緩和ケア病棟遺族会参加 | いままでありがとね

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結婚して22年。
2012年10月4日に子宮体癌で亡くなった最愛の妻の闘病の記録と
今までいっしょに過ごしたかけがえのない時間の記憶を綴っていこうと思います。


今日、緩和ケア病棟遺族会に参加してきました。
1つきほど前に病院から出欠確認の葉書が届き、迷いましたが出席することにしました。
出席したから何か変わるとか、何かを期待しての出席でもなく、その日が近づいて気持ちが重くなりました。
何よりも、その病院にはあの日のあと、支払いなどのために行ったきりでしたので4年近く足を踏み入れていませんでした。
いつも、国道から見える赤十字を横目で見て、あの日を思い出し胸が苦しい思いで通り過ぎていました。
今日は敢えて自分からその病院目指します。
国道を曲がって病院への側道に入りましたが、しばらく振りで病院の前を素通り。
(気持ちかなあ。)
院内に入るとやっぱりあの日のことを思い出して苦しくなります。
よく妻の付き添いできた婦人科外来のすぐ前の講堂。
県内のご住職による講演のあと5、6人のグループごとに話したりして時間は過ぎました。
この病院の緩和ケア病棟は設立して8年が経ち、10月にはここから旅立った患者さんが千人を超えたそうです。
ざっと計算してみたら一か月に十人くらいの患者さんがなくなっている計算になります。
妻もその中の一人。
緩和ケア病棟には4日しかいられませんでしたが今まででたった1日という患者さんもいらしたそうです。
いちばん”死”を身近に感じる病棟です。
妻が亡くなる2日前にお隣の部屋の患者さんは旅立ちました。
毎日のように旅立っていく患者さんを看取る職場で働いている看護師さんは教会のシスターのようにみえ、当時お世話してくださった看護師さんとの再会に懐かしい思いがこみ上げ、また看護師さんも私のことを覚えていてくれたことが嬉しく思いました。
また、当時、妻が入院中の時には知らされなかったのですが、たまたま妻と小中同級生だった看護師さんがこの病院の緩和ケア病棟に勤務していて妻を看取ってくれたこと、葬儀の数日後、我が家を訪ねてきてくれてお焼香の際にその方から聞いて驚きました。
今日その方とも再会できて当時のこと、お礼を言うことができました。
何かが劇的に変わることはありませんが、日常では口にすることもできない話が同じ境遇の方々と少しでもできて参加してよかったと思っています。

 


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