10月と思ってたら、9月だったんですねwww
貴女は、貴女。
君は貴女の好きな人を・・・
前回の続編です。「バーガーショップにて」→こちら
君の寝顔を見るのがたまらなく好きだ。
ねぇ、君の存在がどれだけ温かくて癒されるか知ってた?
身体全体から漂う甘やかな匂い。
無邪気な少年のようなくせにやたらと色っぽい、「ん、、、うぅん、、、」って発する寝ぼけた声も
赤ちゃんのように時々笑うのも、
大好き。
顔を出したばかりの太陽の日射しが君の顔にうっすら当たるとちょっとしかめっ面するのだって、可愛い。
私のセミダブルベットで眠る君を目に焼き付けたい。
君の左手が意思を持って急に動き、手さぐりしながら私の頭を捕え、やがて私の頬をふんわりと撫でる。
起きてるの?
君は目を開けて私を見つめて言う。
「また見てたでしょ」
「うん、見てた。だって素敵なんだもの」
その目線の奥に光るものは、月と星が輝く夜に私の顔の上にあった男のそれと同じだった。
「おはよ」
「おはよう。朝ご飯食べてく?」
私は平静を装うのがやっとだった。その眼に溺れていたから。
「う~ん、、、花を食べたからいいや」
「ハナ、、、」
あっ、というような顔をした。
「元カノ?」
「ヤベェ、、、実は、貴女の事を花と呼んでたんだ。付き合う前の片想いの時ね。姉貴には内緒だよ。シーッ」
人差し指を立てて、内緒ね、という仕草が愛らしい。
「君の中で私はハナだったんだ」
「そう。花ちゃん」
彼のお腹の虫が音をたてる。
「・・・あれ。ご飯、、、いらないんだよね?フフフ」
彼はさらさらのストレートヘアが寝癖でバサバサになっていた。その頭を自分でくしゃっとするもんだから、よけいにバサバサになってしまう。
「あ~~、えっと、やっぱりゴチして下さい」
軽く気まずい時に頭をかく癖も好き。
「作り置きのしかないけど、いい?んと・・・、お惣菜と、ご飯と、お味噌汁はインスタントでも大丈夫?」
「わぁい、食べさせてくれるの?うれしいな!」
そんなにガチでウレシがられると申し訳ない。君より年上でごめん。
君は何も身につけずに起き上がり、ベッドを降りようとする。
「手伝う。冷蔵庫開けていい?」
「だめ。下だけでも穿いて」
「あ、ゴメン」
だってどこ見ていいかわかんないでしょ。私がドキドキしちゃうから。
友達から譲り受けたたぶん高価なものと思われる4人用のテーブルに、焼き魚、切り干し大根の煮物、ご飯、味噌汁を置いた。
それらを目にした君はみるみるうちに満面笑みとなっていく。
「わ~~凄いや!朝からご馳走だね。魚いつ焼いたの?うちの姉貴はガサツだから料理なんてできねえよ?インスタントラーメン作るのが料理とか思ってる人だよ」
「私ね、キッチンを自分の部屋にしてもいいと思ってる」
「貴女と2人っきりでご飯食べたいと初めて会った時からずうっと思ってた」
「うん」
私のどこがいいの?君のお姉ちゃんよりも年上なのよ?君は何の迷いもなく想いをそのままにぶつけてくる。
「貴女の食べる姿が好きになった。上品なんだけどとても美味しそうにお茶碗を持って綺麗に箸を持ってぱくぱくする姿を僕だけが独り占めしたい、って思ったんだ。付き合ってみたら、料理の腕もかなりのもんだ。僕は幸せだよ」
「中学の頃から作ってた。作っていてよかった。こうして素敵な彼氏が出来た」
君を見ているだけで私は身体ごと幸せになる。
「2人でご飯食べるには告らなくちゃ。で、勇気を出して花ちゃんに告った。あ、、、また言っちゃった」
「もう私ハナでいいわ」
「ねえ。まだ言い寄ってくるの?アイツ」
「うん、、、時々食事に誘われるわ。でもいつも断るから、そしたらそんな年下の男、遊ばれて捨てられるだけだぞ、っていうのが捨て台詞。」
「あっ、卵ある?卵かけご飯にしてもいい?」
「卵、大丈夫かな。2日前のでも?」
本当は、もっと君の事を酷く言ってるの。体目当てで金づるにされてるだけだろ、、、って。そのままを告げるのはイヤだった。そんな言葉で君を汚したくなかった。
というより、もしかしたら・・・という思いもあった。
君は違う、と思うのと同時にもしそうだったとしても今の瞬間は君の言葉を信じたかった。
冷蔵庫から卵を取り出し、君に渡そうとしたら、君は私を見て笑顔で、
「そいつの前で貴女をハグしたらいい?それとも、キスしたらいい?うんと濃厚なやつ」
あの男の前で?
