「新しいことを始めたい!」
そう思っているのに、なかなか動けない。
やりたいことはある。
興味もある。
でも、
「何から手をつけたらいいんだろう…。」
と考えているうちに時間だけが過ぎていく。
そんな経験はありませんか?
私も、新しいことを始めるときに同じような状態になることがあります。
何をすればいい?
誰に相談すればいい?
お金はいくら必要?
失敗したら?
本当にこれで合っている?
考えれば考えるほど、分からないことが増えていきます。
そして最後には、
「もう少し考えてからにしよう。」
と、何もしないまま終わってしまう。
でも最近、私はこう考えるようになりました。
動けない原因は、「何をすればいいか分からないこと」だけではない。
その前に、
「正しい方法が分かってから動かなければいけない」
という判断があるのではないか、と。
新しいことなのだから、分からなくて当たり前
そもそも、新しいことを始めるときに、
最初から全部分かっているでしょうか。
おそらく、分からないはずです。
まだ経験していないのですから、当然です。
ところが私たちは、
「ちゃんと計画を立ててから。」
「失敗しない方法を調べてから。」
「正解が分かってから。」
動こうとします。
でも、ここには矛盾があります。
経験していないから分からないのに、
分かってから経験しようとしている。
これでは、いつまでたっても最初の一歩を踏み出せません。
動いてから分かることがある
例えば、新しい仕事を始めたいと思ったとします。
最初から、
商品はどうする?
価格は?
集客は?
SNSは?
ホームページは?
売れなかったら?
と全部を考え始めると、
とても大きなことに見えてきます。
でも、
「まず一人に話を聞いてみよう。」
と決めたらどうでしょう。
実際に話してみる。
すると、
「そんなことで困っているんだ。」
ということが分かる。
そこで、
「だったら、こんなサービスが必要かもしれない。」
という次のアイデアが生まれる。
次に、小さく試してみる。
すると、また新しいことが分かる。
つまり、
動いたから、次に何をすればいいかが見えた
ということです。
最初から正しい道を選ばなくていい
私たちは、最初に正しい道を選びたくなります。
でも、新しいことほど「正しい道」は最初には分かりません。
一歩進んで、
「これは違った。」
と気づくこともあります。
でも、それは失敗でしょうか。
私はそうは思いません。
「これは違う。」
という情報が一つ増えたのです。
それによって、次の選択肢を修正できます。
つまり、
行動は結果を出すためだけにするものではなく、
次の判断材料を得るためにもするもの
なのです。
この考え方ができるようになると、
最初の一歩はかなり軽くなります。
私が考える「判断構造」
私は「判断構造」を研究しています。
人は、突然行動したり、
行動しなくなったりするわけではありません。
行動の前には、
「こうした方がいい。」
「これは危ない。」
「まだ早い。」
「失敗しそう。」
といった判断があります。
例えば、
「完璧に準備してから始めるべき。」
という判断を持っている人は、
準備が整うまで動きません。
「失敗しない方法を見つけてから。」
と考える人は、
情報収集を続けます。
「自信がついてから挑戦しよう。」
と思っている人は、
自信がつくまで待ち続けます。
一見すると、
「行動力がない人」
に見えるかもしれません。
でも、本当の問題は行動力ではなく、
行動する前に置いている条件
なのかもしれません。
「全部どうしたらいい?」をやめてみる
何から始めたらいいか分からなくなったとき、
私は問いを小さくすることが大切だと思っています。
「どうすれば成功できる?」
ではなく、
「今日できる、一番小さなことは何?」
と考える。
例えば、
一人に連絡する。
一つだけ調べる。
ノートに書き出す。
資料を一枚つくる。
10分だけ試してみる。
それくらいで構いません。
重要なのは、その一歩で成功することではありません。
次の判断に必要な情報を一つ手に入れること。
そう考えると、行動へのハードルが下がります。
「考えてから動く」だけではなく「動いてから考える」
もちろん、何も考えずに行動すればいいという話ではありません。
大きなお金が必要なこと。
人の安全に関わること。
取り返しのつかない決断。
そうしたことには、十分な検討が必要です。
でも、多くの日常的な挑戦は違います。
連絡してみる。
話を聞いてみる。
試作品をつくってみる。
一度やってみる。
こうした小さな行動は、やり直すことができます。
だから、
考える → 動く
だけではなく、
小さく動く → 分かる → 判断する → また動く
という方法も持っておく。
これが、新しいことを始めるときには非常に重要だと思います。
最初の一歩は、小さくていい
大きなことを成し遂げている人を見ると、
最初から明確なビジョンがあり、
完璧な計画を立て、
迷わず進んできたように見えることがあります。
でも、実際には、
やってみる。
違ったら変える。
人に聞く。
また試す。
その繰り返しで進んできた人も多いのではないでしょうか。
人生を変えるような挑戦だからといって、
最初の一歩まで大きくする必要はありません。
むしろ、
大きな目標ほど、最初の行動は小さくする。
それくらいがちょうどいいのだと思います。
もし今、始めたいことがあるなら
紙を一枚用意して、
始めたいことを書いてみてください。
そして、
「成功するためには何が必要?」
とは考えません。
代わりに、
「今日、10分以内でできることは何?」
と考えてみてください。
一つだけ決めます。
そして、実際にやってみる。
終わったら、
「やってみて、何が分かった?」
と自分に問いかける。
その答えが、次の一歩を教えてくれます。
今日の研究テーマ
何から始めたらいいか分からないとき、
私たちは「もっと考えなければ」と思いがちです。
でも、本当に必要なのは、
考えることを増やすことではなく、
判断できる材料を増やすために、
小さく動いてみること
なのかもしれません。
だから私は、自分自身にも問いかけています。
「全部分からなくてもいいとしたら、
今日できる一番小さな一歩は何だろう?」
分からないから動けないのではなく、
動くことで、分かることもある。
その小さな一歩が、
まだ見えていない未来を見せてくれるのだと思います。
必要なときに見返せるよう、
保存しておくことをおすすめします。
企業研修 / 学校教育向けの
ワークショップについてのご相談がありましたら
お気軽にお問い合わせください。
藤本良子|専門職の判断構造を再設計する専門家
頑張っているのに成果が出ない専門職の
「判断の前提」を整理する専門家
能力も努力もあるのに、なぜか仕事が回らない…
・同じ問題を繰り返す原因は“やり方”ではない
・専門性に偏った判断構造を、全体最適に戻す
Instagramも
藤本良子|専門職の判断構造を再設計する専門家←詳しくはこちらから
https://lin.ee/lwM0jIt←お気軽にお問合せ下さい