと海が見えます（下の写真の中心より左側の山の稜線の上、雲の下の濃い青の部分です）。
平日だったので、課外授業なのか、小学校から高校までの生徒さん達が大勢来ていて賑やかでした。
左に伸びているのが４０５フリーウェイです。
義母はあまり長い時間は歩けないので館内でも休み休み、ゆっくり回りました。
昼食は敷地内にあるレストラン（その名も「ザ・レストラン」です→「Eat | Getty Center」）で、義母がご馳走してくれました。
＊Crab Cake Green Curry Sauce with Tapioca Pearl
＊Beet Salad
前菜はカニのコロッケ（タピオカ入りグリーンカレー風味のソースがユニークでした）とビーツのサラダ。
銀ママがオーダーしたのはコブサラダ。
鶏の胸肉とカリカリに焼いたベーコン、それにロックフォールチーズ（ブルーチーズの一種）が定番の材料ですが、ここに今の季節らしくりんごとドライクランベリー、ピーカンナッツが入っていました。
＊Cobb Salad with Apple, Dried Cranberry & Pecans
すごい量でしたが、私も助っ人してなんと食べ切りました。
私は好物のバターナッツ・スクウォッシュ入りのチーズリゾットを。
＊Cheese Risotto with Butternut Squash
スクウォッシュとセージって好きな取り合わせです。
夫はチキンのグリルを。
＊Grilled Chicken with Seasonal Vegetables
言い忘れましたがこのレストランは壁がガラス張りになっているので、景色を楽しみながら食事が出来るのです（写真には写っていませんが海も見えました）。
さて、やはり午前中歩いて義母はちょっと疲れが出たようで、午後は車椅子を借りて回る事にしました。
銀之丞が椅子を押したのですが、同じ絵を同じペースで眺めつつ、親子の会話も弾んだようで…。
二人共とても楽しそうで、何とも微笑ましい光景でした。
この日が最後の夜だったので、夕飯は何か日本らしい特色のあるものがいいかな、と思いお鍋にしました。
＊Edamame & Prosciutto with Fresh & Whiskey Stewed FIgs
＊Cucumber & Wakame Seaweed Salad with Pickled Plum Sauce
＊Chicken Nabe (Clay Pot) with Cabbage, Carrot, Mushrooms & Tofu
「ガッテン」で見て以来気に入って我が家の定番になっている鶏鍋を、日本酒菊水と一緒に。
他には枝豆とイチジク（生のものとウイスキーとざらめで煮たもの）の生ハム添え、わかめと自家製きゅうり（多分最後の一本）の梅和えを出しました。
銀ママは「面白いわね～。」を連発しながら嬉しそうに食べてくれました。
そして３０日の水曜の朝、空港に向かう前にベティーさんと食べた朝食です。
＊French Toast Breakfast
夫が作ったフレンチトーストに、生ハムとイチジクのウイスキー煮、皮をむいた巨峰とザクロを添えました（３０日は慌ただしくて写真と撮る事が出来なかったので、画像は今朝同じメニューを作って撮影したものです）。
＊French Toast with Prosciutto, Whiskey Stewed Fig, Kyohou Grape & Pomegranate
フレンチトーストにしたのには訳があります。
前回、私がゲティセンターのレストランで食べたフレンチトーストが、ものすごく分厚くてインパクトがあっておいしかったので、昨日みんなでそれを食べようと話していたのに、それはどうやら日曜日のブランチ限定メニューだったようなのです。
３人とも胃袋がフレンチトーストの形になってしまっていた所だったので…堪能しました。
ベティーさんは、好物のアーティチョーク４つ入りの大きな箱２つ（１つは銀の長兄、マークの分だそうです）と、日本のお茶やお菓子等をお土産に、元気にお帰りになりました。
（アーティチョークってこんな野菜です。↓）
１０月も下旬で朝晩はヒーターをつける程冷え込むようになったとは言え、日中の最高気温はまだ２０℃台後半をキープしているシャーマンオークスの我が家。
銀ママが泳げるようにとプールを温水にしたままにしていたのですが、今回、彼女は水着を持って来るのを失念してしまったとのこと。
残念でしたが、現在家の隣がアパート建設の工事中で庭に出るとすごい騒音＆土埃なので、あまり落ち着いて楽しめなかったかもしれません。
さて、次回は大掃除のもう一つの理由だった、夫の上司の家族をお招きして週末に開いた、小さなパーティーの様子をご報告したいと思います。
今度こそは、また近いうちに。
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