タルトショコラ柚子
「メレンゲの気持ち」という番組で紹介されていた、ジャン=ポール・エヴァンさん直伝のお菓子のレシピを家で作ってみた。
帰宅するやいきなり、「いいもの見せてあげる」と言って録画を見せつけられたので、作らざるをえなくなったというわけ。「このあとあのジャン=ポール・エヴァンが登場」の予告を見て急いで録画したのだそう。エヴァンの自称大ファンにとって、大感激・大満足の企画だった。
紹介されていたのは、ガナッシュに柚子の風味をつけているのと、ごまペーストを少し塗るのが特徴の“和風”タルトショコラ。
柑橘系のフレーバーを使用したチョコレートは、ここ数年(あるいは10年くらい?)パリのショコラティエのあいだでだいぶ流行している。エヴァンも、フルーツ系のチョコレートをどんどん出しているのだけれど、特にパトリック・ロジェなんかは、お店で「おすすめを入れてください」とお願いすると、パッケージの中の8割がたは酸っぱいチョコレートになってしまう。もちろん、もとのガナッシュがおいしいので、どれもとてつもなくおいしいのだけれど、オーソドックスのチョコレートが恋しくなるのも事実だ。
また、お菓子業界に限らず、近頃のフランスのグルメ界では、ゆずが注目されている(と思う)。アイディア料理の紹介なんかを見ていると、レモンの代わりにゆずで風味づけをするなんてのが、新鮮に感じられているよう。はたしてどこまでゆずの繊細な香りを好んでいるのかは未知だが。
さて、番組を見た当初は、柚子もごまも省いて、シンプルなタルトショコラを作ろうと思ったのだが、せっかくのエヴァンのレシピだからということで、放送で紹介されたとおり忠実に作ることにした。ただし、テレビ番組では、「意中の人のハートを掴むお菓子」として紹介されていて、エヴァンはハート型のチョコレートタルトを作っていたが、私はそんなことをするのもむなしいだけなので、ごくごく一般的なタルト型を使用した。作った写真がこちら。
簡単にできそうに見えたが、ごまペーストを用意したり、クリームにゆずの香りづけをしたり、ガナッシュを敷き詰めるのではなく絞り袋に入れて温度を見計らって絞ったりと。。。普通のタルトショコラなんかに比べかなり工程が多かった。やはり、レシピそっくりにお料理を作りたいときは、テレビよりも本を見るほうが説明が丁寧で作りやすいようだ。
じつは、番組で紹介されていた量の半量で作ったのだが、それでも多くて、中1つ、小2つできてしまった。(下の写真の小があともう1つできた) しかし、最初に焼いた小さいほうは、少し温度が低すぎてきれいに焼けず、余った生地で中くらいのほうを焼き直してなんとか成功したので、なにごとも多めに作っておくにこしたことはない。180度で10分とのことだったが、200度で18分ほど焼いた。
生クリームがあと半パック余っているし、ゆずもまだあるので、また同じのを作ろうか、それとも、違うのを作ろうか考え中。
柚子ガナッシュはなかなかおいしかった。ひょっとすると、自分が柑橘系のチョコレートに慣れたせいかもしれない。
けれどまずは、チョコレートも生クリームも、きちんとしたよいものを使った点が大きいと思う。