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フリーランス水泳コーチ Hiroの競泳練習日記

元大手スイミングスクールグループ所属   (財)日本水泳連盟公認上級コーチ    
現在はフリーランス水泳コーチとして活動中のHiroの練習日記です。

 

いよいよ勝負の夏がやって来ました。

各地でインターハイ予選が行われていることと

思います。

 

 

高校生ともなると、これまで目立っていなかった選手が

急成長していきなり頭角を現すことがあります。

そしてこれまで負けていた選手に勝っていく逆転劇もありますね。

 

 

今日は、「誰でもいつからでも伸びる」と題して、

今は負けていても、諦めずに目標を持ち続けていけば、

きっと叶うという事を、話していきます。

 

 

 

 

1.ずっと強くあり続けることは出来るか

さて、10才以下 ジュニアオリンピックカップ優勝者が

2年後の11-12歳区分で優勝する割合って、

どれくらいと思いますか。

 

 

僕は過去のデータを調べてみました。 

結果は 極めて低いです。 

なんと、数%にすぎません。

 

 

そしてその選手が、さらに数年後 日本選手権で優勝する割合

となると、これはもう無いに等しいです。

もちろんジュニアからずっと勝ち続けて、オリンピックまで到達した

選手もいます。でもそれは、ほぼ例外です。

 

 

さて、なぜ勝てなくなるのでしょう?

そして、勝ち続けるためになにをするべきなのでしょう?

また、今は負けていても、逆転していくために何をするべきでしょうか?

 

 

2.身体の成長とともに記録は伸びる

ジュニア世代の、記録の向上の殆どは、身体の発育が起因となります。

身長の大きく伸びるときに、それに応じて、最も記録が伸びます。

ここが だれにでも訪れる、大きく成長するチャンスです。

 

 

この時期を逃さないことが大切です。

この時期に しっかりとトレーニングをつむことで大きく飛躍します。

ただし トレーニングをやらなければ、それほど変わりません。

 

 

成長期の記録の伸びは、通常以上です。

でも、特別な力がついたわけではありません。

あとから振り返ると、その時期がたまたま突出していただけでなのです。

 

 

でも、当事は、まるで全く別の次元の実力がついて、 

最強のスイマーになったかのように、感じてしまいます。

ここで、うぬぼれると、たいていここで終わってしまいます。

 

 

決してうぬぼれず、謙虚さを持って、トレーニングを継続するかどうかで、

その後の伸び方が変わってくるのです。

 

 

さて、成長の話をすると、ジュニア期に背が低いのは不利と思われがちですが、

背が低くて、いい部分もあります。まず、消費するエネルギー量が少なくてすみます。

つまり、少ない筋力でコントロールすることが出来るため、後半が持ちやすいのです。

ですので、低学年で速い選手に、意外と小さい子供は多いです。

 

 

ただし、中学・高校になると、身長の優劣が記録の優劣になりやすいため、

基本は、身体づくりの努力は怠らず、今の身長に応じて

できることをすることです。

 

 

また、短期的にコントロール出来ない身長に対して、体重は食事面でコントロールが

可能です。    

       ⇒ <参考> 食事で速くなる(1) 体重1Kg増で記録0.5秒Up

 

小学生の場合、体重1Kgの増加により、 0.5秒アップが可能です。

これは男女問わずです。但し、初潮後の女子は注意が必要です。

 

 

中学生男子は、 トレーニング量と食事量で体重をアップさせていって下さい。

トレーニング量を増加するとともに、食事量も増加させ、摂取カロリー量を

増やすことがポイントです。中学生女子の殆どは、初潮を迎えていると思います。

初潮後はベスト体重の管理が大切になります。人間の防衛本能により、

子宮周り・・・つまりお腹周りを保護するために、脂肪がつきやすくなるからです。

 

 

3.筋トレの有効性について

ジュニア世代の筋力トレーニングについては、最低限、自分の体重を

コントロールし、移動させる事のできる筋力が必須となります。

「うんてい」 や 「のぼり棒」 が有効です。

今、これらが出来ない選手は、ここが伸びしろですよ!

 

 

中学生以上の選手にとって、筋力の増加はリスクも生じることを頭に入れて下さい。 

筋力増加によって、パワーがつくというメリットがあり、その部分は スピード向上になりますが、

筋量が増えるということは、それだけ使うエネルギー量も増えるということになります。

そして、乳酸量も間違いなく増加するため、これらは後半のへばりに繋がる原因となります。

 

 

ですので、耐乳酸練習や高い心拍数での持久力練習を

確実にこなすことで、後半に耐える身体づくりをするとともに、

抵抗の少ない泳法づくりを目指さなければなりません。

体格のアップとともに、抵抗は確実に増えるからです。

     

 

過度な筋トレによって、全身に備わる、本来の筋力バランスを崩してはいけません。

それは、泳法のバランスが崩れることにつながるからです。

また、筋肉は鍛えられても、それを支える骨や関節 腱はきたえられないため、

それも、泳法バランスをくずす原因となります。

中学生までなら、本格的なウエイトトレーニングは、将来の伸びしろとして

とっておくことです。 

 

 

4.水中練習での注意点

身体能力の向上について 話していきましたので、

ここからは、水中での能力をどう向上させるかの

話をしていきます。

 

 

さて、よくコーチは「スピードを上げろ」といいますが、

そもそもスピードって何でしょう? わかりますか?

スピードとは、一定時間あたりの移動量になります。

 

 

ですから、ひとかきのストロークで進む距離の、長い選手が

かくテンポを上げていく事によって、スピードが上がっていきます

ガムシャラでは、スピードはあがりません。

 

  

早くふりまわすだけでは、低学年のうちで、周りの選手よりも

年令よりも筋力的に優っているうちは勝てるのですが、

将来 必ず伸び悩みが来ます。

 

 

5.誰でもいつからでも伸びる

低年齢の場合、みんなが成長段階で未熟です。

その中で、なにか他人よりも突出したものがあれば勝てます。

 

 

たとえば、体格面が、小学生なのに、中学生並の体格であったり、

小学生なのに 中学生の練習を先取りしていたり

技術面が、年令の割に優れていたり という具合にです。

 

 

でも、これらは、年令とともにみんな成長して、

そのうち、ほとんど差が無くなります。

そうなった時に、今度は「出来ない」部分が、

負ける原因となります。

 

 

ただ、この「出来ない」という部分こそが、これから飛躍する

可能性の部分です。

「出来ない」のではなく、まだやれていないだけです。

 

 

もし、あなたが日本一になりたければ、日本一のトレーニングを、

目指せばいいのです。そして、あなたが毎日行っているトレーニングが、

日本で何番目かを、常に意識して考えることです。

 

 

ジュニア期は 年齢別区分での勝負となります。

その為、この段階での「強い」 は、 「年齢の割に」 という条件がつきます。

本当の意味での勝負は、シニアの無差別区分に入ってからです。

 

 

ですから、ジュニア選手の皆さんは、その区分ごとの勝負に、

もちろん闘志を燃やして挑むのは当然ですが、

各年齢区分での勝敗に一喜一憂することなく、今できることを

コツコツと行い、将来 さらに強い選手を目指して下さい。

 


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よければ、あわせて読んで下さい。

 

 

(1) 体重1Kg増で記録0.5秒Up

(2) 食事で持久力up 疲労回復

(3) 水泳選手に炭酸飲料は禁止??

 

 

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