ドラッグストア、スーパー、コンビニでも売られている「ウコン」。 二日酔い対策にと飲み会の前に飲まれる方も多いかと思いますが、実際に肝炎や脂肪肝、肝硬変など基礎疾患のある方においてウコンは摂取すべきではありません。
肝臓疾患を患っている方の多くは肝臓に貯留する鉄が問題となり、肝細胞を破壊してしまいます。 もちろん鉄は私たちの身体に大切な栄養素なのですが、肝臓に溜まる過剰な鉄は、肝臓にとっては猛毒となってしまうのです。
肝炎などの方には、食事療法として鉄分の摂取は6mg/日以下と、「低鉄療法」が行われる場合がありますが、ウコン粉末による1日分は2mgの鉄を含むので、逆に肝臓を傷めてしまう結果となるわけです。
通常元気な方なら問題のないウコンですが、肝臓疾患を持っている方は飲まないほうが良いでしょう。
ちなみにウコンで肝障害が改善されたという医学論文はありません。