『レミング』感想メモ
『寺山修司幻想劇集』所収『レミング』を電車の中で読み始めた。
おもしろい。
アパートの壁が消えたという話やら、壁メイロ(人間メイロ?)で囲碁をさして都市計画をすすめる4人の大家やら、四畳半の部屋の地下に飼っている母親がモグラ叩き状態という話やら…
Life in the box とはサミュエル・ベケットの研究者ヒュー・ケナーが用いたタームだが、この『レミング』を読むとベケット『エンド・ゲーム』を思い出してしまう。
とりわけ、上述の、畳にあいた四角い穴から首だけを出す母親の話を読むと、『エンドゲーム』に登場するゴミ箱に住むネルとナッグを思い出さずにはいられない。『レミング』の王という見習い調理師は母親のおしゃべりにうんざりして蓋を力づくで閉めようとするが、ハムが父親に苦言を呈するあたりに似ているし、王の母親がたばこをせがむのも、ナッグがお粥をせがむのに似ている。
そういえば、望遠鏡を覘く兄妹のうち兄が車いすというのは、それこそハムとクローブの二人組を想起させるし。
「不在」の隣人なんて、ますますベケットっぽいし。
ちょうど電車を降りるときに読み始めたところは、「出口さん」という「不在の住人」の話で、名前が出口だからなのか、マンホールの蓋を集めちゃったりしている。
なんだかひょっとすると、壁とか、出口とか、昼と夜とか、1平方メートルの部屋とか、なにかこの世の区切りと思われるものの打破がテーマなのではないかという気がしてきた。
おもしろい。
アパートの壁が消えたという話やら、壁メイロ(人間メイロ?)で囲碁をさして都市計画をすすめる4人の大家やら、四畳半の部屋の地下に飼っている母親がモグラ叩き状態という話やら…
Life in the box とはサミュエル・ベケットの研究者ヒュー・ケナーが用いたタームだが、この『レミング』を読むとベケット『エンド・ゲーム』を思い出してしまう。
とりわけ、上述の、畳にあいた四角い穴から首だけを出す母親の話を読むと、『エンドゲーム』に登場するゴミ箱に住むネルとナッグを思い出さずにはいられない。『レミング』の王という見習い調理師は母親のおしゃべりにうんざりして蓋を力づくで閉めようとするが、ハムが父親に苦言を呈するあたりに似ているし、王の母親がたばこをせがむのも、ナッグがお粥をせがむのに似ている。
そういえば、望遠鏡を覘く兄妹のうち兄が車いすというのは、それこそハムとクローブの二人組を想起させるし。
「不在」の隣人なんて、ますますベケットっぽいし。
ちょうど電車を降りるときに読み始めたところは、「出口さん」という「不在の住人」の話で、名前が出口だからなのか、マンホールの蓋を集めちゃったりしている。
なんだかひょっとすると、壁とか、出口とか、昼と夜とか、1平方メートルの部屋とか、なにかこの世の区切りと思われるものの打破がテーマなのではないかという気がしてきた。