コーヒーを飲む習慣のある人はそうでない人と比べて、空腹時血糖値が低い傾向にあることが国立がん研究センターの調査で明らかになっていますが、その反面1~2ヶ月の血糖値の平均が確認できるHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)については、1日240ml以上飲む人は飲まない人より0.06%高いという結果となっています。

 

このことについてHbA1cは過去1~2か月の平均をあらわすことから空腹時と食後の血糖値も反映されることが影響している可能性があるとされています。

 

確かに長期的にみると、1日2~3杯のコーヒーを飲むと血糖値には良い結果となるものですが、水分摂取をコーヒーで済ましてしまう習慣はかえってHbA1cを悪化させてしまう結果になることもあるので要注意です。

 

その理由として、食後だけではなく空腹時にもコーヒーを飲むことになり、カフェインによって交感神経が刺激され、アドレナリンやコルチゾールなどのホルモン分泌が増え、体内で血糖値を上げる作用(糖新生)が高まる傾向になるからです。

 

うまく利用すれば、血糖値に良い影響があるので飲み方にひと工夫してみましょう!

 

【血糖値に優しいコーヒーの飲み方のコツ】

①  空腹時に飲まない

②  砂糖入りのコーヒーは飲まない(人工甘味料も含む)

③  コーヒーを水分摂取手段の代替にしない