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定形外郵便!

フランスに小切手を送る用事があった。
たまたまフランスから持ち帰ってきた荷物の中に、封筒が大中小とあった。

写真が入るほどの小さな封筒(A4用紙を4つ折りにしないと入らない)
A5ほどの中くらいの封筒(A4用紙の2つ折りが入る)
大きな書類封筒(A4用紙の束が余裕で入る)

小切手1枚に送り状だけなので、小さいので十分だとは思ったが、小さすぎるような気もして、わざと中くらいのを使った。

頭の中には重さのことしかなかったのだ。紙数枚程度なら、たしかハガキと同じく封書でも110円かそこいらで届くはずと思い、とりあえず80円切手を貼って郵便局へ…

しかし郵便局で計っていただくと「260円」の表示。

110円が260円に! 倍以上。ずいぶんと物が値上がりしたものだと思った。

しかし、違ったのだ。うっかり定形外サイズの封筒を使っていたのだ。しまった。。。郵便局の方に、「フランスならこれも定形の扱いなんです!」と言いそうになった。当然言わなかったが、日本は何もかもモノが小さいのだなと、つくづく思った。ちなみに、おトイレも小さい(これはよろしい!)

フランスでは、郵便料金はグラムで決まる。20グラムまでは最低料金で送ることができた。サイズにはたいした基準はなかったように思う。いちおうあったとは思うが、とにかく常識的なサイズなら大きさは特に問われなかった。少なくとも、A4用紙を2つ折にしたのが入るような封筒は、特別大きいとは見なされなかった。

まったくこれぞフランスボケだった。もしも今日出す予定の郵便が国内向けだったら、定形外とは気づかずに、80円切手を貼ってポストにダイレクトに投函してしまっていたに違いない。そうすると受け取り側に迷惑がかかるわけだ。なんともうかつな話だ。ただ、封筒しだいでは半額以下で済むとは、なんとも理不尽な料金体系にも思えた。けれど、むしろいまさら封筒を小さいのに変えるほうが理不尽なので、まあいいかと、お金の話はもう終わったことにした。

たしか、中学生のころはこれでも定形サイズに詳しかった気がする。定形の長さについては忘れてしまったが、定形の最大幅は郵便はがきの幅と一緒であるのは、よく分かっているつもりだった。

なぜならば、中学校の部活が点字部だった関係で、点字図書館の開講する点字の通信講座を受けていた当時、添削をすべて郵便で送っていたのだが、郵便代節約のために、点字用紙に合った定形外の封筒ではなく、定形で幅の広い封筒を探してきてB5サイズの点字用紙を3つ折にして出すようにしていたのだ。

郵便局を出ながらそのような過ぎた日のことを懐かしく思い出した。往時こんなによく気にしていたことを簡単に忘れてしまうなんて、習慣というのは恐ろしい。いや、おそろしいのは年をとることかもしれない。

それにしても、日本の「定形」って、いつ制定されたのだろう。記憶に間違いがなければ、近年定形サイズの改定や見直しはおこなわれていない。想像だが、かつてB5サイズ用紙が諸々の部署で隆盛をきわめていた頃に考案されて決められたサイズが、現在まで引き続いているのではないだろうか。だとしたら、世界と同様A4サイズが基本となった今の時代、昔のままの定形サイズは、グローバルスタンダードの流れから取り残されている感がないだろうか。