
仙台ではお花見の頃とたけのこの旬が重なるので、母はこの季節、親戚が集まるお花見の時等に、必ず竹の子ご飯と竹の子の入った春巻きを作ってふるまいます。
この春巻きは、何でも結婚前に泥縄で駆け込んだ料理教室で覚えた一品だとか。
千切りにしたたけのこ、豚肉、干し椎茸、ピーマンを醤油、酒、砂糖と椎茸の戻し汁で煮て、片栗粉でとろみをつけたものを春巻きの皮で包んで揚げます。
私も毎年桜の花を見ると条件反射的に食べたくなるのですが、たけのこはもちろん、アメリカのピーマンじゃ同じ味にならないので(苦味が足りない)、あまり自分で作ることはなかったんです。
DCに住む姉のジャスミンも、先週、どうしても春巻きが食べたくなり、水煮の缶詰のたけのこじゃあなあ…と思いながらも、とにかく作ってみたのだそうです。春巻きの皮は、韓国のスーパーで見つけたと言っていました。
電話でどうだった?と聞くと、「味はおいしかったけど…。今度私が作るって言ったら絶対止めて。」
何でもものすごく油がはねて、揚げ終わった時には、鍋の油の量は最初の半分になっていたと言う…(ちょっとおおげさ)。
二人で討論・分析した結果、春巻きの皮が冷凍して売られているものだったからそんなにはねたのだろう、ということになりました。
昔、某美食漫画で、小龍包は一度冷凍すると皮の水分が膨張して、結果無数の穴が空いてしまい、そこからスープが流れ出てしまう…と読んだこともあり、この説は信憑性があるような気がしました。
「じゃあ、私はライスペーパーでやってみるわ」
と、私は昨日、ジャスミンのリベンジよろしく、春巻きにチャレンジしたわけだったのですが…。
私も今朝、ジャスミンにメールしました。
「私が今度春巻きを揚げるって言ったら絶対止めて。」
はねる、なんてもんじゃない。ガスレンジの周りも壁も床も、油をまいたようになりました。
あまりはねるので本当はもうちょっと色付くまで揚げたかったのですが、我慢できずに引き上げちゃったくらいです。

ね? 色がイマイチでしょ?
味は銀之丞も喜んだし、日本のスーパーで見つけた日本風のピーマンのお陰で、母の味に限りなく近かったのでヨシとしましょうか…。
他には、
*いかとブロッコリーの豆豉炒め

(剣先いかを下ゆでしたブロッコリーと一緒に炒め、ブラックビーンソースで味付けし、最後にごま油をたらします)
*韓国風冷奴

(奴に切った豆腐にもみ海苔をのせ、醤油、ごま油、すりごま、粉唐辛子を混ぜたタレをかけ、千切りにしたきゅうりとキムチ、さらし葱をトッピングします)
*かぶの即席漬け風

(塩と砂糖を加えて薄切りにしたかぶとかぶの葉をもみ、水気をしぼってレモン汁をかけます)
*蒸しなすとえのきだけの味噌汁(皮をむいてレンジで加熱したなすを輪切りにして入れます)
というメニューでした。
最初ご飯を食べていたのですが、何だかビールに合いそうなおかずが並んでいるので、結局ビールも開けてしまいました。
特にこの冷奴、これからの季節のビールにぴったりです。おススメです。
この後の台所の掃除で、ビールのアルコールっ気もカロリーも、すっかり消費できたと断言できます。
やっぱりライスペーパーは、このサラダ巻きのように、家では生で食べる事にします。
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