こんな場面を何度も見てきました。
 

同じ授業を受けている。

同じ研修を受けている。

同じ本を読んでいる。

同じアドバイスを聞いている。
 

それなのに、

「よし、やってみよう!」

と行動する人がいる一方で、

「いい話だった。」

で終わる人もいます。
 

この違いは何なのでしょうか。
 

多くの人は、

「やる気の差」

「能力の差」

「性格の差」

と考えます。
 

でも私は違う視点で見ています。
 

行動の前には、必ず「判断」がある

人は、話を聞いた瞬間に行動するわけではありません。
 

その前に、必ず頭の中で「判断」をしています。
 

例えば、

「まずはやってみよう。」

「自分にもできるかもしれない。」

「面白そう。」

という判断をした人は、行動につながりやすくなります。
 

一方で、

「失敗したら恥ずかしい。」

「私には向いていない。」

「どうせ無理だ。」

「今はタイミングじゃない。」

という判断をすると、行動は止まります。
 

つまり、同じ情報を受け取っても、
その後に行われる判断が違うことで、結果が変わるのです。
 

私が考える「判断構造」とは

私は、この判断が生まれる仕組みを「判断構造」と呼んでいます。
 

判断構造とは、

人が物事をどのように受け取り、
どのような意味づけをし、
どのような選択をするかという思考のパターン
です。
 

この構造は、一人ひとり違います。
 

なぜなら、

育った環境。

過去の成功体験。

失敗した経験。

親や先生からかけられた言葉。

大切にしている価値観。

これまで出会った人。
 

そうした経験の積み重ねが、
その人の判断構造をつくっているからです。
 

だから、同じ出来事でも、
人によって見える世界が違います。
 

行動だけを変えようとしてもうまくいかない理由

例えば、

「もっと積極的に発言してください。」

と言われたとします。
 

もしその人が、

「間違えたら笑われる。」

という判断をしているなら、発言できません。
 

「もっと主体的に。」

と言われても、

「失敗したら迷惑をかける。」

と思っている人は動けません。
 

つまり、

行動だけを変えようとしても、
その前にある判断が変わらなければ、
行動は変わりにくい
のです。
 

だから私は、学校でも企業でも、

行動より先に、
その人がどんな判断をしているのかを大切にしています。
 

私が見た光景

ワークショップでは、

最初は何も話さなかった方が、

最後には自分から意見を伝えることがあります。
 

「主体性が身についた」のでしょうか。
 

私はそうは考えていません。
 

その方は、

「話しても大丈夫。」

「否定されない。」

「間違えてもいい。」

そう判断できたから話したのです。

 

変わったのは能力ではありません。

 

判断です。

 

だから私は、

人は変われるというより、

判断が変わることで、
新しい行動を選べるようになる

のだと考えています。
 

だから私は「判断構造」を研究している

私が本当に知りたいのは、

「どうすれば人は行動できるようになるのか。」

ではありません。
 

その一歩手前にある、

「人はなぜ、その判断をしたのか。」

です。
 

なぜ同じ話を聞いても、

「やってみよう。」

と思う人と、

「やめておこう。」

と思う人がいるのか。
 

この違いを理解することができれば、

教育も、

人材育成も、

子育ても、

マネジメントも、

もっと一人ひとりに合った関わり方ができるはずです。
 

私が目指していること

私は、人を変えたいわけではありません。

 

「もっと頑張って。」

「もっと主体的に。」

と伝えたいわけでもありません。

 

私が目指しているのは、

その人自身が、

「私は、こんな判断をしていたんだ。」

と気づくことです。

 

判断に気づけば、

別の選択肢が見えるようになります。

 

選択肢が増えれば、

行動が変わります。

 

そして行動が変われば、

人生も少しずつ変わっていきます。

 

だから私はこれからも、

「人はなぜ違うのか」という問いを持ちながら、

一人ひとりの判断構造を研究し続けたいと思っています。

 

今日の研究テーマ

「人は、どのような経験によって

『やってみよう』と判断する人になるのだろう。」

 

私は、この問いの答えを探し続けることで、

教育や企業、そして人間関係の可能性を広げていきたいと考えています。

 

 

 

必要なときに見返せるよう、

保存しておくことをおすすめします。


 

企業研修 / 学校教育向けの
ワークショップについてのご相談がありましたら
お気軽にお問い合わせください。

 

 


藤本良子|専門職の判断構造を再設計する専門家
頑張っているのに成果が出ない専門職の
「判断の前提」を整理する専門家
能力も努力もあるのに、なぜか仕事が回らない…
・同じ問題を繰り返す原因は“やり方”ではない
・専門性に偏った判断構造を、全体最適に戻す
Instagram

藤本良子|専門職の判断構造を再設計する専門家←詳しくはこちらから

 

 

友だち追加

https://lin.ee/lwM0jIt←お気軽にお問合せ下さい