「目的」を明確にする | 津田紘彰のブログ

津田紘彰のブログ

日本コーチングセンター所長の津田紘彰(つだひろあき)が、コーチングを中心に生きることや日々学ばせて頂いたことについてお話しさせて頂きます。
少しでも皆様の気づきや元気に繋がりますように。

コーチングアカデミー名古屋校にて、上級3の単元の講義を担当させて頂きました。

雨の夜、熱心に受講をして頂いた皆様には感謝の言葉しかございません。

追突事故をされた身体の痛みも授業中はどこへやら(笑)、大切な生徒さんたちと共に学び合い、幸せな時間を過ごしました。

私たちが学び、お伝えしているマスターコーチングの手法を用い、「人生の目的」を明確にすることによって、自分や相手の人生は劇的な変化を遂げることが出来ます。

忘れもしない2010年9月5日、初めてアカデミーのプロコーチに私は「自分の人生の目的」を私の中から引き出してもらった時、涙が止まりませんでした。そう、確かに私はこのために生きてきた、これからも、この目的に向かって生きてゆくのだ、と。

間違いなくあの日が私の人生の分岐点です。

事業を始める時や、受験勉強に取り掛かる時など、何をするにしても人は「目的」がわからぬままでは目隠しをして前へ進むようなもの、やる気も続かず、より高い成果を望むことも難しくなります。

しかし、多くの場合は目的もわからぬまま、ひたすら前に進むことを会社や社会から求められます。

とにかく成果を出せ、数字や成績を上げろ、それが君のためなんだ、と…。

結果として
「やらされる仕事や勉強になる」→

「やる気はないし楽しくないけどやらなければ仕方ない」→

「成果を出せず、心がエネルギーを無くし、生きることがつまらなくなる」→

「人のせいにしたくなったり、人を恨んだりする…」

時として、心の病や自殺、または殺人に繋がることも少なくありません。目的を明確にすることはそれほど大切です。

また、「相手の人生の目的」を知ることは相手を真に理解することであり、その人が一番喜ぶ方法や、一番励まされる方法で相手の幸せに貢献することが出来るようになるということです。

そしてそれは、本当の意味での信頼関係や絆を生み出してゆくことに繋がります。

この視点や理解が無いために、相手を思う熱心な気持ちが裏目に出て、その人のやる気を挫いてしまったり、可能性の芽を摘んでしまうことがあります。

先日の体罰の事件はその代表的な例だといえます。

生きているのが嫌になった、世の中が憎い、と無差別に人を殺めてしまった死刑囚。

子育てに疲れ果て、虐待の末、我が子の命を奪った親。

教育熱心のあまり子どもに厳しくしすぎて子どもの心を壊してしまう親や先生。

全ての方がこのマスターコーチングを体得し、人生に活かせたとしたら多くの悲しい犯罪や事件を未然に防ぎ、たくさんの幸せな人生を創ることが出来ると確信しています。

そして何よりも大切なことは
「何を言うか、よりも誰が言うか」の人間力と、

「何をするか、だけでなくどんな心でするか」の道徳心をひたすらに磨いてゆくことであることは言うまでもありません。

どれだけ優れたスキルも、使う人の人間力が伴わなくては成果はついてこないからです。

強制から共生へ。
競争から共創へ。

相手の大切にしているものを、相手が大切にされたと思える方法で大切にすること。

それが本当の思いやりの始まりかもしれませんね(^^)

先日、友人が「内観」のセミナーを受講してきました。二泊三日、静かな美しい場所でひたすらに心を落ち着けて、講師のガイドに従い内観をすることで人生の目的がわかる…というものであったようです。費用は8万円くらい。

帰ってきた彼女に、どう?人生の目的は明確になった?と聞くと、
「うん、何となくわかった…かな?」とのことでした。

じゃあ、コーチングでも人生の目的を明確にすることが出来るんだけど、一度セッションしてみようか、と提案すると、ものの20分で彼女の人生の目的が明確になってしまいました。

明文化した目的を書いた紙を机の上に並べて眺めながら、「私の8万円は何だったの?」と(笑)

マスターコーチングの素晴らしいメソッドを広くお伝えしてゆくことが私たちの使命の一つであると思っております。

今日も皆様の人生にとって、かけがえのない一日となりますように。