豊洲・柏高柳・八千代緑が丘で学習塾を開講しているここスタディ
今回も子供が苦手にしている「割合」の話の続きです。
10は5の2倍 これをもとに問題を作成します。
10は5の何倍ですか
比べられる量÷もとにする量=割合で求められます。(前回を参照)
10÷5=2 よって2倍
では数字を入れ替えます。
5は10の何倍ですか
5÷10=0.5 よって0.5倍
ここで数字を入れ替えると、多くの子供が頭を悩ますコトが出てきます
①答えが整数にならない。
子供の内心 「えっ、割り切れない・・・・」
そうすると、子供は「5÷10」ではないのかな??と考えます。
「よし10÷5だ!」と整数で割りきれるように式を作り直します。
②小数になる割り算が苦手。
そもそも小数点になる割り算が苦手。計算せずに諦めてしまう。
子供は、整数で割り切れる「大きい数÷小さい数」には慣れていますが、
小数になる「小さい数÷大きい数」には抵抗があります。
解く際は、もとにする量や比べられる量という言葉を、
完全に無視しているわけです。これを考えると、用語を覚える理由が、
見当たりません。
とりあえずA÷Bをやり、なんか違うなと感じると、逆のB÷Aをやります。
先ほどの例で、5は10の何倍ですか?の問題を、
10÷5として2倍と計算します。
しかし文章を読み「5は10の2倍」ではない!と気づくお子様は
まだ良いと思います。国語力と数の感覚が身についているからです。
間違った計算をした後、何も考えずに「2倍」で納得してしまうお子様は、
国語力や数の概念(数字の大小)が無いので、
まずは、数の概念を身に付ける必要があります。
割合は国語力と小数(分数)の計算が入ってくるので、
算数の総合的な考え方が必要になります。
この点が子供達の苦手意識を作る要素になっているように感じています。
「割合は社会で使うかわからないから苦手でも気にしない」
という意見を子供から聞きます。
ぜひ割合が苦手なお子様には買い物をさせて欲しいです。
日本には消費税がありますので、
割合の勉強をさせるには実体験をさせるのが早く覚えるコツです。
合わせて、日本の消費税は8、10%。軽減税率制度がある。
などの時事ネタも覚えられます。
割合が苦手なお子様には、「はじめてのおつかい」をさせてみてください。