「な、なに言ってんのよ」
その後笑顔は消えて真剣な表情で君は言う。
「貴女さえよければ僕はいつでも決意表明する準備は出来てる」
金づるでも体目当てでも遊びでもない、と?
「そんなの、私が恥ずかしいわ」
「貴女を失ってまで、得たいものなんて何もないから」
私は泣きそうになった。
半分開けた窓から射す光にあたる君がキラキラ輝いているのと、
君の真摯なその想いが、
私にはあまりにも眩しかった。
☆写真と本文は一切関係ありません☆
BGMは、
「だめ。下だけでも穿いて」
「あ、ゴメン」
だってどこ見ていいかわかんないでしょ。私がドキドキしちゃうから。
友達から譲り受けたたぶん高価なものと思われる4人用のテーブルに、焼き魚、切り干し大根の煮物、ご飯、味噌汁を置いた。
それらを目にした君はみるみるうちに満面笑みとなっていく。
「わ~~凄いや!朝からご馳走だね。魚いつ焼いたの?うちの姉貴はガサツだから料理なんてできねえよ?インスタントラーメン作るのが料理とか思ってる人だよ」
「私ね、キッチンを自分の部屋にしてもいいと思ってる」
「貴女と2人っきりでご飯食べたいと初めて会った時からずうっと思ってた」
「うん」
私のどこがいいの?君のお姉ちゃんよりも年上なのよ?君は何の迷いもなく想いをそのままにぶつけてくる。
「貴女の食べる姿が好きになった。上品なんだけどとても美味しそうにお茶碗を持って綺麗に箸を持ってぱくぱくする姿を僕だけが独り占めしたい、って思ったんだ。付き合ってみたら、料理の腕もかなりのもんだ。僕は幸せだよ」
「中学の頃から作ってた。作っていてよかった。こうして素敵な彼氏が出来た」
君を見ているだけで私は身体ごと幸せになる。
「2人でご飯食べるには告らなくちゃ。で、勇気を出して花ちゃんに告った。あ、、、また言っちゃった」
「もう私ハナでいいわ」
「ねえ。まだ言い寄ってくるの?アイツ」
「うん、、、時々食事に誘われるわ。でもいつも断るから、そしたらそんな年下の男、遊ばれて捨てられるだけだぞ、っていうのが捨て台詞。」
「あっ、卵ある?卵かけご飯にしてもいい?」
「卵、大丈夫かな。2日前のでも?」
本当は、もっと君の事を酷く言ってるの。体目当てで金づるにされてるだけだろ、、、って。そのままを告げるのはイヤだった。そんな言葉で君を汚したくなかった。
というより、もしかしたら・・・という思いもあった。
君は違う、と思うのと同時にもしそうだったとしても今の瞬間は君の言葉を信じたかった。
冷蔵庫から卵を取り出し、君に渡そうとしたら、君は私を見て笑顔で、
「そいつの前で貴女をハグしたらいい?それとも、キスしたらいい?うんと濃厚なやつ」
あの男の前で?
「な、なに言ってんのよ」
その後笑顔は消えて真剣な表情で君は言う。
「貴女さえよければ僕はいつでも決意表明する準備は出来てる」
金づるでも体目当てでも遊びでもない、と?
「そんなの、私が恥ずかしいわ」
「貴女を失ってまで、得たいものなんて何もないから」
私は泣きそうになった。
半分開けた窓から射す光にあたる君がキラキラ輝いているのと、
君の真摯なその想いが、
私にはあまりにも眩しかった。


☆写真と本文は一切関係ありません☆
BGMは、
高嶺の花子さん/スーパースターになったら
ありがとうございました。