怒涛の5月が終わり、新社会人への濃密なサポート業務が一段落しました。

毎年、10代〜20代の新社会人と接する現場は、いつも手探りでのスタートです。
 

 

しかし、やみくもに頭ごなしに「マナーや敬語は大切だ」「言われた通りにやれ」と押し付けたところで、彼らの中に拒絶しか生まないのは目に見えています。

新人の指導において最も重要だと思って心掛けているのは、

 

 

「なぜ、それをここで取り扱う(学ぶ)のか」の理由を伝えることです。


単にルールを解説するのではなく、彼らの視点に一歩踏み込みます。
 

 

例えば、敬語の学習には、心から学ぼうとしている人が少ないのが通例

 

 

「敬語は面倒くさい」「古い言葉で大したことない」と思っているであろう新人たちに、異なる視点(パラダイム)を伝えます

具体的には、以下のように伝えています。

1.「相手の文化(言葉)」を話す重要性
敬語を重視する組織や、上下関係を大切にする他者に対して自分を伝えるためには、相手の文化(言葉)を使いこなせることが非常に重要であること。

2.敬語は「上級日本語」という外国語です
文法はすでに理解しているのだから、外国語を学ぶように「上級の日本語」としてマスターすればいいということ。

3.敬語が持つ「機能性」
「あなたを尊重しています」と言葉にしなくても、その言い回し一つで敬意を表せる、非常に機能的なツールであること。

そして、この「理(ことわり)」を知っている人たち(=社会の第一線で活躍し、世の中の役に立ってきた人たち)に認められるために必要なスキルなのだと伝えます

 

 

決まっているからやれ、理由なき仕事に慣れることも必要ですが、相手の行動を引き出すための「背景を伝える視点」は大切だと思います