一年前に出会い、微力ながらコーチとして人生をサポートさせて頂いていた、あるクライエントさんがいます。
嫁ぎ先の会社の経営が思わしくなく多額の借金を抱え、またお子さんをはじめ家族との関係も壊れかけてその他複雑な問題も絡み、完全に鬱状態でご相談に来られました。
最初はコーチングを通して気付いた大切な答えの実践がなかなか続けられず、答えを出すセッションとその実践を継続するセッションとを交互に繰り返しながら少しずつ心を強め、一つ一つ階段をクリアしてきました。
実践しては立ち止まり、迷い、辞め、また実践し、立ち止まり…励まして、また歩みはじめ…
歩行訓練をするように、本当に一歩一歩が懸命の歩みでした。
そして今、最初のセッションから一年が経ち、まだ全ての問題が解決したわけではありませんが、彼女を取り巻く環境はよい方向に大きく変化しました。
正に、「過去と他人と出来事そのものは変えられない。今と自分と、出来事の受け止め方は変えられる。
そして、今が変われば未来が変わる。自分が変われば世界が変わる」
の言葉通りでした。
勇気を持って自分を変えようとした時、想像もしていなかったような未来が待っていました。
今、彼女は別人のような明るい笑顔で言って下さいます。
「この人生の試練があってよかったです。これがあったからこそ、家族の大切さや、従業員の方に対する愛に気付けて…」
二人で涙を流し、彼女とご家族と会社の、これから広がる素敵な人生をお祝いしました。
泣くだけ泣いて、最後に、「ヒロさんに出会えて、コーチングをしてもらったことがこの10年で最高の出来事でした…」と。
人として生まれ、これ以上嬉しい言葉はありません。
感涙、でした。
冥利、という言葉があります。
懸命に生きていらっしゃる大切なクライエントさんに、こんなコーチ冥利、人間冥利に尽きる過分なお言葉を頂いて、私のほうこそ
「生きてきて、良かった」です。
「全ての方お一人お一人の、生まれてきた意味、役割、使命」
「その人にしか成し得ないこと」
を明確にして歩む人生の充実度は、これまでの人生と全く違うものになります。
自分って何だろう？
何のために産まれてきたんだろう？
なぜこんなに苦しい人生なんだろう？
人は、ただ死に向かって生きるだけなのだろうか？
これらの疑問に、今は私も胸を張ってお答えできます。
「あなたにしか歩めない、素晴らしい人生があります！
あなたにしか出来ないことがあります！」
コーチになって良かったです。
さて、新規事業の準備もせねば！
今日も一日頑張りますね(^^)