ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命 ~The Zookeeper's Wife | Coach MasHのボヤキblog ~働く人 働きたい人を応援します~

Coach MasHのボヤキblog ~働く人 働きたい人を応援します~

旅が好き 映画が好き 頑張る人が好き
出会いや感動、寂しさや嬉しさをブログに書いていきます。
ちょっとぼやきも・・・

本日もおつきあい下さり、ありがとうございます。

 

今年初映画!!

今年はめちゃめちゃ観るんだぞ~というのが目標の一つ。

年末から絶対に観ようと決めていた映画です。

 

 

映画「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」

実は、ナチスドイツに苦しめられた戦争中の話は嫌いです。

怖いのです。

こんなことがほんの80年前に行われていたのかと思うと、

そして、いつまた、戦争好きの政治家たちによって平和が壊されるのか、

全くわからない世の中になっているからです。

 

常にハラハラ、早く終わってくれと思うような気持でした。

今の我々は、1945年8月には戦争が終わることを知っている。

だけど、その時代の人たちは、毎日毎日明日の命が保証されないまま、

ずっと祈るばかりの毎日を送っていたのかと思うと、とても怖かったのです。

 

舞台は、ナチス・ドイツに占領されたポーランドの首都ワルシャワ。

ワルシャワ最大の人気動物園も戦争には勝てませんでした。

以前は友人だったドイツ人ルーツがあろうことかナチスドイツ軍の幹部になり、

園長のヤンとその妻アントニーナの動物園も取り潰されてしまう。

たくさんの動物が殺されてしまいました。

 

そして、ユダヤ人の迫害が始まります。

ヤンとアントニーナ夫妻にはユダヤの友人が多く、

仲の良かった夫婦も、夫が突然連行されてしまったのです。

その妻も見つかれば、当然連行されてしまう。

アントニーナは空っぽになった動物園の地下檻に彼女を隠します。

それをきっかけに、二人は罪もないユダヤ人を救いたいと決意します。


ヤンが強制収容所から友人たちを救い出すために立てた計画とは、

動物園を養豚場に変え、ドイツ軍の食料として進呈したい。

餌には、ユダヤ人収容所のゴミを利用すればごみ処理もできる!

というドイツ軍にとってもおいしい提案でした。

この計画が認められ、ヤンは毎日、収容所まで行き来できたのです。

 

ヤンはゴミ収集をするたびに、収容所の酷い惨状を目にし、

少しでも多くのユダヤ人を救いたいという気持ちが強くなります。

ドイツ軍人にレイプされてボロボロになっている少女を車に隠したり、

ここを出国したいと願う人たちも生ゴミの中に隠して一緒に連れて帰ります。

行く場所がない人は動物園の地下檻に、行く宛がある人はうまく逃がす。

そんなことを何度も繰り返しました。

 

家族を殺されたり、惨状を目にしてきた収容所の人たちは目の輝きもない。

暗く自由の利かない地下檻で静かに暮らす人には、

アントニーナが夜ピアノを弾いてくれる時間だけが心が休まる時間。

心に深い傷を残した少女も少しずつ心を開き始めます。

 

動物園はドイツ軍の支配下にあるため、毎日軍人が見張っています。

地下の様子が知られてしまったら、ユダヤ人はもちろん、自分たちの命もありません。

アントニーナは、ルーツの気を引くことでピンチを逃れることもしなければならず、

夫のヤンは、妻の浮気を疑ってしまうほどイライラが募ります。

しかし、そうでもしなければ、生きていけないのは事実。

この動物園は、常にドイツ軍に支配されていたのですから。

 

昼間にアントニーナがピアノを弾くと、緊急警報という決め事があり、

ピアノが始まると、地下檻のユダヤ人たちはコトリとも音を立ててはならず、

どんなことがあっても、ただひたすら耐えて待つしかありません。

 

どんな状況下であっても、ヤンとアントニーナの気持ちは揺るぐことなく、

ヤンは何度もユダヤ収容所に通い、できるだけ多くのユダヤ人を助け、

アントニーナは動物園で、軍人に睨まれながら気丈に彼らを守るのです。

 

第二次世界大戦も終盤、戦況は変わり、ドイツ軍が不利になってくると、

ポーランドではゲリラ戦が始まり、ヤンも市民軍として戦闘に加わります。

ヤンの消息が分からないまま、ドイツ軍が撤退。次の脅威はロシアです。

動物園のユダヤ人たちは全員無事に生き残れるのか

最後の最後のエンドロールまで、一場面一場面が衝撃的で、感動的で。

緊張の中にもじわっと感動するする映画でございました。

 

やっぱり、ジェシカ チャスティン 好きだなあ。

この人はどんな役でも演じきってしまう女優さんだと思います。

 

そして、終戦後、このワルシャワ動物園はどうなったのかといえば、

今でも動物園として開かれているそうです。

実話に基づいたお話なので、

先月だったか、世界ふしぎ発見!でも取り上げられていましたね。

 

ユダヤ人の迫害という歴史的な事件を扱った映画って、

最近、特に多いなあと思うんですけど、そう思うの、私だけ?