豊洲・八千代緑が丘・柏高柳で学習塾を開校しているここスタディです。
小学校や中学校の国語の授業で覚えているフレーズはありますでしょうか?
・春はあけぼの やうやう白くなりゆく山ぎは すこしあかりて・・・・
・夏は夜 月のころはさらなり、闇もなほ 蛍のおおく飛びちがひたる・・・
清少納言が書いた枕草子の一文節。1度は授業で聞いたことがあると思います。
学校の授業では、「春はあけぼの(いとをかし)」「夏は夜(いとをかし)」など、
いとをかし が隠れていると習います。
現代語訳では、春はあけぼのがイイね
夏は夜がイイね
となります。
この有名な枕草子で、仮に「いとをおかし」が隠れているなら、
日本では平安時代から文章を省略し、読み手に書き手の意図を推測させる文章を書いていたことになります。
令和の子供たちの作文を見ると主語がなかったり、「誰の何の動作なのか?」何回も読み直さないと理解できない場合が多いです。もしかしたら、清少納言のように、敢えて言葉を省いて、読み手に推測させる高度な作文を書いているのか?と思ってしまいます。
どの時代も言葉を省略することが流行の最先端かもしれません。
「ちょべりば」「MK5」「あけおめ」「ことよろ」「り」など、流行語になった言葉の多くは、省略されています。これらの流行語を作っているのは女子高生。実は、清少納言のように文才があるのではないでしょうか?
そう考えると清少納言は、平安時代のミーハーなイケイケ女子。着物の丈を短く着こなしていたかもしれません。
文章を省略して話が通じる現代の子供たちにとって、古文はとっつきにくい文章ではなく、むしろ、今に通じている文章表現なので、読みやすいかもしれません。
教科書で有名な枕草子。また違った角度から、ぜひ読んでみてください。