「お店が神様です」になりつつある | デザインは筋肉だ

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レジに並ぶと、従業員・パート・アルバイトが、レジを打つ。
スーパー(会社)は、従業員・パート・アルバイトに金銭を払う。

セルフレジに並ぶと、お客さんが、レジを打つ。
スーパー(会社)は、従業員・パート・アルバイトに払っていた金銭が浮く。

そんなわけで、例えば、複合施設内のブランドのセルフレジは、一人のスタッフが無人レジエリアの入口に立って「セルフレジもご利用ください」と誘導する。
その施設で使えるポイントカードにポイントをつけるためには、セルフレジではできず別の機械に通す必要があり、それはスタッフが入力しなければならない。
ポイントをつける機械は無人レジエリアの出口に設置してあるが、そこにスタッフ不在の場合がある。その際は「こちらでおつけします」と、カウンター越しに有人レジへ来いと言う。当たり前のようにスタッフは、カウンターから出て来ない。


「お客さんを動かしすぎ」ということに気づいていない。


銀行ATMではSDGsと言って「紙袋」が廃止するとこが多くなったが、客の負担は増えている。企業が1枚提供するか、客が1枚用意するかなので、結局使用するならSDGsでもなんでもなく、封筒を補充しなくていい・印刷しなくてよくなった企業が、環境に配慮しているという建前で結果として得をしているだけではないだろうか。

在庫の確認はスマホで済ませられるから売り場作りに興味を持たず、商品の内容を把握していないから接客で提案ができず、実店舗が“売るだけ”になってしまっては、ネットショッピングと変わらない。

接客を怠れば仕事がなくなっていくことに気づかない。提案がなければ「あの店に行けばなにかわかる」「聞きに行こう」などというリピーターは減り続け、いずれ実店舗からも人は消えていく。

「お店を構えている」という言葉の表現からも、その場所で待っているのですから、来た方に対して「いらっしゃいませ」という言葉が自然と出てくるはず。そこでセルフレジを進めることは、今でこそ普通だが本来なら普通ではないはず。
セルフレジエリアに列に並ぶお客さんに「4番空いてまーす」と半ギレで言う店員さん、誰もが一度は見たことあるはず。

買い物にきたお客さんにレジを打ってもらってエコバックも持ってきてもらって、袋なければ買ってもらって、袋詰めしていただいて帰っていただく。

最近のお店、動かなすぎじゃない?
または、お客さん、動かせすぎじゃない?

と感じる。