どうして仕事をするの? | コーチング・ガレージ

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公認会計士、弁護士、中小企業診断士、理学療法士、薬剤師、建築士、経験豊富な企業人のプロコーチチームが執筆するブログ。

今回は、薬剤師×プロコーチ・阿部雅美がお話をします。

 

 

65歳になった。

私が42年前に新卒で入社した当時の雇用制度は確か、55歳で退職する契約。

 

私の契約は60歳までだった。

60歳で退職するときに、仕事は65歳までかなと浅く考えていたら、65歳になった。おかげさまで、もうしばらく働けそうだ。

 

これから先を考えた時に、ふと思った。

「自分はどうして働いているのだろうか?」と。

 

 

裕福ではない家庭だったので、お金を稼ぐことが就職の第一の目的だった。それ以外を疑問に思うことはなかった。

 

ところが、私の60歳前後、コーチングを学び自己基盤を整えようとするなかで、自分は何のために働いているのかが、ときおり頭に浮かんできた。

 

 

そのひとつは、「仕事をすることで何を達成したいか」、だった。

これには、最近、ようやく答えが出た。

 

私は「仕事をすることで若手の成長に貢献する」だ。

この思いを軸にして仕事をしようと気づいたときは、心が晴れた。

 

背景には、自分が入社した際に先輩から育ててもらった体験があった。

この体験から、組織長を任命された際は、同僚の成長に貢献したいと思っていた。

また、自分の子は、私の影響を少なからず受けて、自立していることを喜ばしく感じている。

これらのことを改めて思い出した。

 

 

仕事をして達成したいことは得心したものの、「仕事そのものはどうしてするのか」という疑問がわいてきた。

 

お金を稼ぎ続けたいのか?

やはり、若手の成長のためか?

無心に日々の時間を費やすためか?

それとも生きがいか?

自分が何をできるかを見極めたいのか?

 

これらが全てではなく、他にも理由はあるだろう。

また、これらが単一の理由ではなく、いくつか複合していることもあるだろう。

では、それらの要素の割合はどうか?

たとえば、3つ挙げて、割合で表現するとどうなるか?

 

先日、親戚が集まった。

就業経験者4人に「どうして仕事をするの?」と聞いた。

明確に回答を持っている人はいなかった。

 

内閣府が令和5年1月に発表した「国民生活に関する世論調査」がある。全国18歳以上の日本国籍を有する1,888人から回答があった。

 

そのなかの、「働く目的は何か」は、以下の通り。

  お金を得るために働く 63.3%

  生きがいを見つけるために働く 14.1%

  社会の一員として、務めを果たすために働く 11.0%

  自分の才能や能力を発揮するために働く 6.7%

 

「生きがいを見つけるために働く」は、60歳台は15.2%、70歳以上は25.3%だった。

 

私もこ年齢の領域に入っている。

生きがいとは何かを含め、改めて、「どうして仕事をするの?」、を考えたい。

 

 

また、お話をさせてください。