21歳になったら | 地の果てまで応援!羽生結弦君YuzuruHanyuLOVE~愛菜のブログ~

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羽生結弦さん応援してます!今までもこれからも。応援します。

「お帰り!」

8帖の部屋にしては大きい方の液晶画面を見ていた後ろ頭がくるり、と俺の方を向いた。

ユウは俺を見つけた瞬間に満面の笑顔を見せた。

「あ~~~、まずはハグさせて!」

思い切り首っ玉にかじりついてくる。

猫みたいだな、お前。

「優勝おめでとう。凄いよね!もうさ、1人で大はしゃぎしちゃったんだよ。興奮して言葉がうまく出てこねぇや」

「サンキュー、ユウ」

「え?サンキュー?サンキュー、ユウ?紛らわしいね、ねぇチューしてもいい?」

「よせ。気持ち悪いだろ」

「なんだよつまんない。昔はよくしてたのに。あ~~~そうだ聞いて!コピー頑張ったんだよ」

得意げに言うなぁ。

ドヤっているな、完璧。

「もう、だめだよ。難易度これ以上上げちゃ。去年のが限界だったのを無理したんだから」

「悪りい。ユウの事一瞬考えたんだけど、もうコーチに、やります!って啖呵切っちゃってた」

「うわぁ、何それ!かっけぇぇぇ」

「ユウが出来るならまだまだ進化できるって事だ」

「もぉちょっと優しくしてよ」

「いつまでくっついてんだ。もうわかったから」

収まらなさそうだったんで仕方なくユウの頬にキスしてみた。

「わ~~~~っいいのいいの?僕たち血がつながってるのに」

「ただの挨拶だよ」

って言ってる割には嬉しそうなんだよな。

収まるどころかターボかかっちゃったか。

「それより、出番だからな、明日から」

「わかってるよ。もうじき誕生日だもんね、21歳の」

「その言葉遣い直していかないとな」

「うん、小さい頃からこれだもん。すぐには無理かもね」

「これから忙しくなるぜ」

「日本で練習頑張ろうね」

ソファの上に置いてある写真に目がいった。

「あ、これ編集さんからもらったの。これが表紙になるんだってさ」

「おぉ、やべぇな、可愛いじゃん」

「惚れるなよ」

「誰が惚れるかよ」

試合の日程が全て終わって実家に帰った次の日から息つく暇もなく、練習を始めた。

誕生日の前日、ユウが練習着を着てスケート靴を抱えてやって来た。

いつも、

心の中で一緒に戦ってくれているであろう、

俺の分身。

俺の分身は、俺以上にスケート練習してる。

小さい頃からずっと。

負けん気は俺よりもかなりのもんだと思う。

「見てて、まずショートから」

ユウはゆっくりと俺のルーティーンをしながら試合と全く同じにスタート地点に立つ。

鼓動が早くなる。

ユウの緊張がこの時よくわかる。この試合はこんなで、この試合は、オリンピックの時は・・・

凄いな。

なんだ。

まるで自分の動画見てるみたいだ。

ユウの演技が終わった後、俺は自然に拍手をしていた。

ユウは俺を見て笑顔でこっちに向かってくる。

「ね~どうだった?」

「ユウ、お前試合に参戦するか?」

「え、、、?」

「スケート界に激震が走るぜ」

ユウはびっくりしていたが、やがて

「やめとく・・・だってユヅに勝つとマズイだろ?僕は趣味でやってるだけだしユヅのリンクメイトで充分だよ」

「負けねぇよ」

「フフフ、相変わらず負けず嫌いだね。僕もユヅには敵わないと思うから」

俺とユウはガッチリ握手をした。

「よし、じゃ俺も。間近で俺のプロ見れて勉強になったよ。後でフリーも頼むぜ」

「あれは鬼だ。僕も後半はへばっちゃう」

「だよな。やっぱり」

「ユヅこそ人間卒業だ」

「人間だよ。っていうかユウの方が人間じゃねえかも。いや、俺もユウもおんなじか」

「アハハ」

そんな事いいながらもユウはフリーをほぼ完璧に滑ってみせた。

「あ・・・0時になるよ」

「うん」

俺とユウは21歳に向けてカウントダウンを始めた。

10、9、8、7、6、5・・・

頭によぎるのは、4歳くらいの時、ユウと2人で手をつないで必死に氷の上に立って、スルスルと前に進めるようになった遠い昔の事だった。

3、2、1、

「誕生日おめでとう」

「おめでとう、21歳」

スケート靴をはいたままでハグしあった。

「なんか変なの。1秒前は20歳で、その1秒後は21歳だなんて」

「今日からユウは本来の姿に戻るんだ」

「顔が出ちゃうんだね。まぁユヅとおんなじ顔だけど。大丈夫かなぁ。怖いな」

「何があっても俺が守るから大丈夫だよ」

あの人気アスリートに双子の妹。

これが今度発売される雑誌のサブタイトル。

妹にしてリンクメイト。

俺の事好きすぎるのがもっぱらの悩みだよ。

スケートの腕前?

いや、俺レベル、って言うか俺以上。

「ぼく、、、私だってユヅを守るよ」

「お、第一歩だ。女子への」

「やだなあ、恥ずかしい」

その写真には、

モノトーンのボーダーのセーターを着た俺の隣に

ナチュラルメイクに茶色くカラーリングしたエアリーヘア、

清潔感あふれるグリーンのミニワンピースを着た、
 
俺と同じ顔のユウがいた。

「今日、出発だね。雑誌が発売される頃にはユヅは外国かぁ」

「お土産は、また金メダルだから」

「あ、抵抗力ちょっと下がってるかも。栄養付けてね」

「わかったよ」

「これからもずうっとユヅの味方だよ」

「行ってきます」

数時間後、21歳になった俺は機上の人となっているだろう。

まだ続く夢に向かって。

一緒に行くぜ、ユウ。

 
 
   
 
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改めて、

ゆづ、21歳の誕生日おめでとう。

21歳もたくさんの笑顔と幸せがありますように。

日本の素敵なご家族、

羽生家の結弦さんにこんな双子がいたら・・・

わ・・・

ゆづがもう1人???

妄想がどんどん広がりました(爆)

実は、昨年のハタチの生誕祭の時に書いた短編の続編にしてみたかったのですが、

結局、まったく別のものになっちゃった(笑)

ファンタジーってムズいですね(;^_^A

最後まで妄想小説読んで頂きありがとうございました!

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