真空管アンプ定期チェック(備忘録) 発振していたので手直し。 | そうそう変わるもんじゃねえな (前略、ドイツにて。あらため)

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ゆるーく日常をつづります。と言いながら、6年ぐらいほったらかしにしていたブログ。2018年に入ってから思うところあって復活したけれど、とりあえず三日坊主の危機は脱出。でも、あまり更新しないなぁ。

相変わらずJJの6V6 PP仕様で運用中。毎日10時間、仕事中のBGMに使ってます。

 

なんか今日は右チャンネルの音が弱っている感じがしたので、

出力トランスを触ってみると、右チャンネルのほうが

 

温かい,

 

というか 

 

熱い。。。。。  

 

トランス内のレアショートか、回路のどこかで発振したのか。

とりあえず問題解決と対策ができたので、自分用の備忘録。

歳を取ったのだろうか。後になって自分でやったことを忘れるから。

 

アンプの回路構成は初段SRPPー差動反転-(コンデンサでDC縁切り)ー増幅段Push-Pullの固定バイアス構成。 ありがち。

 

トラブルシューティング。今回はアンプの出口側から追い込む。

  • 入力はGNDに落として、出力は8オームのダミーロード。通電。
  • 電圧計(DMM)で静特性を測定。
    • まずは出力管のプレートとGND間の電圧(DC)測定。 Push 側とPull側でアンバランス発見。
    • プレートと GND間でACで電圧測定。 上の管が30V、下の管が50VぐらいAC成分が乗っている。回路のどこかで何かノイズか何かを拾っていることがほぼ確定。
    • カップリングコンデンサーを遡って、差動反転段のプレート電圧にACが乗っているかチェック。2VぐらいAC成分が乗っている。
    • 差動反転段のグリッドとカソード間の電圧、カソードとGND間の電圧をチェック。AC成分は乗っていなかった。 

ここまでで出力段周辺のグリッド側にで何かが起きているのだろうというあたりをつけて再チェック。 

 

結果、出力管のグリッド抵抗の取り回し位置が悪かったことでグリッド側に変な信号が飛び込んで発振していた。

 

配線の取り回しで改善できるかそれとも回路定数を変更するかは、状況に応じて選択することにして作業に取り掛かる。 

 

グリッド周辺の抵抗の取り付け位置と、配線をやり直してみたところ、バイアス電圧を-16Vまで浅くしても発振しないことを確認し、入力にファンクションジェネレーターで、10Hz ~30KHzまでの矩形波と正弦波を流し込んで、発振しないことを確認してOKとする。