こんにちは。
中国発祥である武将秘伝の統計学
”算命学”とコーチング、心理学を
ベースに、ビジネス成功へと導く
コミュニケーション術をお伝えして
います。
『必勝！運命学』コーチングの
新島マキコです。
理屈じゃないのよ、この怒りは！
男性が女性上司の下で働く。
女性の管理職が増えてきたとはいえ、
日本においては、まだ少数ですね。
今回は、かなり感情的な女性上司の下で
日々振り回されるという、タフな状況で
働くSさんの例を挙げてみましょう。
Sさん自体も、最近社内で初のリーダー職に
ついた30代の男性。さらにその上の立場で
チームを統括するMさんという女性上司が
います。
Sさんはどちらかというと”天然”と呼ばれる
タイプで、おだやかな反面、あまり細かやかな
気づかいができる方ではありません。
一方上司のMさんは、自分が気になることが
あると徹底的にその場で追求しなければ気が
済まない女性。
これだけでも、二人がどこかでぶつかる
ことは想像に難くないでしょうが……。
プチ事件は毎朝のように起こります。
Mさんは、あるイベントでSさんが、スタッフはじめ
全体を仕切りきれず、グダグダになった部分を
振り返り、Sさんに詰め寄ります。
「あのさぁ、Sさんはリーダーとして、自分のことに
かかりっきりじゃなくて、俯瞰でモノを見ていないと
ダメだと思うの！！」
イベントのダメ出しは、延々と続きます。
ひと仕切り注意が続くと、普段ならおさまるはずが、
その日のMさんは違いました。
突然声を荒らげて、激昂し始めたのです。
あれ、Sさんはおとなしく聴いていたはずなの
ですが……。
いやいや、どうやらSさんのきく態度に問題が
あった様子。
「だいたい～、人が話している時に、
メールし始めるってどういうこと？」
冒頭で、Sさんがかなりの”天然”であることは
お伝えしました。
Sさんは、突然自分の席にやってきたMさん
からお説教をうけていました。
何やら急ぎであるメールを返信しなければ
ならなかったらしく、あろうことが、Mさんが
話す最中にそれをし始めてしまったのです。
……Mさんはブチ切れました。
「ちょっとぉ、人が話してる時に、メール打つ
ってどういうこと？？」
→（おっしゃるとおりです）
「バカにしてるわけ？？」
→（その気持ちもわかります）
「そもそもさぁ、日頃からあなたの
言動そのものが気にいらないのよ！」
→（おや？ちょっと話がそれているような…）
「ちょっと聞いてるの？？
まだなんかやってるわけ？
（Sさんは何やらまだ手を動かしている）
だいたい、前から思ってたんだけど、
あなた、私のことを上司だなんて
思ってないでしょ？ だったらもういい、
二度と注意なんてしませんから！！」
→（あら、それで終わってしまうの……？）
う～ん、どっちもどっち。
いきなりやってきたとはいえ、上司の話は
一旦、手を止めてきくのが当たり前。
一方のMさんも、常に相手の都合は
おかまいなしの部分もあり、マイペース
過ぎる点は否めません。
そして怒りが沸点に達すると、もう
誰にもおさめることができないのです……。
残念なことに、天然のSさんはそこが
まるでわかっておりません。
女性の怒りは”同時多発”
Mさんはかなり特殊な例かもしれませんが、
往々にして、女性の怒りというのは、男性とは
種類が違うものです。
あるひとつの事が発端でも、それが頂点に
到達すると、あらゆる過去の怒りも同じところ
までフツフツ浮き上がり、同列に並べられて
しまいがちです。
かといってMさんのように、職場でそこまで
爆発させるのは、論外ですけどね。
Sさんは、幸か不幸か、そうした感情的な
女性上司に”ストレス”をためないタイプです。
言い換えれば、学習効果がない。
だからそんなMさんの特性を知ろうともせず、
怒りを倍増させてしまうのです。
あなたがもし感情的な女性上司を持つ
立場ならば、もっとも心がけるべきことは、
怒り出した時に、決して他の怒りの
要素を思い出させないこと。
それには、まず女性上司が、思いの丈を
ぶつけてくるのを、スポンジのように
全身全霊で受け止めるのです。
話の途中で、
・わかりますが
・でも実は
・そうおっしゃいますけど
などといった、中途半端な言い訳接続詞を
はさんではなりません。
女性上司は、どこかでその高ぶる感情を
晴らしておかなければ、決して次の段階には
進めないのです。
まずは、すべてを出し切らせる！
皮肉なことですが、どこかクレーム対応
マニュアルに似ていますよね。
カスタマーサービスとしては、顧客がいかなる
理不尽なクレームをつけてこようとも、
一旦は聴き、すべて吐き出させる。
そう、”すべて”です。
Sさんのように、途中で何かし始めるなど
した日には、吐き出すどころかそれが3倍
増しになって、返ってくるだけ。
まずは聴いてもらったということで、
女性上司は、ようやく人の声が聞こえる
状態にまで立ち戻るわけです。
怒涛の攻撃が一瞬やんだ、間があいた
時がチャンス。
すべてを聴き終えた上で反論があるので
あれば、
私の意見をお伝えしてよろしいでしょうか？
と、必ず了解を得てから話し始めましょう。
これが意外とできていない。
どんなにあなたが正しかろうと、最高速で
回転する扇風機の羽に手をかざしては、
大ケガをするだけ。
何もいいことはありません。
回転する羽に巻き込まれないためにも、
頻繁に接しているであろう、女性上司の
振る舞いを、日頃からよく観察すること。
感情の大波がどのあたりで押し寄せ、
そしてひいていくかがわかってくるはずです。
くれぐれも、”飛んで火に入る”なんとやらに
なりませぬよう、ご注意を……。
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office LUCE 新島マキコ
GCS認定プロフェッショナルコーチ
日本メンタルヘルス協会認定基礎カウンセラー
トニー・ブザン マインドマップ基礎講座修了
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