
*鶏の唐揚げとオクラの素揚げ
*シンプルポテトサラダ
*さやいんげんの胡麻味噌和え
*きゅうりとえのきのコチュジャン入りチョナムル
*ビール
唐揚げの味付けはしょうがとにんにく、お醤油とお酒が少々です。コロモは今日は片栗粉のみ。
実は私はアメリカに来る前は、にんにくが食べられなかったんです。母がにんにく嫌いだったため、食卓に上る事はなかったし、外食する時でも中華、イタリアン、焼肉等にんにくを使うようなお店には行った事がありませんでした。
給食で麻婆豆腐や味噌ラーメン、餃子が出た日は午後の授業が苦痛でした。教室中ににおいが充満して「こりゃ堪らん」状態だったのですが、まさか友達や先生に「にんにくくさいから近寄らないで」とも言えず…。
留学して友達と外食する機会も増えましたが、にんにくを出さない店、となると本当にチョイスは限られてしまいます。毎回日本食というわけにも行きません。
ところで、私と姉のジャスミンがアメリカに来て最初に住んだのは、先日米誌フォーブスが発表した、アメリカの最も惨めな都市ランキングで★1位に輝いた、サンフランシスコ近郊のS市だったんです。
犯罪検挙率が全米一と聞いて(その当時です。今はわかりません)、初めはビクビクしていました。でも、住んでいたのは1年足らずと短かったのですが、その間怖い目に会った事もなかったし、惨めだと思った事もありませんでしたよ。
そのS市で姉と住んだアパートの近くに中華料理のお店があって、そこの名物が「ガーリックチキン」という、骨付き鶏もも肉の唐揚げだったんです。ジャスミンが友達と食べて帰って来たんですが、そのにおいの強烈なこと! 私は烈火の如く怒りました。
「でも、すごくおいしかったんだよぉ…。」と、私と同じくにんにく嫌いだったはずのジャスミンが言います。その後何人もの友人・知人がその店の唐揚げのファンだと分かり、ついに私も口にするのですが…。
外見は焦げているのでは?と思うくらい濃い茶色。かじってみるとコロモは今まで食べた事がないくらいカリッカリ。中は完璧な火の通り具合で、油断するとアツアツの肉汁でやけどしそうなほど。にんにくが入っていなければもっとおいしかったのに…と当時は思いました。
しかし、そんなこんなで私も姉も徐々に鍛えられて行き、その後タイ料理や韓国料理のおいしさにも目覚め、いつしかにんにく嫌いを克服。今では食べられない物はない、と言っていいほどになり、食いしんぼ人生を謳歌しています。
というわけで、私が目標とする唐揚げは、あのS市の中華料理店のガーリックチキンなんです。今度こそ、といろいろなコロモや揚げ方を試してはいるのですが、残念ながらまだ「これだ!」というものにはめぐり会っていないんです…。
昨日の唐揚げも、悪くはなかったんですが…。

まだまだ精進の道は続きます。
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