こんにちは!
本日の担当は、理学療法士×コーチ 宮谷美沙です。
昨年末こちらのブログ内で実施した体験コーチングの募集にご応募頂き、私のセッションを受けて下さったKさん(50代 男性)が、ご感想を送って下さいました。
「1年後は大きく変化している!凄いことになっている!というイメージが湧いてきて、どんどんリアルに感じられるようになりました。(中略)
本当に楽しかったです。色々な気づきを今後に活かしていきます!」
私もとても楽しく、あらためて、『思い』を言語化する大切さを感じられた時間となりました。
Kさん及び、ご応募やご検討下さった皆さま、ありがとうございました(*^-^*)
さて!今日のお話ですが、
私はクライアントさんから、こんなことを言われたことがあります。
「自分は今、コーチが居てくれることがとても心強くて良い方向へ変化していますが、コーチがいなくなったら1人でやっていけるでしょうか?」
これを聞いた時私は、クライアントとの距離感は慎重に扱うべきだなぁと考えさせられたのを覚えています。
つまり、コーチとして、クライアントを自分に過度に依存させてはいけないし、かと言って離れすぎてしまってはサポートしづらく、良い距離感を作り出す必要があると気づかされたのです。
コーチングの期間中は、コーチはクライアントの日々に伴走するため、おのずと近い存在となります。
クライアントは、コーチとの日々のやり取りを通して、「コーチに約束したからやらなきゃ!」とか「コーチの期待に答えなきゃ!」と良い意味でのプレッシャーを与えられ、行動が起こせます。
それ自体は素晴らしいことですが、私のクライアントさんの言葉から読み取れるように、その関係性の中で、クライアントはコーチに過度に依存的になってはならず、自立・自走することを視野にいれている必要があります。
ここで1つ、この『自立と依存』に関して、臨床心理学者の河合隼雄氏の言葉で、なるほどそうだなと感じた表現を見つけたのでご紹介します。
自立と依存をまったく反対のものと考える人は、依存をなくすことによって自立を達成させようとするが、これは大変な間違いである。人間は他に依存するからこそ生きてゆける。ただし、そのような相互依存を適切にしているときに自立とよんでいるのである。したがって、自立したいと思う人は、依存をなくすのではなく、適切に依存することを学んでゆかねばならない。
適切に依存するという言葉が、私はとても的を得た表現だと感じています。
コーチはクライアントに伴走しながら、
クライアントが必要なタイミングで助けを求めることが出来、かつ、常にクライアントが自分で考え、選択し、自信を持って行動出来るようなサポートを求められるのだと思います。
参考までに(*^-^*)今回の担当は宮谷美沙でした。