腎機能を維持するうえで大切なことは「腸内環境」を整えて「血圧管理」することです。
慢性腎臓病が進行して血液のろ過機能が低下すると、体内に老廃物や尿毒素などの有害物質が蓄積し、「尿毒症」という皮膚や神経、胃腸や循環器などに悪影響を及ぼします。
「腸腎連関」と呼ばれるように、腸内環境を良好に保つことが、腎機能を維持することにつながります。
尿毒素はインドキシル硫酸以外に尿素窒素、クレアチニン、AGEsなども老廃物の一つで、腎機能が低下すると、これらが排泄されずに血中に増えることで検査数値も上昇します。
中でもAGEsは血液中の糖とたんぱく質が結合して発生する糖毒物質で、体内で炎症を起こしたり、腎臓においては糸球体の毛細血管が動脈硬化を起こし、腎機能がどんどん低下してしまう原因になります。
意外にもAGEsは一般の血液検査で見受けられないため軽視しがちです。
AGEsを発生するものとして果糖が挙げられます。
果糖は糖の中でもたんぱく質と結びつきやすく、ブドウ糖の10倍の速さでAGEsを作りだしてしまうのです。
果糖はジュースや菓子類、缶詰め、加工食品、などによく使われており、私たちの生活にとても身近ですので注意が必要ですね。
【腎臓を守るための生活】
① 焦げたものは控える
② 血圧を管理する
③ 高温加熱調理した食事を控える
④ 食物繊維や発酵食品で腸環境整備
⑤ 果糖を減らす