地震から2週間経ちました。 | COCOのおいしい話

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先週、ある方のブログで、こんな記事を読みました。

その方は音楽関係の教室を開いていらっしゃって、そこへ通って来る一人の中学一年生の生徒さんが、その日教室に来る途中、全く知らない女性に、「みんなが大変な時に習い事なんて!」と叱られたそうなのです。震災から1週間ほど経った時の事の様です。

生徒さんから話を聞いて、その方は一瞬言葉を失いながらも、こういう時だからこそ、私たちは被災された方々の分も、働けるものは仕事を、学生は勉強を精一杯頑張らなければならないのではないか、と話されたそうです。

世の中、人の考え方は本当に様々です。私も震災直後に、それまでと全く同じ調子で、楽しいテーマのブログを書いてらっしゃる方には怒りすら覚えました。一方、震災後ブログの更新を止められて、今もまだ再開してらっしゃらないブロガーさんも大勢います。

私も震災後は食べ物についての記事を書く気になれず、震災に関する情報などを載せていました。今は迷いながらも、以前のテーマに戻っています。

直接地震や津波の被害に遭われた方が一番大変な思いをなさっていることは間違いありませんが、あれだけ大きな被害を生んだ自然災害の後、更に原発の不安が追い打ちをかけて、人はみんな今、強いストレスを受けています。心が安定感を失って、がんばらなきゃ、と張り切り過ぎたり、自分の無価値感に落ち込んだり、攻撃的になって上の女性の様に他人を傷つけたり…。

ちょっと落ち着いて、深呼吸(腹式呼吸)をしてみませんか。クッションなどを抱きしめるようにして抱えた手をクロスさせると効果的だそうです。そしてとんとん、と軽くたたきながら「大丈夫、私はよくやっている」と自分に教えてあげるといい…、と、今テレビで見た情報です。ねぎらいの言葉をお互いに掛け合うことが大切だとも言っていました。

母は食料買い出しの為に不定期のバスを待つ間、お隣に並んだ見ず知らずの人と「○○スーパーは並ばずに入れるらしい」とか「××屋にはお豆腐があるんですって」と情報交換をしているそうです。今までだったら知らない人と口を聞くなんて事なかったのにね、こういう時は助け合いだね、と笑っていました。

こういう時だからこそ、他人にかけるなら思いやりの言葉を選びたい、と思います。またそういう社会であってほしいとも。