タルト台をオリーブオイルで作るべきかどうか?
キッシュを作りました。一生に3回目くらいです。
可もなく不可もなしというか、不可というべきか…迷います。
アルジェリア人の友だちいわく、キッシュのタルト台はオリーブオイルで作ることもあるし、バターで作ることもあるという話で、さっそくオリーブオイルで作るタルト台に挑戦してみました。ちなみに、粉には乾燥タイムを混ぜました。
また、最初は狩人風きのこのキッシュにするつもりが、段々見た目にもこだわりたくなって、彩りの良い野菜を加えることにしたため、妙に南仏風になりました。
タルト台の材料: 粉(T55でしたが、T65以上が望ましい) 300g+乾燥タイム スープスプーン2杯+塩 ティースプーン1杯+オリーブオイル 100cc+お水100cc (直径28センチのタルト台)
具材他: マッシュルーム 500g+米茄子 1/3+長ネギ 8cm+タマネギ 小1個+ファルシ用トマト 1/2個+エメンタールチーズ 50g+全卵 2個+卵黄1個+リキッドのクリーム 200cc+マスタード 少々+野菜ブイヨン 1/5個ぐらい+塩+胡椒+ナツメグ+タイム+バジル (こう書き出してみると、いろいろなものが入っていますね)
焼成後1日寝かせて、土台の生地とアパレイユとが落ち着くまで待ちました。たしかに、バターよりも軽く仕上がりましたが、完成度に関してはまあまあでした。。。
粉の素朴な味が分かりますし、ハーブがよく香っていますが、どうもザ・ホームメイドな感が否めませんでした。伸ばし方も関係するかも知れません。焼き縮みを恐れて余裕を持たせた円周の外側の生地が少々厚くて、あまり良い食感ではなかったのです。
ま、オリーブオイルとタイムがしっかり効いているぶん、地中海沿岸の人にはうけるかも知れませんね。
それに、思い返してみれば、この広い世界には、山梨のおばあちゃんのお焼きみたいな素材の味がしっかり分かる硬い無骨な生地を美味しいと言って食す人も多々います(結局、自分のタルト台の出来上がりにたいしてかなりポジティブ思考ですが…)。
少なくともグルメ番組のコメントなどを聞く限り、日本人は小麦の味に対する感受性が低いようです。あるいは、口当たりの良いものばかりが流行る風潮を鑑みるに、日本の人は硬派のパン生地やパイ生地を良く噛んでいただくことに慣れていないのかも知れません。噛むことを忘れている民族なのに、平均寿命が長いというのは矛盾していると思います。
とりあえず、タルト台はバターで作るよりオイルで作る方が簡単ですが、キッシュは本来、ヨーロッパのやや北の方のお料理だからバターとの相性がよく、オリーブオイルの入り込む余地はなさそうですし(そもそも夏野菜とハーブたっぷりの南仏風キッシュというのは地理的文化的な違反を犯している)、やはり「オリーブオイルのパイシート」など一般的ではないことから考えても、どうもこのレシピは「カリフォルニアロール」だとか「肉なし肉じゃが」ぐらいの扱いだと思いました。
もちろんフランスやアメリカのお料理サイトにも載っていますが、簡単で経済的であるという手抜き派からのお褒めの言葉を除いては、味についてのたいしたコメントもなく、「アタシったら賢くヘルシーなことしてるのよ」的な自己満の域を出ません。
家でいただくには良いけれど、特別な日にみんなで分け合うには改良が必要です。