赤木雅子さんの書籍、「私は真実を知りたい」
実は、発売されて程なくして買ったのですが、
私は中を読む勇気が無く、ずるずると本を眺めながらここまで来ました。
一人で命を絶った赤木さんのことを考えると、辛くて、悔しくて・・・
やっと、昨日一気に読みました。
本当に苦しかったでしょう、辛かったでしょう、憎かったでしょう。
夫のために一人で立ち向かわれたその勇気と深い愛情に、心が揺さぶられました。
赤木さんは、明らかにあの組織に殺されたんです。
真面目で、曲がったことが許せない、素晴らしい人だったからこそ、
上司に恫喝され、脅され、苦しんで、涙を流しながら訴え、
それでも、指令に従わざるを得なかった自分さえも許せなくなったのでしょうか。
コロナの不手際とオリンピックの強行開催で、
政府は毎日のように批判の矢を浴びています。
しかし、赤木さんのことは絶対に、絶対に忘れてはいけないです。
もしかすると、赤木さんのように政府の暴走の犠牲になった人は他にもいるのかもしれません。
暴かれないまま終わっていった事件、見過ごされた命があったのかもしれません。
奥様である赤木雅子さんが、
どれほど苦しんで、赤木さんの手記を公開するという結論に至ったのかが
この本には詳しく書かれています。
仲間だと思っていた人の裏切り、変貌。
読んでいて、自分も拳を握っていました。
裏切った人たちも、広く考えれば、政府の、いや、元首相の犠牲者なのでしょうが、
一緒に戦っていた人も、赤木さんをパワハラで苦しめた張本人佐川氏も、
ABEに従い、魂を売ったイエスマンたちは不自然なほどに出世していった。
夫はその腐った組織のやり方に耐えられず、苦しんで、命を絶ったのです。
でも、きっと、赤木雅子さんは、
夫がその報酬を手にして喜ぶような人ではないことも誇りに思っておられる気がします。
赤木さんの敵討ちはまだ終わっていません。
まだ「真実を知りたい」という雅子さんの目的は一切果たされていません。
「失言」という感覚の無い、人間の血が通っていない暴君の財務大臣は、
口を曲げながら、これ以上調べる必要はないという。
「再調査される側の人間である人が、自ら再調査をしないと言い続けるのはおかしい」
赤木雅子さんのおっしゃるとおりです。
日本政府、どこからどう見ても真っ黒です。
選挙で片をつけるしか、ないのか。
それだけで、いいのか??