*Kabocha Squash Croquet with Tomato coulis and Fried Okra with Aioli & Caper with mixed salad
*Bavarian Mousse of Scallop with Green Peas Sauce with Green Grape and Petite Strawberry
*Pan Roasted Duck Breast Cassis Sauce with Grilled Leek with Seasoned Bread Crumbs
*Chocolate Mousse Cake with Orange, Blueberry and Pistachio
昨日に引き続いて、銀之丞の誕生日ディナー、今日は<おうちごはん編>です。
毎年銀之丞の誕生日には、フレンチレストランごっこよろしく、私が一応コース料理を作るのが習わしになっています。
でも今年は、当日は新居の打ち合わせの予定が入っているし、緊縮財政でもあるし、スペシャルでも豪華でもないけれど銀之丞が前から気になっていたという炉端焼きのレストラン(→まだプレヴューです。「銀之丞のバースデーディナー<外食編>」)に行って済ますことにしようか、と話していたのですが…。
銀之丞、誕生日の前々日の金曜日の午前中に電話をかけてきて、「月曜日に(振替で^^)休みをとることにしたから、日曜日にお料理するなら手伝えるけど?」と、おうちディナーのおねだりを。
ひえっ、そういうことならもっと早く言ってくれればいいのに~、と、急遽過去のメニューや(書いてとってあります)料理の本を引っ張り出して来てメニューの組み立てにかかりました。
とにかくデザートくらいは作っておいた方が当日楽なので、2007年の誕生日に作って銀之丞に好評だった「チョコレートムースケーキ」をその日のうちに作っておきました。
銀之丞の好みと季節の素材と、あまり手が込んでいないものを、と考えて出来たメニューは次の通り。
*かぼちゃのクロケット・トマトクーリ添えと揚げオクラのアイオリ・ケイパー添えとミックスサラダ
*帆立貝のババロア・グリーンピースソース、ぶどうと苺添え
*鴨のパンロースト・カシスソース、ポロネギのパン粉焼き添え
*チョコレートムースのバースデーケーキ
一応ナプキンも折ってみたりして。
時間があればアミューズブーシェから始めるところですが、残念ながら昨日は省略。
白桃の裏ごしにスパークリングワインを注いだベリーニで、まずはかんぱ~い!
オードブルです。
…なんて、気取ったものじゃあござんせん。
銀之丞の好きなベーコン入りかぼちゃのコロッケを、生クリームと牛乳を加えていつもより柔らかめに作り、すりおろしたトマトを裏ごしして塩こしょうで味つけしたものを添えたのが「かぼちゃのクロケット・トマトクーリ添え」。
半割にしたオクラを素揚げにして、つぶしたにんにくとお塩と一緒に混ぜておいたマヨネーズをのせ、ケイパーをあしらって「揚げオクラのアイオリ・ケイパー添え」。
ミックスグリーンをディジョンマスタード入りのいつものヴィネグレットで和えて添えました。
このオクラ、これだけ山盛りにして食べたいほど気に入りました(笑)。
お魚料理は「帆立貝のババロア・グリーンピースソース、ぶどうと苺添え」。
帆立の貝柱(シー・スカロップと呼ばれる大きいもの)は、にんじん、セロリの葉、パセリの茎を加えて沸騰させたお湯で、やっと火が通るくらいにゆでます。
これと生クリーム、卵の白身、ふやかした板ゼラチンを帆立をゆでたお湯で溶かしたものを一緒にフードプロセッサーにかけて裏ごしし、塩と白こしょうで味を整えたらグラスにつぎ分け、冷蔵庫で冷やします。
グリーンピースは塩を加えたひたひたのお湯で柔らかくゆで、ゆで汁ごとフードプロセッサーにかけたものを裏ごしして、塩で味を整えて冷やします。
十分冷えたババロアにソースをかけて、グリーンの種無しぶどう(皮が薄いのでそのまま食べられる種類です)とうちの庭で採れた小粒の苺をのせました。
帆立の、ともするともったりと重くなりがちな風味が、グリーンピースの甘みと涼味で軽くなり、更に苺とぶどうの酸味がキリッと引き締めます。(裏ごし続きで疲れてヤケ気味?もう堂々と自画自賛!)
さて、メインディッシュは付け合わせも盛りつけもすべて銀之丞がやってくれました。ワインは以前買ったボルドーの赤があったのでそれを。
鴨とネギの組み合わせはアメリカでは一般的ではないかもしれませんが、以前私が教えて以来、すっかり銀之丞のお気に入りになってます。
このリーク、ポロネギのグリルは、以前このブログにローストチキンの付け合わせとして登場しました(→「ローストチキンとポロネギのホイル焼き」)。
今回はベーコンはなしで、焼き時間も(待ちきれなかったので)短め。
でもこのリーク、シャキシャキした歯ごたえは残りながらも甘みは十分出ていて、濃厚なソースの絡まったしっかりした鴨肉の味わいに、実にいい間の手を入れてくれました。
室温にし戻しておいた鴨胸肉の皮目に格子状の切れ目を入れて塩こしょうし、熱したフライパンに皮を下にして入れ、強めの中火で6分、ひっくり返して火を少し弱めてまた6分焼いて取り出し、冷めないようにホイル等で覆っておきます。
フライパンに出た脂は大さじ1~2ほどを残してペーパータオルなどでちょっとふき取り、ここにエシャロットのみじん切りを入れて炒めます。
赤ワインとデミグラス、クレームドカシスを加えてシロップ状になるまで強火で煮詰め、塩こしょうで味を整えたら、こして盛りつけたダックにかけます。
フランスパンでソースをぬぐってきれいに平らげたら、さすがにすぐはデザートは入りませんでした。
ここで台所の片付けのインターミッション。
ちょっとお腹が落ち着いたところでバースデーケーキの登場です。
アメリカではケーキのろうそくを吹き消す前に、願いごとをするんです。中国でもそうらしいんですが、日本では聞いたことありませんよね?
銀之丞は何を願ったか?
「新しい家で二人が幸せに暮らせますように。」だそうです…。^^
このムースにはゼラチンを使っていないので口溶けはいいのですが、水分の多いオレンジ等を最初からのせておくと溶けてしまいます。
食べる分だけ切って、それからデコレーションのオレンジ、ブルーベリー、ピスタチオをのせました。
「今まで食べたバースデーケーキの中で一番おいしい!」と、銀之丞はまたまたオーバーに喜んでくれました。
このブログを通して、今年は思いがけず沢山の方達からお祝いの言葉をいただいた銀之丞。
「今まで◯十年間生きて来て、一番幸せな誕生日だった。」と言っていました。(キリ番の誕生日だったんです。)
いつも「アメリカ人のホメ言葉は40%引きで聞きましょう。」なんて言っている私ですが、この彼の言葉は、本当に、ハートから出たそのままの言葉だと思います。私も同じ気持ちです。
読んで下さった皆さん、コメントや贈り物を下さった皆さん、本当に、どうもありがとうございました。
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