フリーランス水泳コーチ Hiroの競泳練習日記 -3ページ目

フリーランス水泳コーチ Hiroの競泳練習日記

元大手スイミングスクールグループ所属   (財)日本水泳連盟公認上級コーチ    
現在はフリーランス水泳コーチとして活動中のHiroの練習日記です。

 

持久力練習といっても、様々な種類がありますが、

ここでは有酸素エネルギー供給能力を高める

トレーニングを紹介します。

 

 

水泳の場合、100mなどの短距離においても、

7割は有酸素エネルギーを使用しますので、

この能力を高めることで、レース後半の記録向上

につながります。

 

 

ちなみに有酸素エネルギーとは、エネルギー生成に

酸素を必要とするため、こう呼ばれます。

体内(筋中)にあるグリコーゲン等をエネルギーとして

使用するものは、エネルギー生成に酸素を必要としない

ため、無酸素エネルギーと呼ばれます。

 

 

体内に取り込んだ酸素は、肺から血液に溶け込み、

心臓のポンプ機能を使って、血管から全身に送られ、

糖や脂質からエネルギー生成されます。

 

 

有酸素エネルギー生成能力を高めることで、

持久力は向上します。

そのためには、次の3つにポイントを絞って

トレーニングを行い、それぞれの能力を高めていきます。

 

(1)心臓から送り出す血液量を増やす

(2)体内に取り込む酸素量を増やす

(3)有酸素エネルギーで運動できるレベルを高める

 

 それぞれの運動強度の指標としては、心拍数を使います。

 

                                                                                                                    

(1)心臓から送り出す血液量を増やす          

心臓の1回の拍出量(ドクンッ と打つ鼓動の大きさ)は、

心拍数の増加とともに大きくなり、心拍数140拍/分あたりで、

ほぼ最大に達します。                 

 

 

その為、心拍数140泊/分の強度で、じっくり長く泳ぎこむこと

により、1回の拍出量を大きくしていきます。                          

 

 

そうすることにより、1度で心臓から全身に送ることのできる

血液(酸素)量を増やすことができるため、エネルギーを多くつくる

ことが可能となります。

 

 

1本泳ぐごとに10秒間心拍数をはかり、23~24拍がキープ

できるスピードで続けることです。

スピードを上げても、心拍数が上がらないようにすることで、

1回の拍出量、つまり血液を送り出す量を増やすことが出来ます。

 

 

そうすることで、強度(スピード)を上げたとしても、酸素は十分に

供給されるため、心拍数が上がりにくくなります。

つまり、後半がバテにくくなります。

 

 

また低強度でじっくり泳ぎこむことにより、 体内の毛細血管網が

増加するため、筋肉でたくさんの酸素を利用する能力      

も高まり、結果的に有酸素エネルギー供給能力向上に繋がります。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     

 (2)体内に取り込む酸素量を増やす。

 1分間で体内に取り込める酸素摂取量を、最大酸素摂取量

といいます。 よく肺活量と混同されがちですが、違うものです。

この能力が高いほど、より多くのエネルギーを作り出すことが

可能です。

 

 

この能力を高めるためには、最大酸素摂取量ギリギリの

強度(スピード)で泳ぎ続けることが必要です。

1本1本の強度を高くし、レスト時間も不完全休息で行います。

 

 

運動強度が高まると、酸素供給が追いつかなるため、

より多くの酸素を全身に送ろうと、心臓が速く動き始め、

心拍数が上がります

 

 

いよいよエネルギー欠乏の状態になると、

より多くの酸素を取り込もうと、呼吸が早くなっていきます。    

この強度でトレーニングを続けることで、酸素摂取能力は

向上します。

心拍数では、180拍/分以上が目安です。

10秒間では、30回以上です。

 

 

泳いでいる選手がハアハア言っていたり、

肩で息をしていたりする状態は、身体がエネルギー供給

のために酸素を必要として、心拍数が高まり、

呼吸も追いつかなくなっているからで、

最大酸素摂取能力に、負荷がかかっている証拠です。

 

 

この能力が高くなるほど、強度(スピード)を上げたと

しても、酸素は十分に供給されるため、心拍数が上がり

にくくなり、呼吸も乱れにくくなります。つまり、後半がバ

テなくなります。

ここまで、自分自身で追い込むことが大切です。

 

 

 

(3)有酸素エネルギーで泳げるレベルを高める                       

強度(スピード)が上がれば酸素からエネルギーを作るのでは

間に合わなくなるため、体内でエネルギーを生成する

無酸素エネルギーへ移行します。

 

 

ただし、無酸素エネルギーは体内の貯蔵量に限界があるのと、

乳酸生成の問題があるため、持続させることができません。

そのため、より強度(スピード)をあげても無酸素エネルギーに

移行せず、有酸素エネルギーで泳ぎ続けられるように

トレーニングすることが大切です。

 

 

無酸素エネルギーに移行する手前の、ギリギリの強度のことを

AT(無酸素性作業閾値)と呼びます。

この強度で、泳ぎ続けることにより、有酸素エネルギーで泳ぎ続け

られるスピードが高まります。 

 

 

ATのスピードの指標としては、コントロールテストを用いて割り出す

方法もありますが、ジュニア選手だと筋肉量が発達していないので、

ほとんど使えないと思います。

 

 

心拍数を指標として練習するのが一番わかりやすいです。

160拍/分前後を目安として下さい。 10秒間だと27拍前後です。

 

 

 

 

<関連記事>

(1) 体重1Kg増で記録0.5秒Up

(2) 食事で持久力up 疲労回復

 

 

SNSでも活動しています!

Facebook  ・・・よかったら友達申請お待ちしています