母の旅立ち | キモチに寄り添う整理術「ライフオーガナイズ」でシンプルライフ

キモチに寄り添う整理術「ライフオーガナイズ」でシンプルライフ

シンプルに思考を整理すると、暮らし方が変わります。
鮮やかに夢を描くと、生き方が変わります。
「なりたい自分」「望む暮らし」「叶えたい夢」をキーワードに、
名古屋のマスターライフオーガナイザー 内藤さとこが、
本当に心地よい生き方、暮らし方を応援します。

母が旅立ちました。

 

{4F9DC56A-5C39-4016-8CD7-3833F8B94086}

 

身体の変調から9年、ALSという難病とわかって5年、

ここ半年は辛く苦しい闘病生活でした。

私は、ライフオーガナイザーとして活動しながら、

一人暮らしで病と戦う母を近くで支えてきましたが、

この4か月間は同居しての在宅療養を選択し、

共に戦ってきました。

 

でも、私はもっと長くこの戦いが続くと思っていたから、

働きながらの介護を模索し、医療・介護スタッフさんに

昼間の大半を手伝っていただきながら、

夜から朝までの介護を担当する生活でした。

 

それはすなわち、

昼間はじっくり母に寄り添えなかったということ。

特に11月は多忙で、元気がなくなっていく母の姿に

後ろ髪をひかれながら出かける毎日でした。

また、夜中のケアも大変さを増し、眠れない辛さに

イライラをぶつけてしまうことも度々ありました。

 

後ろを振り返っても仕方ありませんが、

私の大変そうな様子を見て、「そろそろ幕を引かねば」と

母は急いで逝ってしまったのではないか、とか

命の期限が分かっていれば、全てを懸けて

付き添ったのに、と思わずにいられません。

 

でもそれが分からないのが、命。

そして介護なんですね。

最善を尽くしたと言いたいけれど、

一生懸命やったつもりだけれど、

悔いの残らない介護なんてないな、というのが

正直な気持ちです。

 

ただ、息を引き取った後の母の顔は、

本当に安らかで美しくて、

あんなに苦しかった最期がうそのようで、

痛みや苦しみから解放されたのかな、と

少し救われた気持ちでいます。

 

{7E39954B-DE93-4A7E-8DB6-2AA7F8B42648}

母自慢① どんな時も上品で美しい母でした。

どこに行っても私とは姉妹に間違えられていました。

 

この1か月間に自分のお墓を作り、私たちに

開眼式(お墓に魂を入れる法要)をやるように指示し、

それを見届けて間もなくの旅立ちでした。

普段あまり交流のないきょうだいたちが集まって、

再び絆を結び合うように仕組んで行った母。

そのほかにも、知らないところで用意周到な準備が

されていたのを亡き後知って、自分の母ながら

天晴れというしかありませんでした。

 

通夜・葬儀は次男(弟)が喪主となり、

僧侶である長男(弟)が導師を務め、

家族葬のつもりが、遠方からお友達が何人も

駆け付けくださる、温かいお式となりました。

早くに伴侶を亡くし、3人の子供を女手一つで育てながら、

人に尽くし、忍耐と努力を貫いた母の生き方を

だれもが称えてくださり、心からうれしかったです。

 

{F5D012FF-51CF-4731-BD94-257F153B90C6}

母自慢② 斎場が作ってくれた会葬礼状。私の話を10分ほど聞いただけなのに、

よく母のことを表していると感激しました。

 

私は生まれてこの方、母とほとんど離れたことがありません。

新婚旅行の時ですら、日本に残した母が心配だと言って

夫を仰天(いや不安に?)させた親密な母娘でした。

それは、強くないのに孤軍奮闘する母を助けたい長女魂。

性格は全然違うから衝突もたくさんあったけれど、

高校生のころから、母公認の戦友で同志です。

だから、結婚しても、離れて暮らしても、

「絶対母を孤独にしない、手を離さない」と決めて

ずっと母のサポートをしてきたんですよね。

 

と、思ってましたが、亡くなってみて

離れられなかったのは私だったんだ、

支えたつもりが支えられていたんだと

思い知らされています。

 

楽しいことも、贅沢なことも、女同士の内緒話も

たくさんしましたし、家族の困難には一枚岩で

立ち向かってきました。

私の活躍を誰よりも喜んでくれ、

上から物をいう私の言葉を片目をつぶって聞き、

孫たちの成長をいつも気遣ってくれ、

必要な時には惜しみなく手を差し伸べて、、、

 

全ては母の掌の上だったんですね。

思春期にはさんざん母に悪態をついていた弟たちも

同じことを言っていました。

 

今はまだ、母のいない実感がわかなくて、

ちょっくら病院に入院しにいっているような感覚です。

このまま癒えていくのか、揺り戻しの悲しみがやってくるのか、

まったく想像がつきません。

でもひとつ母に誓って、私自身も楽しみにしていることがあります。

闘病中どこにも行けず、食べたいものも食べられなかった

母をポケットに入れて、あちこち出かけること。

旅や出張、休日にどんどんお出かけするから、

「これまでできなかったことを一緒にしよう! 

だから私と一体化してね」と母に話しかけています。

そして、私にはない母の資質「きちんと丁寧に生きる」を

見習いたいと初めて素直に思っています。

これからでも、私、成長できるでしょうかね(笑)

(きっと母はやっと?とクスクス笑っているでしょう)

 

お仕事もぼちぼち再開しておりますが、

年明けからはバリバリ復帰するつもりです。

9年間の寄り添う介護、そしてたった4か月でしたが

在宅での介護からの学びも発信したいです。

 

あらあら、皆様へのご報告のつもりが、

盛大な母自慢になってしまいました。

長々お読みくださりありがとうございます。

 

そして改めまして、事情汲んでご対応くださったお客様、

そっと見守ってくださった皆様、ありがとうございました。

きっと、これからも母ネタは尽きないと思うのですが、

どうぞお気遣いなく、これまでと同じように

よろしくお付き合いをお願いいたします。

 

 

いいね、のクリック、励みになります^^

にほんブログ村 その他生活ブログ ライフオーガナイザーへ
にほんブログ村

 

<冬の講座、募集中>

 ・1/20 (土)ライフオーガナイザー2級認定講座 

 ・1/27(土)ライフオーガナイザー入門講座

詳細・お申込みは「講座・ワークショップ」をご覧下さい。

 

<読書会やってます♪>

 M-cafe名古屋栄 12/1(金) #1終了

 読む本は「しなやかに生きる心の片づけ」

 ※詳細・お申込みは「M-cafe」をご覧ください

 

<個人セッションも、おすすめです>

 メンタルオーガナイズ個人セッション

 時間オーガナイズ個人セッション

  →1月以降の平日受付中

詳細・お申込みは「セッションご案内をご覧下さい。