名古屋のマスターライフオーガナイザー、内藤さとこです。
退院してきた母の暮しを、今の身体の状態に合わせる
仕組み作りが始まっています。
持病と今回の骨折の影響で、身体が自由に動きません。
歩行器を使いながらゆっくりの移動と軽い家事ならなんとか出来る、
そんな状態です。
大きな柱は、ヘルパーさんやデイ・ケア(リハビリ)を絡めた
楽で安全な日々の時間割。
いわば、見守ったり手伝ったりしてくれる人がいる環境作りです。
退院前から、ケアマネージャーさんやリハビリ担当者とは
かなり頻回な打ち合わせが行われました。
介護保険を使っての制度となりますが、関係する人の連携は
かなり密で、細やかです。
症状に合わせてはもちろんのこと、心情的な面への配慮、
個性やこだわりに由来するニーズにもできるだけ応えようとしていて、
行政によくある「融通の利かない一律の制度」とは全然違う印象です。
素晴らしいなぁーと思う反面、やはり莫大なお金が動くおいしい
サービス業なのかなぁと意地悪な見方もしてしまう私。
いずれにせよ、今の母にはなくてはならないサポートなので、
ありがたい限りですが、、、。
もうひとつは、一人になる時間をいかに楽に安全にするか、
安全を確保した上での動きやすい家具の配置や、
使う道具の吟味、アクションの少ないシンプルな収納など、
考えたり工夫すべきことが山ほどあります。
ここは、私がライフオーガナイザーとして力を発揮したいところ。
今は、観察しながらまずは現状把握をしています。
母の家は、たくさんの物が細かく分類されて保管されていて、
何でも、色んなバリエーションがあるのが特徴です。
お客さま用の茶器なら、季節毎に柄や焼きが違ったり、
洋服も私には区別がつかないけど、母の中では
様々なランク付けがあるらしいんですね。
でも、私は今の母の出来ることから考えて、モノは本当に少なくして、
動作をできるだけ少なく軽微にするために、徹底して近くに配置するべき
と思っているのですが、当の母の思いはちょっと違うんです。
・長年住んだ家の、慣れた動線のままがいい。
・使い慣れた食器や道具を使いたい。
・場面や人によって、使うものを変えたい
と、「現状を変えない」選択をしたがる場面が多々。
もちろん、母も全部がこれまでのままではしんどいことは身体で
感じていて、改善することには賛成しています。
でも、私が考える「超シンプルな仕組み」は母にとって、
便利さだけを追求した「殺風景な提案」に映るよう。
私も内心は、いくらシンプルでも新しい仕組みに慣れるのは
シニアにはかえって大変なんじゃないかとも思ったりして・・・。
うーーん、難しい。
「シンプル」vs「慣れ」「愛着」「こだわり」
想いと現実をどうすりあわすか、満足しながら楽になって
もらうには、どこを押してどこを引っ込めるか。
これから少し時間をかけて、ちょうどよい加減を探さなきゃ。
たくさんの話し合い(バトル!?)が必要そうだー(^^;)
ライフオーガナイズの基本「らしさ尊重=十人十色」を活かした
シニアの暮しを整えるオーガナイズを学ぶのに、母のケースは
ある意味最適かもしれません。
たぶん、とっても手強いクライアントさんだから(笑)
でも、この経験が後にシニアのお客さまに活かせるように
しっかりと向き合いますね(^^)
ああ、もっと時間が欲しい。
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